『高松競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:2月21日


 高松競輪開設60周年記念「玉藻杯争覇戦」は3日目を迎えた。本日は準決勝をメインに、敗者戦も熱いレースが繰り広げられた。激戦の末ベストナインが出そろい、いよいよ明日22日に決勝戦が争われます。
 最終日もたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは先着1200名様にプレゼントが当たるラッキーカードを配布。また、未確定車券抽選会(2,000円分)が行われます。また、最終日の22日(火)は井上茂徳氏による「今日のおすすめ」、児島一彌氏による「レースはこう読め!」、日本競輪選手会香川支部によるグッズ販売コーナーなどが行われます。こちらもどうぞお楽しみに。


<9R>
三宅達也選手
三宅達也選手
武井大介選手
武井大介選手
   五十嵐力と三宅達也(写真)のまくり合戦は三宅に軍配が上がった。6番手に置かれ、さらに2センターで武井大介のけん制を受けたが、三宅が力でねじ伏せ1着。決勝一番乗りを決めた。
 「今日は隙があれば思い切ってカマそうと思ってたけど、すんなり五十嵐君に中団に入られてしまったんで。水書(義弘)さんが離れてるのが分かったんで、すかさず仕掛けました。2センターで武井君にブロックを喰らったけど凌げたし、あとは4コーナーの下りを使ってうまくいけました。香川さんも3着以内に入ってくれたしよかった。競輪祭あたりから乗っていてフィーリングが良いし、今日も脚が回ってたんで調子は良い。明日も頑張るだけです」
 五十嵐に乗り、武井大介(写真)が2着に入った。
 「もう少し前と車間を空けながらいけばよかったけど、五十嵐さんは強いし、離れたらいけないと思ったらピッタリ付きすぎてしまった。今日は余裕がなかったですね。でも、1月にしっかり練習した成果は出ていると思います」
 香川雄介は懸命の追走で3着に入り、地元記念で決勝進出。
 「達也が無理せずに自分のレースをしてくれましたね。俺はあとはしっかり付いていくだけのレースだった」
 五十嵐力は惜しくも4着に。
 「誘導のペースが上がったし、押さえにいくときにかなり脚を使いましたね。佐藤(朋也)君もすんなり駆けてたし。仕方ないですね」


<10R>
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
加倉正義選手
加倉正義選手
   川村晃司が後方の佐藤友和を警戒するあまり、中団以下が大きく離れる展開に。ホームからカマした吉本卓仁(写真)がまんまと逃げ切った。
 「ホームで川村さんが後ろを警戒してガッチリ内を締めてるのが見えたし、加倉さんも車間を斬ってたのが分かったんで、これは決まったかなと。スピードに乗ってたし、なるべく落とさないように踏んでました。相手は強かったけど、作戦通りにいければ(勝てる)自信がありました。ラインで決まってよかった。決勝は去年の久留米記念以来。久しぶりだし嬉しいですね」
 加倉正義(写真)は車間を空けて援護したものの、吉本を交わせず。
 「(まくりを)止めることと、(前を)残すことを考えたらあれくらい空けないと。結果的に抜けなかったのは今の俺の力のなさ。昨日は(松岡)孔明に駆けてもらったし、後輩たちのおかげです」
 井上辰也はしっかり前を追走して3着で決勝進出。
 「加倉さんが車間を空けたんであれがキツかったね。最後も内に差してしまったし、すごく重たかった。後ろが離れてるのが分かったし、今日は前しか見てなかった」
 川村晃司は不覚の敗戦を喫し、「早めに(叩きに)来れば(別戦を)入れようと思ってたけど……」と、茫然自失の状態だった。


<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
佐々木雄一選手
佐々木雄一選手
   村上義弘(写真)が村本大輔の強烈なブロックをかいくぐり、逃げた岩本俊介を力でねじ伏せた。
 「あのブロックは効きましたね。あそこまでは行けると思ってたけどキツかった。でも、強引に持ってきた分、村本は離れてたし、あれで(一度番手にはまり)脚が溜まりました。明日も一生懸命やるだけです」
 後方から佐々木雄一(写真)が鋭く迫り、直線で大外を伸びて2着に入る。
 「村上さんが先行なら番手も考えたけど、あの展開で番手をやったらまくり頃になってしまうでしょう。できれば村上さんより先にまくりたかったけど、良いスピードで行かれてしまったんで。自分は脚を使ってなかった分伸びましたね。初日は重たかったけど、昨日、今日と軽かったんで調子は良いですね」
 村上をマークした濱口高彰が3着に入る。
 「村上君はブロックされたけど無理矢理行ってくれたし強いよ」
 村本大輔は村上を止められず。
 「岩本も脚を使わずに駆けてたし、会心のレースをしたのに、あれで行かれてしまうんだからちょっとショックだね。持って行ったときに岩本に踏み直されて離れてしまいました」
 村上と壮絶なバトルを演じた岩本俊介は、力を出し切り悔いはなし。
 「昨日の失敗を生かして走ろうと思ってました。今日は踏むポイントもドンピシャだったし、会心のレースができたけど、それ以上に村上さんが強かった。最後は脚が一杯だったし、ハンドルを投げられなかった。もう少し(タイヤ差)だったんだけどね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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