『高松競輪開設65周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:2月1日
 高松競輪開設65周年記念「玉藻杯争覇戦」はいよいよ佳境の3日目を迎えた。今日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが繰り広げられた。最終レースでワンツーを決めた浅井康太、深谷知広に村上義弘ら決勝戦では豪華メンバーが激突。地元からは池田憲昭が1着で地元記念初優出を決めた。
 明日も引き続き馬場圭一の「当たりすぎて!"ごめんなさいね"予想会」が、3R発売中には井上薫、山口幸二、4R発売中には井上茂徳、山口幸二をスペシャルゲストに招いて行われます。日本競輪選手会香川支部presentsキックバイク体験会、スピードチャレンジ、グッズ販売(10:00〜16:00)も大盛況。9RにはKEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)も開催されるなど、最終日も見どころの多い高松競輪場へぜひご来場ください。
<10R>
池田憲昭選手
池田憲昭選手
有賀高士選手
有賀高士選手
 自力タイプの先輩を従えた戸田康平と坂本貴史で、早い段階から激しい主導権争いに。坂本を突っ張り切った戸田が風を切り、これに大西祐が続いたが、池田憲昭が連結を外し大西後位には小松崎大地が収まった。大西が2コーナーで番手まくりを打つと、小松崎もその上をまくり上げる。しかし、小松崎後位にいた山田英明が大西と小松崎の狭い間を縫ってまくり上げ、さらに自力に転じた池田もこれを追うような形でまくり上げる。結局、池田憲昭(写真)がまくり合戦を制して、決勝へ一番乗りを果たした。
 「赤板で大西が車体故障したと思ったので切り替えました。前はどうなってるか見えてなかったけど、ダメでも(自力で)行ってやろうと。(地元が)3人いて1人も決勝に乗らないと格好付かないですからね。最後は意地でした。(優参は)後輩のおかげです」
 俊敏な立ち回りを披露した山田英明が2着で堂々の優参。
 「こういう(先行争いがありそうな)番組だし、今日は冷静に仕掛けようと思っていました。自転車が流れるので、仕掛ける事が怖くない。決勝もまた頑張りたいです」
 山田ラインの3番手を回っていた有賀高士(写真)が内々を踏んで3着に入った。
 「ひとつでも良い着をって思い無我夢中で踏んだ。笠松(信幸)をしゃくる形になって申し訳なかったけどコースがなかったので。記念の決勝は久しぶりですね。F1の優参すらままならなかったので」
 初めての記念準決勝で果敢に風を切った戸田康平は、清々しい表情でレースを振り返った。
 「昨夜から緊張していました(笑)。師匠(池田)が決勝に乗ってくれたので本当に良かったです。役に立てたかはわからないけど、自分にとっても良い経験になったと思います。気持ちを切り替えてあと1日頑張ります!」

<11R>
原田研太朗選手
原田研太朗選手
村上義弘選手
村上義弘選手
 赤板2コーナーで山田久徳が原田研太朗(写真)を押さえて先頭へ。前受けから7番手まで引いた石井秀治だが、山田が打鐘から緩めたところを一気にカマすと、最終1コーナーで叩き切る。一方で7番手となった原田だが、2コーナーから仕掛けると抜群のスピードで前団をひと飲み。着差以上の強さをみせ優参を決めた。
 「山田さんもやる気になると思ったけど、あんまりそういう展開にはならなかったですね。石井さんも駆けると思わなかったし。(打鐘)4コーナーで志智さんが内に差し込んできてキツくもなりました。でも仕掛けられてるし、村上さんより先に動かんと話しにならないとは思ってました。そしてあとは村上さんのところをどう乗り越えるかだけでした。展開は悪かったけど、自分で動かしているんで、決勝に繋がると思います。正月からの良い流れが続いているんでこの調子をキープして決勝にいきたいです。(2日目から)1着、1着だし明日も1着取れるように」
 香川雄介を退かし、原田のまくりにスイッチした村上義弘(写真)が2着。
 「僕はもう必死でした。3着までは頑張っていこうとした結果、2着までいけました。(山田)久徳も前前にいってくれて、無理矢理十文字(貴信)をもっていこうとしてましたし、本人が力を出し切るまではと思ってました。でも(原田)研太朗も来たんで対処せんといかんと思って(切り替えました)」
 石井秀治が懸命に逃げ粘り3着で決勝の舞台へ。
 「山田に隙があったし、その隙を突いていけました。とりあえず3着に入れたんで。もうちょっと明日は状態もよくなると思います。昨日に比べたら全然(良い)。ようやく前検日の疲れも取れました。本当はラインで決まればよかったんですけどね。あと1日なんで頑張ります」
 地元の香川雄介は5着に終わり、決勝進出を逃した。
 「原田君が強かったですね。僕も今日は脚に余裕もあったし、勢い的にもよかったんで乗り越えたと思ったんですけどね。でも相手もSSですからね。しょうがないです」

