『観音寺競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 最終日編
 
配信日:10月5日


 観音寺競輪開設58周年記念「ことひき賞争奪戦」は5日が最終日。雨、風と生憎のコンディションの下で迎える決勝戦となったが、白熱のレース展開となった。逃げる吉川誠を最終2コーナーから渡部哲男が豪快にまくり上げると、番手の香川雄介が直線一気。04年の武雄以来、観音寺では二度目の記念優勝を飾った。

決勝戦 レース経過
 号砲が鳴ると、香川雄介と石丸寛之が飛び出したが、結局石丸が誘導に付いた。石丸には準決勝で連係した山口幸二が付け、即席コンビが前受け。渡部哲男―香川―室井健一の四国勢が中団で、吉川誠―遠澤健二―渡邉晴智の南関勢に、位置の無い手島慶介が続いて隊列が固まった。
  レースが動いたのは赤板から。吉川がじわじわと上昇すると、渡部も合わせて動き出す。それを見た石丸は、すんなりと車を下げた。打鐘を迎え、吉川が渡部を叩いて先頭に立つと、渡部が中団を確保して、石丸が後方8番手となり、そのまま最終ホームを通過した。全開で踏む吉川に対し、渡部が1センターから猛スパート。南関勢のブロックをこらえて2センターで乗り越えると、直線から目一杯に踏み込んだ香川が渡部を差し交わして快勝。室井が2着に流れ込んだ。最後、石丸が大外を強襲したが、渡部が何とか3着に残り、四国三者の連独占で決着した。


香川雄介選手
香川雄介選手

 前回の西武園FIで落車。「力が入らんかったし、全然イカンな」と初日は決勝と同じ並びでハコ4着という結果に終わった香川雄介だったが、決勝戦は気合が違った。「だんだん脚の感じはまとまってきたけど、哲男の踏み出しも良かったから抜けると思わんかった」。渡部の2コーナーまくりにピッタリ続くと、連日のうっ憤を晴らすような鋭い伸びで地元エースとしての意地を見せた。
  「作戦が完璧にはまったね。恵まれ一本です。初日の感じで(今シリーズは)終わったと思ったし、アカンかったら欠場も考えた。優勝できるとは思ってなかったから嬉しいし、今日は哲男のおかげです」
  最近は今年序盤の快進撃が影を潜めていたが、この優勝で再びS級S班への道も見えてきた。「僕にはバックボーンがないから、今の(賞金ランキング)位置はたまたま。(SSも)ちょっと見えてきたけど意識せず、またコツコツと頑張るだけ」。再び勢いを取り戻した香川が四国2人目のS級S班へ猛チャージをかける。

 四国ライン三番手を回った室井健一が2着に食い込んだ。
  「マルちゃん(石丸)が外に来て焦ったし、アカンかなと思ったけどね。早めにおらんなったからコースが空いた。ワンツースリーが決まって良かったし、哲男のおかげで競輪祭(3着以内で権利)も決まって良かった」

 直線で末を欠いた渡部哲男だったが、今シリーズは4日間地元勢をリード。四国勢躍進の立役者となった。
  「中団を取って、かぶる前に行こうと思ってた。バックの追い風でちょっと伸びたけど、今開催は重かったね。香川さんの優勝と(室井)健さんの競輪祭に貢献できたし、よしとします。4日間動けたし、次につながるでしょう」

 八番手から渡部の外をまくった石丸寛之だったが、最後に伸びを欠いた。
  「手島と哲男でからみそうな雰囲気もしたけどね。今日は雨でタイミングが取れなかった。晴れだったら、また展開が違ったかもしれないけど、レースが見えるようになったし、それだけでも戻った気がします」

 逃げる吉川の番手を回った遠澤健二だったが、渡部のまくりを止め切れず7着に。
  「連日、吉川の後ろが離れてたし、今日は心の余裕がなかった。番手にも飛び付けなかったし、吉川と(渡邉)晴智には悪いことをした」

 単騎で動向が注目された手島慶介だったが、「今日はまくろうと思ってたけど、雨で見えなかった。でも言い訳になっちゃうし、意気地がないですね。また頑張ります」と渡部の先まくりの前に6着に敗れた。



ゴール




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