『観音寺競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:10月29日
明日から豪華メンバーを集めて観音寺競輪開設60周年記念「ことひき賞争奪戦」が開幕する。SS班は7名が参戦。共同通信社杯秋本番を制した伏見俊昭に武田豊樹、平原康多、小嶋敬二と輪界のトップスターたちが明日からハイレベルな戦いを繰り広げます。
本場では井上茂徳さんによる「鬼脚・差脚・捲り脚 大予想会」(4R発売中)や児島一彌さんの「レースはこう読め!」(5、9、10、11R発売中)、未確定車券抽選会などイベントも盛りだくさん。明日から始まる「ことひき賞争奪戦」を観音寺競輪場でお楽しみください。
<1R>
山崎晃
は前回のびわこF1でS級初の決勝進出と、勢いに乗っている。
「展開が良かっただけ。展開が良ければS級でも勝てるんだなと思いました。調子は前回と同じくらい良いと思う。小嶋(敬二)さんと同じ開催は初めてだし、頑張りたい」
<2R>
岩本純選手
3場所連続で決勝進出の
岩本純(写真)
が人気を集めそうだ。
「やっとS級にも慣れてきた感じです。ギアを3.71に上げたのも好調の理由かもしれません。体調も問題ない。今期一発目の失格は試練だと思ってるけど、1班の点数を取りたいのでもっと点数を上げたい。しっかり勝ち上がって2日目から特選メンバーと対戦するのが楽しみです」
乾準一
は調子が上向いてきたところで富山記念の落車。その後はやや精彩を欠いている。
「落車はひどかったですね。やっと上向いてきたと思ったのに。ちょっと気合も入ってなかったけど、今回からまた気合を入れて走りたい」
<3R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔(写真)
は今期初の記念参戦。点数上位の1次予選はきっちり突破しておきたい。
「共同通信社杯のあとは地区プロもあったけど、ここに合わせてやってきたつもり。疲れも大丈夫です。前回からずっと良い調子。あとは自分の精神力次第ですね」
城戸崎隆史
は5カ月近い欠場から今回が復帰戦となる。
「右の肩鎖関節を脱臼しました。コルセットを付けて直したけど、しばらくは腕が上がらずリハビリも長引きましたね。練習は様子を見ながらやってたけど、レースはまた違うので走ってみないとっていうところはある。でも気持ちだけは入ってますよ」
<4R>
点数上位の
山本健也
は強力な援軍を味方に初日の白星発進を狙う。
「今月3本目のあっせんだけど疲れは無いですよ。練習もしっかりしてきたので、ラインで決まる様に仕掛けたいです」
神開将暢
はここ3場所で5勝と勝ち星が急増している。
「夏場は体調を崩して練習があまり出来なかった。最近はようやくまとまった練習が出来る様になって成績が上がってきた。4.15のギアも自分には凄く合っています」
<5R>
近藤誠二選手
近藤誠二(写真)
は2カ月近い欠場明け。「練習中にコケて鎖骨を骨折しました」と苦笑いしながら理由を説明する。
「まだ痛いのは痛いけど、8、9割は戻った。何とか間に合わせた感じですね。練習は街道ばかり。思ったより感じは良かったけど、バンクに入ってないので分からない部分もあります。今回から自転車も変えたので走ってみないとですね」
山原務
は前回の富山F1でS級初優出。準決勝では佐々木雄一らを相手に逃げて2着に粘っている。
「地区プロに向けて練習してたので、今回もその惰性でいければいいですね。体調、練習の感じは変わらない。記念は2回目。地元だし気合が入りますね」
<6R>
年末のヤンググランプリ出場が決まった
西谷岳文
も今シリーズ注目の先行型だ。
「共同通信社杯のあとは地区プロがあったけど、空いてたので練習は普通にできました。地区プロはスプリントに出て、勝ち上がりの一発目で負けちゃいましたけどね。観音寺はA級のときにも走ったことがある。そのときは風があったけど、クセのないバンクというイメージがあります」
<7R>
宮崎康司選手
宮崎康司(写真)
