『高松競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:11月15日
 高松競輪開設64周年記念「玉藻杯争覇戦」は後半戦となる3日目に突入。準決勝3個レースをメーンに熱戦が展開された。激戦の末、金子貴志、浅井康太の中部SSコンビに、武田豊樹、神山雄一郎、山田英明ら実力者が順当に勝ち上がった。明日の決勝戦でシリーズの頂点を決める。
 最終日もイベントは満載。お笑いドリームライブ「キャベツ確認中」やカマタマーレ讃岐卜ークショー、ガールズケイリンの竹井史香選手によるトークショーなどが予定されています。ぜひ高松競輪場でお楽しみください。
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浅井康太選手
浅井康太選手
原誠宏選手
原誠宏選手
 準決勝最初のレースはSS班の浅井康太(写真)が完勝。打鐘過ぎ4コーナーからのロングまくり。2段駆けの関東勢を抜群のスピードで飲み込んだ。
 「地元勢が付いてくれたし、しっかり仕掛けようと思ってました。牛山(貴広)さんはかかっていたけど無理やり行って力勝負しました。初日がすごい悪かったんですけど、そこからしっかり修正できていると思います。決勝もいいレースができれば。自分の力を出し切って、次につなげたいですね」
 牛山貴広が果敢に逃げて藤田竜矢は絶好の番手回り。浅井に合わせて懸命に踏み込み、2着に食い込んだ。
 「全て牛山のおかげです。浅井が来るのが早くて、車間を斬る暇がなかったですね。1回振って、そのまま行った感じです。浅井はやっぱり強い。全然スピードが違いました。でも決勝に乗れたんで、明日もしっかり頑張ります」
 地元の原誠宏(写真)が俊敏な立ち回りから3着入線。地元で記念初優出を果たした。
 「池田さんが引っかかって、止まるなって思いました。冷静に見ながら空いたコースを行けました。踏み込んだ瞬間は良かったけど、ゴール前で少しスピードが落ちましたね。感触はいつもどおりで良くも悪くもない。決勝に乗るつもりで来ていたし、乗れて良かったです」
 関東ラインの3番手を回った宗景祐樹は池田憲昭を飛ばすなど仕事人ぶりを発揮したが、4着で決勝進出を逃した。
 「前の2人が頑張ってくれました。うまいこと(池田を)止められたけど、戻るときに藤田のところに差し込んでしまって…。自分のミスですね。ちゃんとやっていれば(決勝に)乗れてました。甘かったですね」

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金子貴志選手
金子貴志選手
山田英明選手
山田英明選手
 鈴木裕が打鐘前からスパート。これをすかさず叩きにいった山田英明は鈴木の後位に割り込む。最終ホーム7番手から巻き返した金子貴志(写真)が番手まくりの山田を直線で力強く捕らえた。
 「展開が動くのが早かったですね。踏み込んだら合っちゃった感じなんですけど、そこから流れてくれました。とにかくきつかったですね。酸欠状態になりました。良くなってきていると思うし、決勝もしっかり頑張ります」
 金子の反撃に合わせて山田英明(写真)は最終2コーナーから番手まくり。最後まで力の限りもがいて2着に踏ん張った。
 「地元地区の阿竹君が付いてくれたので、なるべく前々に踏んでいこうと思ってました。でも出切れなかったですね。阿竹君には申しわけないことをしました。勝瀬(卓也)さんのところが口が空いててラッキーでした。金子さんが来たのが見えたし無我夢中で踏みました」
 鈴木との連結を外してしまった勝瀬卓也は山田を追って3着。レース後は反省ばかり。
 「連日、踏み出しで口が空いてしまっているのが…。前回からフレームを戻して、感じは悪くないんですけどね。リカバリーはできているけど、最初の2、3歩がとにかく出ていない」
 金子に離れてしまった北野武史は「付け切らないとダメですね。弱すぎる」とガックリ肩を落とした。

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武田豊樹選手
武田豊樹選手
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 最終レースは人気の関東勢で上位独占が決まった。武田豊樹(写真)が強引なレース運びから主導権奪取。強じんな粘り脚を発揮してそのまま押し切った。
 「気持ちの入ったレースができました。三谷(竜生)君が昨日の展開で3着に入ったのを見ていたし、いい選手ですからね。苦しかったです。今回は長くあっせんが空いていたので、難しいところがあった。初日はトレーニングが間違っているのかと思ったけど、走りながら脚を作れている。何かにつながる走りじゃなくて、ここが勝負という気持ちで決勝も走ります。関東の前でラインで上位独占できるように頑張ります」
 神山雄一郎(写真)がきっちり食い下がって2着。グランプリ出場へまた一歩近づいた。
 「出入りが激しくて武田もきつかったと思います。ゴール前の粘り腰がすごかったし、やっぱり強いですね。あれは交わせない。決勝も武田に付いていくだけです」
 稲村成浩がしぶとく3着に流れ込んだ。6カ月におよぶ自粛欠場からの復帰戦で決勝に進出。
 「前が頑張ってくれました。良かったと思います。集中して走れているんで大丈夫です。決勝は関東の4番手で頑張ります」
 黒田淳はまくり不発。これに乗って追い込んだ友定祐己も4着がいっぱいだった。
 「黒田君が頑張ってくれました。展開は良かったんですけどね。関東の3人が3人とも隙がなかった。悔しいですね」
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