<12R>
浅井康太選手
浅井康太選手
深谷知広選手
深谷知広選手
 2車単190円と圧倒的な人気を集めた中部コンビがきっちりとワンツー。打鐘で前に出た岩本俊介をすかさず深谷知広が叩くと、続いた浅井康太(写真)は大きく車間を切って別線の反撃をけん制するとゴール寸前で深谷をとらえた。
 「岩本君がすごいヤル気だったんで、深谷も脚を使って無理やり出切った感じでしたね。バック手前からキツそうだった。出切ってからは阿竹さんを止めるだけと思って阿竹さんだけ見てた。落ち着いて全部運べたと思います。深谷とは(今年)4回で3回決まってるので心強いです」
 深谷知広(写真)も岩本を強引に叩いたあともしっかりと踏み切り2着に粘った。
 「岩本さんのダッシュがすごかったですね。(岩本を)越えてからは昨日の反省を生かして踏みなおせました。3日間で今日が特に重かったけど、浅井さんが全部仕事してくれたんで。3人で決まったし、僕もやることはやれた。決勝もいつもどおり。次(全日本選抜)もありますし、つなげられるようにしっかり出し切って頑張ります」
 直線で浅井に締め込まれヒヤリとする場面はあったが、3番手でしっかりと続いた南修二が決勝戦最後の切符を手に入れた。
 「予定より(浅井が内に)帰ってきた。でも戻るのも想定してたので避けれたと思う。3番手で余裕もありましたね。状態は悪くないので決勝もチャンスがあれば」
 2コーナーからまくった阿竹智史だが惜しくも届かず。
 「思い切り踏んだし、悔いはない。ホームで(深谷の4番手で)付いて行っても外併走になるし、緩んだけど仕掛けを待った。2コーナーでこっからやったら勝負やなと思って行ったけど、びっくりするぐらい浅井が車間を空けてましたね」
 岩本の番手を回った小埜正義は悔しがることしきり。
 「僕が何かできれば…。シュン(岩本)がすごいいいスピードで行ってくれたのに、あそこは経験不足。やっちゃった…」

<最終日・9R KEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)>
松浦悠士選手
松浦悠士選手
松坂洋平選手
松坂洋平選手
 国際大会を規範とした競技規則で行われる「KEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)」が最終日の第9Rに行われる。当大会も今回で記念すべき10回目。3日目の午前中に続々と集まってきた7名が、明日の一発勝負に備えた。
 1番車となったのは松浦悠士(写真)だ。自在性に富んだスタイルを確立し近況も充実。ここも人気になりそうだ。
 「地区プロなんかでも乗ってるから乗り慣れているといえば乗り慣れています。ただセッティングが出ない。位置取りは取れると思うんですけど、みんなにチャンスがあると思うんで。でも一発勝負で勝ち上がりも関係ないし、思い切った競走ができるとは思います。後手だけ踏まないように、前々で勝負したいです。しっかりやれる手応えはあります」
 松坂洋平(写真)は前場所の1月久留米で優勝と確実に調子は上向いている。
 「自転車は地区プロや全プロで乗っているので違和感はないと思うんですけど、練習からセッティングは出てないですね。こういうレースは走ったことないんで分からないですね。でも7分の1なんでチャンスはあると思っています」
 追い込み型の柏野智典にとっては好位確保ができるかがポイントとなりそうだ。
 「発走してみないと本当に分からないですね。もう少し内が欲しかったんですけど。高校でも競技をやってたんで違和感なく走れるとは思います。位置取りは後ろだけにはならないようにします。こういうレースなんで自力を出してみてもいいかなと思います」
 岡村潤は笑顔で検車場入りした。前場所の1月大垣も連勝で優参と、昨年末からの好調を維持している。
 「こういうレースは嫌いじゃないんですけど、どういう風に走るのか走ってみないと分からないですからね。車番も7番車ですし、展開待ちのところもありそうですね。来る前には乗り込んできたし、練習の感じも悪くないんで、競走に近い感じでは走れるとは思います。内に詰まったりしなければ、いけるかなという感じではあります」
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