『観音寺競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月1日


 明日から香川県観音寺市の観音寺競輪場で開設58周年記念「ことひき賞争奪戦」が開幕する。今シリーズは地元中四国勢のメンバーが充実し、優勝争いをリード。今年GI2Vの渡邉晴智や手島慶介らを迎え撃つ。
 開催中は毎日、専門解説者の緒方浩一氏による「今日のレース徹底分析」が第1投票所特設ステージで4レース発売中に行われるほか、5000円分のハズレ車券による抽選会などイベントも予定されています。ぜひ観音寺競輪場へご来場ください。


<1R>
 オープニングの1レースは前回川崎FIで落車した近藤範昌の状態が気になるところだ。
 「ちょっと練習を休んだけど、体調は問題なかったし調子は変わらずですね。観音寺の成績はまあまあ、悪くはないと思います」


<2R>
 2レースの工藤政志は予選スタートになってしまったが、「覚悟してきました」とショックは少ない。
 「前回からの疲れはないと思うけど、調子は分かりませんね。観音寺は2回目だけど、S級に上がってすぐで5年くらい前だからよく覚えてません。初日に失敗すると4日間が長いので油断せず頑張りたい」


<3R>
 3レースは点数上位の北川智博が人気を集めそうだが、復調の兆しを見せる高田大輔も侮れない。
 「調子は上がってきてるけど、直前は雨や同期の結婚式でバタバタだったから練習はできてないですね。まだ初日の成績が悪いので、今回はそこを何とかしたいですね」


<4R>
 4レースの俵信之はここ3場所連続で初日は確定板に上がるなどベテランらしい堅実な走りを見せている。
 「今回は支部の仕事が忙しくなかったから久々に練習できた。ただ走ってみないと分からないけどね。森田(達也)との連係は良かったり悪かったり。明日は頑張りますよ」


<5R>
 5レースの行成大祐は地元勢でただひとりの予選スタート。「練習はいつもどおり、いい状態では来れたと思います。A級の成績だけど観音寺はいつも良いんで何とか初日突破したいですね」と気合を見せる。
 前回和歌山FIこそ938着と叩いてしまったが、調子を上げる小島雅章は怖い一人だ。
 「松戸記念のあとに伊藤公人さんのところで午前中にヨコの練習を始めてから成績が良くなりましたね。それから落ち着いて走れるようになったし、初日が決まるようになった。ただ先行してないので、本当に調子が良いのか悪いのかは分からないんですけどね」


<6R>
田村真広選手
田村真広選手
     6レースは田村真広(写真)が好調だ。前回、別府FIの決勝はバックで湊崎裕次の動きにスイッチして2着に食い込んだ。
 「前回の決勝2着は自分の中ですごく感触が良かった。気持ち良く入れたし、位置があれば戦えると思います。須賀(和彦)くんの番手は初めて。今回は手島(慶介)、矢口(啓一郎)といるので、たまには上で一緒に走りたいね」
 9月別府FIで落車した影響はないと話す小川勇介だが、前回も9着2回と成績は今ひと息だ。
 「前回から間隔がなかったし、あまり練習はできてないですね。観音寺はS級では走ってない、いつ以来か記憶にないです」


<7R>
赤井学選手
赤井学選手
   7レースは赤井学(写真)が前回久々の決勝進出を果たすなど調子を戻している。
 「調べたら決勝は半年ぶりでしたね。一時期は何をやっても結果が出なかったけど、最近は周りにも言われるし、自分でもだいぶ良くなってきたと思う。年頭に滝澤(正光)さんに『練習しかないぞ』って言われてたし、夏場の調整法を変えたのも良かったみたい」
 対照的に篠原龍馬はなかなか成績が上がってこない。
 「成績が悪いですね。なぜか分からんけど、レースになるとなんかフワフワした感じで重いんです。調子は悪くないと思うんですけどね。何とか頑張って高知記念くらいの見せ場を作りたい」


<8R>
大西祐選手
大西祐選手
   8レースは観音寺競輪場をホームバンクにする大西祐(写真)が満を持して登場する。
 「やろうと思ったことの8割5分はやってきました。バンクに1日しか入れず、スピード練習が少ないのが不安なくらいです。先行一車は好きじゃないのでやりづらいけど、初日クリアすれば何とかなると思うので頑張りたい」


<9R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
   9レースからは特選がスタートする。このレースは青森記念でも抜群のパフォーマンスを見せた石橋慎太郎(写真)の走りに注目が集まる。
 「前回からは動けてる感じがあるし、出し切れてますね。一時期はまくりだから勝ってたような感じだから。青森から日程もなかったので自転車に乗れなかったのが不安ですね。まずは力を出し切れればと思います」
 追加での参戦となった石丸寛之は、「相性が良いので来ました」。ここ観音寺で3年前に記念初優勝を飾っている。
 「前回(広島FI)から日にちも空いてましたからね。広島で重かったので、ウエイトで重い負荷をかけてスクワットとかをやってきました」
 渡邉晴智も年末のGPへ向けて、そろそろ調子を上げていきたいところだ。
 「親王牌前の(練習中に)落車から悪いですね。オールスターから時間があったので練習はやってきたけど、走ってみないと分からない。まずは石橋くんに離れないように気をつけます」


<10R>
金子貴志選手
金子貴志選手
   10レースの金子貴志(写真)はオールスター後の気落ちもなく、続く西武園FIでは見事に優勝を飾っている。
 「燃え尽き症候群みたいになるのが怖かったけど、前回優勝できたのが大きかったですね。その後は時間もなかったし、イカ釣りに行ったりゆっくりしてました。優勝できてるし調子は悪くないでしょう。初日に流れをつかみたいし、明日が大事ですね」
 前回の西武園でも金子と連係している山口幸二はメンバーを見るなり「OK」と笑顔を見せた。
 「直前は雨もあって練習できてないけど、感じは変わらず良いと思う。そろそろSSも意識する時期だし、支部長でSSになれたら格好いいよね。観音寺は記念優勝もあるし、イメージは悪くないです」


<11R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   初日のトリ(11レース)を飾るのは渡部哲男(写真)。四国唯一のS級S班として、相性のいい観音寺競輪場での活躍を誓う。
 「観音寺の成績はたまたまじゃないですか。オールスターから時間があったし、最初休んできっちり練習をやってきました。松山がバンク改修中で入れなかったことだけが不安なくらい。最近は先行してないので、明日はその辺も考えて走りたい」
 一宮オールスターでもワンツーを決めた香川雄介が渡部をマークする。
 「前回(西武園FI)の落車は擦過傷だけだから大丈夫。調子は悪くないけど、落車があるからまずは走ってみてですね。(地元記念は)そんなに意識してないけど、今回は中四国の自力が多いし、流れに乗れるようにしたい。とりあえず決勝には乗りたいです」
 手島慶介は1カ月のあっせん停止からここが復帰戦になる。
 「10日間ヨーロッパに行ってリフレッシュしたし、練習も地元で矢口(啓一郎)と一緒にやってました。不安がないといえば嘘になるけど、とにかく早く走りたかった。(GPへの)賞金争いも気になるし、これからはもっと集中して走れると思う」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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