は7月豊橋記念でも3連対と活躍した。地元の記念でさらに好成績を期待するファンは多いだろう。
「特別なことをしてきたってこともないし、気負いもない。記念で高松を走るよりは気分的に楽ですね。でも後ろが大御所(児玉広志)なんでいつも以上に頑張らないと。まず1走してから感じを確かめたい。豊橋みたいに注目される開催で、もう一回いいところを見せたいですね」
<8R>
優勝こそないが、
金澤竜二
は近況絶好調。久々の記念出場で活躍が期待される。
「成績が上がってきたのは今期頭から使っているフレームのお蔭ですかね。記念は7月の京王閣以来なので頑張りたい。今回の目標は勝ち上がって伏見さんの前を走ることです」
<9R>
平原康多選手
落車もあり前回の共同通信社杯を途中欠場した
平原康多(写真)
が気持ちを新たに観音寺記念に臨む。
「落車の影響はあるけど、大きくはないと思ってます。前回は新しいシューズを試して失敗。去年は試したことが成功、成功だったのに、今年は失敗、失敗。結局元に戻しました。地区プロの疲れは大丈夫。体以外は元に戻ったし、あとは体調が良くなればですね」
小嶋敬二
はそろそろ決勝に乗りたいところだ。
「決勝に乗ってないですね。何かきっかけなんだろうね。最終日は強いんだから乗れば獲れると思うんだけどな。ここと一宮でその辺を打開して競輪祭を迎えたいね」
地元の
大西祐
は何とか特選に滑り込んだ。
「前回の落車でフレームが壊れて、角度の違う新車を持ってきたんだけど、セッティングが出ないんですよ。乗っても感じが悪いし…。ヤバいですね。だから特選スタートは大きい。2日目までに何とかセッティングを出したいですね」
<10R>
村上義弘選手
共同通信社杯後も地区プロやロードの大会に出場と多忙なスケジュールだった
村上義弘(写真)
。「疲れたけど、それ以上に良い経験ができた」とここまでを振り返る。
「8月宇都宮の全日本選抜2日目以来1着が取れていない。なんかかみ合わないですね。競輪祭やグランプリのことよりもまずは初日に集中して走ります」
佐々木則幸
は前回の平塚F1で優勝。調子は確実に上向いている。
「前回はまあまあ良い動きができましたね。ただナイターが終わってすぐに地区プロだったので疲れが出た。ここまで4日間は練習できなかったから。疲れは取れたけど、そこが良い方向に出るかどうかですね」
小倉竜二
は共同通信社杯で久々のビッグ優出。「調子はだいぶ良いね。地区プロの疲れが多少あるのか、ちょっと体はだるい。でも観音寺は相性が良いので頑張りたいね」。ふるさとダービーでビッグ初優勝を飾ったゲンの良いバンクで鋭い差し脚を見せるか。
<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹(写真)
は4年ぶりの観音寺参戦。検車場では一際多くの記者に囲まれた。
「平原もいるからね。記念だけどしっかり次につながる走りがしたい。何よりファンにしっかり見てもらえる。そういう走りがしたい」
共同通信社杯の優勝でGP出場に大きく前進した
伏見俊昭
も有力なV候補だ。
「奈良の優勝でやっと流れが良くなりました。北日本は今良い流れなので切らさなくて良かったです。ここに向けては配分が空いたので練習は計画通りに出来ました。武田さんの番手は3回目。今年4月の小松島共同通信社杯と、5月函館の全プロ記念以来です」
共同通信社杯で3度確定板に上がる活躍を見せた
坂本健太郎
が武田豊樹に襲い掛かる。
「練習の感じはあまり良くなかったけど、最近はいつもこういう感じばかり。競走では大丈夫です。明日は自分が自力でやるのが自然でしょ」
相手は強いが
香川雄介
は3度目の観音寺記念制覇を狙う。
「何とも思ってないですよ。直前は雨とかでスケジュールどおりにいかなかった。今回はメンバーがいいですからね。でも僕が勝てる競輪場も数少ないから、一生懸命頑張りますよ」
↑ページTOPへ
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved