『東日本大震災被災地支援競輪 高松競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:2月10日
  明日(11日)から香川県・高松競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・開設61周年記念「玉藻杯争覇戦」(GIII)が開幕します。山口幸二選手、村上義弘選手、深谷知広選手、伏見俊昭選手とS班から4選手が出場、高知で行われた東西王座戦の熱気がそのまま高松に運ばれたような印象で、11日からの4日間は手に汗握る熱戦が繰り広げられること間違いなさそうです。初日の1レースから、ぜひ高松記念でお楽しみ下さい。
  初日のイベント・ファンサービス情報です。先着800名様にラッキーカードを進呈、初日は抽選でチータカぬいぐるみ、オリジナルTシャツ、エコバックなどが当たります。また未確定車券抽選会もありますので、ぜひご参加を。場内イベントとしては、 児島一彌氏による「レースはこう読め!」が行われます。高松競輪解説者の顔、児島一彌氏による予想会で、8R発売中には井上薫さんも参加します。4R発売中には井上茂徳氏の「今日のおすすめ」。中央スタンド1階特別指定席階段東側では「日本競輪選手会香川支部によるグッズ販売コーナー」も設置されています。初日は全レースで勝利者インタビューとウイニングランも行われるので、こちらもお楽しみに!
前検日の高松競輪場
前検日の高松競輪場
<1R>
宮倉勇選手
宮倉勇選手

 今開催のオープニングレース1番車で登場は宮倉勇(写真)。47歳のベテランが初日から魅せるか。
「(坂木田雄介との連係は)いつも頑張ってくれますし、けっこう多いですね。最近は練習メンバーで活きの良いのが一杯いるんですよ。矢口も調子が良いし、中井も3連勝で優勝したし、里見も復帰が決まりましたからね。前回からは遠乗りも出来たし、バンクにも入ってバランス良く練習できたと思います。調子も良いですね。初日はうまく連係して、気を引き締めてクリアしたいです」

 いわき平記念では準決勝まで進出した長島大介は「1週間くらいあったので、いつも通りに練習してきました。前回の防府は調子は悪くなかったけど、敵も強くて、流れに乗りきれないままでした。高松はA級のときに優勝もしているし、感じは良いです。一戦一戦頑張ります」


<2R>
吉川誠選手
吉川誠選手

 今年から4回転投入の吉川誠(写真)。マイナスイオン(?)を味方に付け、勝ち上がりを狙う。
「前回のあとは違反訓練もあって講習を受けていました。でもそれが良い練習にもなったし、良い感じです。ちょっとインフルエンザになったんですけど、それも軽かったのでラッキーでしたし、逆に良い休養になったと思います。自分はのんびり屋だし、4回転は合っていますね。昨年に勝瀬先輩にも『やっちゃえば』と言われましたし、この前も後閑先輩にもアドバイスをされました。後ろが癒し系のマイナスイオン出している遠澤(健二)さんだし、ラインで決めたいですね。朝ものんびり屋なので、2Rなのがちょっと(笑)。頑張ります」

 吉川マークは遠澤健二。佐世保記念の初日落車以来、今年の初出走となる。
「あの落車で肋骨骨折して休んでいました。肋骨は1カ月くらいかかりますからね。最初は痛くてマズいなと思ったけど、2週間経ったら、その痛みも無くなってきました。吉川は練習でも強かったし、先行でも捲りでも任せていきます。今年一発目、頑張ります」


<3R>
山田久徳選手
山田久徳選手

 近況は予選敗退が続いている山田久徳(写真)。巻き返しはなるか。
「前回から間隔もあいていたので、練習もそこそこできましたし、変わらずに調子は良い方だと思いますね。やることはできたと思います。今年最初のGIIIなので、頑張りたいです。3回連続1レースだったので、3レースで良かったです(笑)」

 決めずに一発を狙うのは廣川泰昭
「最近は良いですね。防府記念あたりからずっと良いと思います。前回のあとは普通にいつも通り、モガキ中心でスピード練習をしてきました。初日はどこでも回れるし。先手ラインから決めずにいきます。4回転は9月から変えたんですけど、成績も良いし、感じも良いですよ。頑張ります」


<4R>
篠原龍馬選手
篠原龍馬選手
 前回は東西王座の前座戦に出走した篠原龍馬(写真)。だが、地元戦で959着と大敗。今開催で復調のキッカケを掴みたい。
「前回の地元はショックでしたね。思っていた以上に成績も悪かったです。練習でもイマイチもがき切れていないし、出し切れていないんですよね。出し切れれば、もっと良いんですけど。前だったら、踏んだら進む感触だったのに、何かが噛み合っていないです。今回はゆっくり乗って、良くなるのを待っている感じ。それと深谷が練習に来ていたので、一緒にやったのも刺激になると良いですね。何とかキッカケを掴みたいし、前々に踏むしかないです。頑張ります」

<5R>
水谷好宏選手
水谷好宏選手

 水谷好宏(写真)は西王座戦983着に終わったが、今回もギアを考えてのレースになりそう。
「前回からは中4日なので、練習も調整で変わらずに。調子は普通です。西王座戦は単騎のレースも多かったし、4回転を初めて使いました。今はみんなギアをかけているから、自分も順応していかないといけないと思いますしね。使った感じは引っかかりがあって、出脚はやっぱり重いですけど、進む感じがありました。でもまだ踏み切れていない感じもあったので、今回は(3・93に)下げていこうと思います。片寄さんもいるので、考えて走りたいですね」

 前回の奈良は準決勝敗退も2勝の片寄雄己は「前回のあとは普通にいつも通りの練習をしてきました。直前にバンクに入ってタイムも出ていました。ギアはそのときそのときで考えていますが、3・86で。今回は兄弟子が一緒に参加しているので、いろいろアドバイスをもらえるだろうし、そこは気持ち的にも大きいと思います」


<6R>
竹山陵太選手
竹山陵太選手

 初日は安定した成績を残している竹山陵太(写真)。北日本ラインでのワンツーを狙う。
「冬だし街道にいけないくらいで、あとはいつも通りに練習してきたし、特に調子も変わらずだと思います。昨年の後半戦からちょっと元気が無くなっていたと思うので、最近はまた脚を付けるためにも先行をちょっと意識しています。前回も先行2回出来ているし(共に2着)、感じは良いですよ。高松は1年半ぶり。初日はクリアしないと、記念は敗者戦が長いですし、ワンツーで決めたいですね」

 丸山啓一は前回の大宮で747着と連絡み無しに終わったが「せっかく昨年は記念で得点を上げてキープしていたのに、前回はやってしまいましたね…。調子自体は悪くなかったんですよ。ただ単騎で付いたラインが動かずの9番手だったり、追走していたのに追い込みに徹しきれずに風の中でも踏んでしまったりしてしまって。そこを良い方に捉えるか、悪い方に捉えるかですけどね。初日は北の3番手から頑張ります」


<7R>
小川祐司選手
小川祐司選手

 ここが今年初レースをなる小川祐司(写真)に注目。地元地区の記念、大きなアピールをしたい。
「1月は累積ですね。1カ月あいたし、普通に練習してきました。今年の初出走だし、まだ走っていないので、良いかどうかは分からないですけど。記念は強い人がたくさんいるので、とにかく刺激になりますよ。それに地元地区の記念なので、嬉しいし、気持ちは入ります。油断せずに、先行で頑張りたいと思います」

 小川マークは地元の児玉慎一郎か。
「3・77は大宮記念の2日目から使っています。練習は変わらずやってきました。初日は小川(祐司)君の番手にいきます。何回か連係していますし、頑張ってくれますからね。踏み出しに注意していきます」


<8R>
三谷将太選手  篠原忍選手
三谷将太選手  篠原忍選手

 昨日の敵は今日の友。篠原忍(写真右)が愛知に移籍したことで、三谷将太(写真左)と中部近畿ラインで連係。
 三谷は「よく敵として走っていたんですけどね(笑)。前回の小倉は調子的にはあんまり良くなかったです。風邪も引きましたし。ナイターだったし、中3日だったので、そこまで練習もやっていないです。1月はやりすぎましたけど。まあ、言い訳しても仕方がないし、前回も1着を取れているので、そこは悪くないと思います。市田さんたちと走れるように、しっかり頑張りたいです。記念は成績も良いですしね」

 篠原は「どこかの追加が来ると思いながら、練習をしていたんですよ。FIかなぁと思っていたんですけどね。連絡があったときは、『いきます!』と即答しましたよ。本当に来るとは嬉しいですね。いつも通りで、調子は悪くはないと思います。また記念の決勝に乗りたいし、今回もホームランが出ればいいですね」


<9R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
香川雄介選手
香川雄介選手

 9レースからメインの初日特選。まずはS班・伏見俊昭(写真)がスタンバイ。東王座戦では優出を逃したが「決勝に乗れずショックでしたが、ツキも無かったと気持ちを切り替えていきます。前回のあとは福島に戻って、練習もして、表彰式もあったりしてバタバタしていましたけど、疲れはないですよ。高松は(記念で)2回優勝していますし、西の割には良いイメージがあります」

 その伏見の前で「先行」は早坂秀悟。東王座戦での反省も活かしたい。
「高知は良くなかったですね。細切れ戦で、いつも3番手に先行選手がいる感じでしたし、組み立てが難しかったです。考えて走ったらレースにも隙が出来てしまいました。やっぱり自分は先行!今回は頑張ります」

 小倉FIに続き連係となった小川勇介大塚健一郎の同門ライン。
 大塚は「勇介に任せていきます。調子も良いみたいだし、力を出し切ってくれればいいし、ちょっと今までとは違う感じですね。中3日、中3日なので上積みはないですし、前回がナイターだったから、もう少し(間隔が)欲しいなとは思いますけど、頑張ります」
 小川は「ケガをしたので、1月は休んだんですけど、練習も出来ています。前回も一緒だったし、また頑張ります」

 地元・四国勢は佐々木則幸香川雄介(写真)の連係で初日に挑む。
 地元の香川は「いつも通りで、調子は普通ですね。地元は緊張しますよ。最近は成績も良くないから、上げていきたいし、頑張ります」
 深谷と練習した佐々木は「前回はダメでしたね。高知に深谷が来ていたので一緒に練習しました。練習は弱いと思っていたのに、深谷の強さだけを見せつけられて、自信を無くしましたよ(苦笑)。早坂にすんなりだと厳しくなるし…。頑張ります」


<10R>
村上義弘選手
村上義弘選手
山口幸二選手
山口幸二選手

 村上義弘(写真)は10レースに登場。山口幸二(写真)とともにS班両者でのラインを形成しそうだ。
  村上は「自転車を変えて、伸びていないなと思いましたね。今回は出来る限りの修正はしたいと思います。四国はいつも声援が多いし、いつも通りに頑張ります」ギアは4・08から4・00に変更。

 山口は表彰式での代表挨拶のことを聞かれて「すごい緊張したよ~。(文言が)飛んだけど、終わったらスラスラ出てきた」と周囲を笑わす。「西王座戦のあとは、会議もあったし、表彰式もあって、自転車には1回も乗っていないです。大丈夫だとは思いますが。このあともチョコチョコそういったことがありますし、自分の中で見つけていくしかないですね。初日は村上の番手です」

 強力な相手を前に、地元の大西祐は真っ向勝負で挑む。
「メンバーが強いですね。調子は前回が終わって帰るときに、熱が出て3日間寝込んでいました。前回よりは…。でも、現状では最大で仕上げてきました。前回の小田原も良い感じでいけたし、最近はバックも取って良い感じでした。このメンバーでは捲りでは勝てないし、先行で頑張ります」

 大西マークから勝機を見出すのは小倉竜二か。
「今回はメンバーがきついですね。前回のあとは中4日で、あまり乗らずに軽めにやってきました。疲れはないです。前回、2日目は悪かったけど、ラストはセッティングを変えて良くなりました。今回もこのままのセッティングでいこうと思います。(大西の番手は)喜んで!」

 神山拓弥は「前回の小倉はメンバーも良かったし、勉強ではないですけど(連勝は)良かったです。練習は普通にやってきました。久々の記念なので楽しみです」
 神山マークの手島志誠は「前回はイマイチでしたね。でも最近は落車もないですし、練習の感じも悪くなかったです。頑張ります」


<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手

 西王座戦を制した深谷知広(写真)。今開催もどんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみは尽きない。
「表彰式もあったけど、高知にいて、一緒に練習をさせてもらっていました。バンクにずっと入っていましたよ。日にちもなかったですしね。自転車もギアも前回と一緒です。(調子は)問題ないと思います。いつも通りに頑張ります」

 深谷マークは市田佳寿浩(写真)か。
「深谷との連係は何回もありますよ。和歌山の最終日にちょっと腰を痛めてしまって、申し訳ないですけど、松山を欠場しました。休んで、松阪から走って、ここ、そしてダービーと気持ちを切り替えていこうと思います。だからこそ、松阪は優勝できたと思いますしね。深谷は流したり、踏んだり、いろいろな走りをしますから、付いていくことだけをまずは考えます」

 その3番手を追走するのは加倉正義
「疲れは心配だったけど、与えられた仕事はしっかりしたいです。初日は市田の後ろですね。深谷君とは立川で1回番手を回って、そのときは千切れました」

 深谷との対戦が興味深いのは山崎芳仁(写真)
「宮古島で練習してきました。いわき平の復興レースのあとは、風邪気味になってしまったので、大宮FIを欠場しました。こっちは寒いというよりも痛い感じですね(苦笑)。ダービーに向けて、練習量は増やしていきました。その疲れが取り切れれば。調子は大丈夫だと思いますし、頑張るしかないです」

 山崎マークの佐藤康紀は「近況は展開が良いし、悪くはないですよ。脚も変わらず、展開が良ければいける感じです。ケガがあっても無くても、ずっとそういう感じですけどね。山崎君との連係は強くなる前はけっこうあったし、久々ですね」

 南関勢も要注意。鈴木裕は「東王座戦はやるだけのことはやったけど、みんな強かったです。もっと全体的に、気持ちも負けないように頑張りたいです。中4日で、練習してきました。高松は4月に走って以来。先行を意識して、アピールしていきたいです」
 勝瀬卓也は「玉野で落車して頚椎を捻挫しました。2週間くらい何も出来ず、今月から練習できた感じです。鈴木君とは連係あるし、戦えるとは思いますよ」

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