『観音寺競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:10月4日


 観音寺競輪開設58周年記念「ことひき賞争奪戦」もいよいよ大詰めの3日目を迎えた。今日は準決勝A、B、C合わせて4個レースで決勝進出を懸けた最後の勝ち上がり戦が繰り広げられた。吉川誠が準決勝Cで力強く逃げ切ると、その後も白熱レースが続いた。ファイナリストは地元の香川雄介を始め、いずれも精鋭ぞろい。明日の決勝戦でシリーズの頂点を目指す。
 明日も緒方浩一氏による「今日のレース徹底分析」やハズレ車券抽選会などのイベントを予定。そして最大の見どころは決勝戦です。明日はぜひ観音寺競輪場へご来場ください。


<8R>
吉川誠選手
吉川誠選手
   8レースは準決勝C。1着のみが決勝へ進める狭き門を突破したのは吉川誠(写真)だった。打鐘過ぎに主導権を握ると、番手の横田努が離れるほどのスピードを見せた。七番手まくりの坂本亮馬にゴール前は激しく詰め寄られたが、僅差の逃げ切り。「今までで一番価値がある決勝進出ですね」と笑顔が弾けた。
 「勝ちを狙うならまくりだけど、あの展開ならね。抜かれたと思ったけど、踏んだ感じは今日が一番軽かった。日に日に軽くなってきてます」
 2着に敗れた坂本亮馬は悔しさを隠せない。
 「届いたと思ったけど悔しいですね。久々にまくりを打ったけど、最近逃げてるから脚が戻ってる。久々に脚が回りました。(1着を)取りに行って、取れなかったけど、また練習して頑張ります」
 3着には中団四番手を確保した上田国広が食い込んだ。
 「粘ろうかどうしようか迷った分、引くのが遅くなってしまった。バックから頭が真っ白で、何も考えられなかった。後ろから食われるだろうと思ってたけど、意外に粘れましたね」


<9R>
遠澤健二選手
遠澤健二選手
室井健一選手
室井健一選手
   9レースは徹底先行型が不在のレース。後ろ攻めから正攻法に入った平石浩之を打鐘過ぎに高木竜司が斬ると、そこから誰も動かず高木が意を決して逃げる。三番手からまくった平石を児玉広志がブロックすると、平石後位から内を突いた遠澤健二(写真)が直線鋭く抜け出した。
 「平石くんがあそこ(三番手)の位置を取ってくれたからね。後ろに(鈴木)誠もいるし、切り込んで行くしかないと思った。児玉(広志)に当たったときはちょっと怖かったけどね。恥ずかしくて言えないけど、これが今年2勝目(苦笑)。明日は(初日に離れた吉川誠の番手で)不安だよ」
 2着争いは岩本和也とバック九番手からコースを縫うように伸びた室井健一で横一線のゴール。写真判定の結果は、昨日に続いてこの二人で同着。初日の着順で上回る室井健一(写真)が決勝進出を決めた。
 「(北川智博が)突っ張ってくれるか、九番手になるかどっちかやもんな。楽やったけど、コースが空かんと入れなかったし、コースは見えてたから。昨日の同着が大きかったね」
 2着に入りながらも決勝進出を逃した岩本和也はガックリ肩を落とす。
 「残念です…。最後に当たり過ぎて失速してしまいました。昨日も今日もちょっと抜けてれば良かったのにね。また頑張りますよ」
 先行した高木竜司は「1回斬って、誰かがカマして来るのを待ったけど、このまま待っててもと思って。残念だけど先行は厳しいですね」。6着でも致し方なしといった顔でレースを振り返った。


<10R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   10レースは大西祐が斬った上を矢口啓一郎が一気に叩いて主導権を奪う。三番手まくりの大西が不発に終わると、五番手をキープした石丸寛之が外を鋭く伸びて決勝進出を決めた。
 「顔見せから軽かったし、イケルかなと思ってました。今日は一番良い展開になりましたね。地元の大西は見せ場を作らないといけない立場だし、そのスピードをもらえばと思ってました。調子は良いし、流れに乗れてますね」
 山口幸二(写真)がきっちり続いて2着をキープ。「今日はマルちゃんに尽きる。内(手島)、外(石丸)どっちのスピードがいいか確かめるのに、ちょっとコースを迷ったけど余裕はあった。昨日も内を行けばもっと良い勝負ができたけど、それは明日(決勝)に取っておきます」。7年ぶりの当所記念制覇に調子は万全だ。
 3着には矢口の先行に乗った手島慶介が入線。「今日は全部矢口のおかげ。(まくりが次々飛んできて)忙しかったけど、決勝に乗れて良かったです」と、逃げた矢口の健闘を称えた。
 人気を集めた石橋慎太郎だったが、八番手に置かれては勝ち目がなかった。
 「チャレンジャーのほうが気持ちが楽ですね。ここ(精神面)が課題。まだ弱いですね。明日、挽回します」
 三番手を確保した大西祐だったが、地元記念の決勝進出はならず。
 「2、3秒は夢を見ましたけどね。仕掛けどころが悪かった。良い勉強になったし、明日はギアを64に戻して頑張ります」


<11R>
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   11レースは逃げる和田健太郎を中団外併走から渡部哲男が強引にまくり切る。和田後位から上手く渡部にスイッチした渡邉晴智(写真)が、粘る渡部をゴール前鋭く捕らえた。
 「あいつ(和田)に聞いても、行きますとしか言わないし、彼に任せただけ。上手く先行してくれました。哲男も脚を使ってまくって来てたし、香川に楽に飛びつけた。その分、脚が余ってたので(抜けました)。石橋(慎太郎が優出を逃し)が残念だけど、連日南関の後輩が頑張ってくれたおかげで決勝に乗れました」
 外を強引にまくり上げた渡部哲男(写真)が2着に粘った。
 「追い上げるのに脚を使って、中団に入れなかったからそのまま外を行った。先行したくらいキツかったですよ。最後は脚に余裕がなかったですね。良いレースはできたと思うけど、もう少し(渡邉と)ゴール勝負がしたかったですね。ズッポリ行かれちゃったから。脚を使ったので踏み直せなかったですね」
 渡邉のブロックに遭った香川雄介だったが、最後は地元の意地で3着をキープした。
 「3コーナーで渡邉さんとスピードが合って、上手く肩を入れられた。浮いてしまったけど、その後ろに入らんとと思って。今日は良く凌ぎましたよ。哲男が前々に行ってくれたし、強かった」
 バックで判断を誤った金子貴志は9着大敗。
 「バックで内が空いて欲が出てしまった。内か外か迷っている内に…。もったいなかったですね。バックの風がキツくて重かった」

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved