『観音寺競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:10月3日


 観音寺競輪開設59周年記念「ことひき賞争奪戦」は後半戦に入り、三日目の準決勝を迎えた。「ちょうさ賞」でまくり不発となった井上昌己は立て直しを図ったが、準決勝でまさかの敗退。更に石丸寛之も脱落し、SS班が姿を消すなど今日は大波乱の一日となった。
 なお、本場ではファンサービス、イベントが予定されております。まず、先着100名様に「オリジナルグッズ」をプレゼント。また、「はずれても好きな人」はずれ車券抽選会(5000円で1回抽選、各日1000名まで)が行われます。また、明日の最終日(4日)はLOVE9によるミニライブ「爽やか競輪ガールズ LOVE9」(6,11R発売中)、赤澤佳美&LOVE9実演予想「私が教えてあげる」が、さらにLOVE9による「エキシビジョンレース」(8R発売中)が行われます。いよいよ明日は決勝戦、迫力のレースをぜひ本場でご覧ください。


<8R>
兒玉慎一郎選手
兒玉慎一郎選手
   1着権利の準決勝Cを突破したのは兒玉慎一郎(写真)。ギアを3.85に上げてまくり一発を狙った大西祐の番手から、最後は直線で追い込んで1着を手にした。
 「大西は良いスピードでまくって行ったし、ギアが掛かっているから抜くのは厳しいかなと思ったけど、小橋(正義)さんとからんでいたんでこれは行けるかもと思った。今回は緊張で毎晩寝られなかったけど、決勝に乗れてホッとしたし、やっと今夜は寝られそうだね。大西と連係は7回か8回目、いつも相性が良いね」
 大西祐は好スピードでまくり上げたが、小橋正義にブロックを受けてスピードが鈍ってしまった。
 「悔しい! 今日はギアを上げて、無駄脚を使わずに一発を狙う作戦でした。すんなり駆けられて七番手に置かれてしまったからヤバいかなと思ったけど車が進みました。小橋さんに二発目をもらったときに腰砕けになってしまった。谷津田(将吾)さんに行かれると思って外を見たらピンク色だったから、また兒玉さんだった。兒玉さんにはいつも1着を取られてしまうんですよ」


<9R>
小野俊之選手
小野俊之選手
白戸淳太郎選手
白戸淳太郎選手
   SS班の井上昌己が志智俊夫の執拗なブロックに遭い、まくり不発に終わった。1着を手にしたのは小野俊之(写真)。志智のブロックで内が空くと巧く斬り込み、直線で突き抜けた。
 「昌己は自分のレースをしてくるだろうし、昨日離れているから、今日は絶対に付いていこうと思っていた。早めにアップを始めて、セッティングも全て修正したけど、顔見せで全くだめだったからギリギリまで調整しましたよ。今日は一杯だったし、久々に緊張しました」
 白戸淳太郎(写真)が小野をマークして2着に入った。
 「外がかぶっていたけど何とか追走できましたね。自分の場合は踏み出しが課題だから、そこだけは集中していました。後半の伸びは良くないけど、今回は出脚が良いので何とか対処できている。昨日5着だったけど準決勝B(3人の中で1人)に乗れたんでツキがありますね」
 逃げた中村美千隆は惜しくも3着。あと一歩のところで決勝進出を逃した。
 「大西(祐)君が前のレースで良いレースをしたでしょう。初日にまくられているけど、大西君は調子がすごく良いし、まくられたけどあれで4着(初日)だったら自分も悪くないんだと考えたら気分的に楽になった。良い感じで駆けたんだけどね」


<10R>
遠澤健二選手
遠澤健二選手香川雄介選手
香川雄介選手
   10レースはベテランの遠澤健二(写真)が1着となった。栗田雅也のカマシに離れたものの、まくった佐々木則幸の番手に巧くスイッチし、直線で大外を鋭く伸びた。
 「栗田君はカマシかまくりと分かっていたけど付いていけなかった。ああなったらコースを探していくしかなかったけど全くないからダメだと思った。しっかり付いて行って最後に伸びたらカッコ良かったんだけどね。恥ずかしいけど決勝に乗れて嬉しいよ」
 2着は香川雄介(写真)。武井大介のブロックで佐々木則幸が外に浮くと、巧く武井後位に切り替えた。
 「ノリさんが浮いたし落車すると思ったんで悪いけど内に行かせてもらった。(栗田、武井の)三番手になったけど後ろは続いていたし抜かれるかと思った。今日は前の二人(阿竹智史、佐々木)が頑張ってくれたおかげ。あともう一日頑張ります」
 阿竹-佐々木の二段駆けを強引に叩いた栗田雅也は粘りを発揮して3着。
 「向こうに駆けさせたら終わりですからね。最後は脚が一杯。でも、思い切って行って良かったですね」


<11R>
後閑信一選手
後閑信一選手前田拓也選手
前田拓也選手
   井上昌己に続き、SS班の石丸寛之が準決勝で姿を消した。レースは中野彰人が先行。石丸がまくり迫ると、前田拓也が渾身のブロックでこれを阻止。中近ラインで大勢は決したかと思われたが後閑信一(写真)がバックで内を斬り込み、直線で突き抜けた。
 「今日は外に持ち出してまくろうと思ってたんだけどね。ああいう展開になってしまったら内を行くしかなかった。展開が違ってもうまく対処できているし、気持ちが前々に向いているから調子は良いですね」
 山内卓也は2着で決勝進出を決めたが「1センターで友定(祐己)が入ってきそうだったから内を空けたらアカンと思って閉めた。でも、最後に空けて後閑さんにすくわれてしまった」と反省する。
 前田拓也(写真)は3着に入線するも審議対象に。長い判定の末、結果はセーフ。ホッと胸をなでおろす。
 「あそこで(石丸に)出られたら自分達のラインは全員終わりだからね。周りは皆『う~ん』と言ってたし、判定は正直ヤバいと思った。セーフでよかったよ」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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