『東日本大震災被災地支援競輪 観音寺競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月28日


 明日(29日)から「東日本大震災被災地支援 観音寺開設61周年記念 ことひき賞争奪戦」が開催されます。村上義弘選手、深谷知広選手の2大スターの共演など話題性抜群の今シリーズ。地元・四国勢も好調選手ばかりで本当に目が離せない4日間となること間違いなしです。
  もちろん、イベントも充実。「鬼脚参上 井上茂徳大予想会」(4R発売中)、「伊藤豊明の豊かな明るい車券大予想会」(6R、10R発売中)、高知競輪実況・楠瀬淳二氏、小松島競輪実況・茂村華奈さん、松山競輪実況・田中克典氏、松山競輪元実況・宇都宮基師氏による「トークでバトル! 実況アナウンサー大予想会」(5R、8R、11R発売中)が開催されますので、車券戦術の参考にされてみてはいかがでしょうか。また、選手会香川支部主催によるグッズオークションも。さらに、ファンサービスとして、当日の未確定車券3000円分で1回抽選の「未確定車券抽選会」、ウェルカムグッズ(初日はZipロックフリーザーパック、志満秀えび煎餅)の配布が開催中毎日されているほか、2日目までの限定で「2車単車券プレゼント」(開門から先着144名)、「銭形くんふわふわドーム」も設置されていますので、お子様連れの方は是非!
  激戦必至の観音寺記念を本場でお楽しみ下さい。


<1R>
山田久徳選手
山田久徳選手
   前走の地元FIで決勝進出を果たした山田久徳(写真)
「向日町は連勝で決勝まで勝ち上がれたのは良かったんですけど、決勝は9着だったので、いいのか悪いのか…(苦笑)。でも、そこからここまでちょっと日にちも空いたし、出来る限りのことはしてきました。最近は記念にあんまり呼ばれていなかったので、今回はいいアピールが出来る様に頑張りたいですし、村上(義弘)さんと一緒なので、それを刺激に変えてなんとか連係できる様に全力を尽くしたいと思います」
 そんな山田久に自力勝負を挑むのが小松剛之
「ここ最近はちょくちょく1着も取れていますし、しっかり練習もできたので、状態は悪くないと思いますよ。ただ、準決勝がカベになっているというか、大事なところで取りこぼしてしまう悪いクセが付いてしまっているので(苦笑)、今回はそうならない様に、一戦一戦しっかり集中して臨みたいと思います。まずは一次予選クリアに全力投球ですね」



<2R>
小島雅章選手
小島雅章選手
   大きな着を叩くことがある小島雅章(写真)ではあるが、ここ3場所は必ず1着を取っている。
「前回の福井はそこそこ走れたと思うし、調子は問題ないですよ。それに、福井の前に武雄を走ったんですけど、そこからギアを4回転に上げてある程度いい手ごたえを福井で掴めたのは大きかったですね。明日も流れを見ながら自力自在に組み立てていきますよ」
 京王閣記念から中2日で参戦となった林巨人
「京王閣は初日に落車しちゃったんですけど、2日目には1着取れてますからね。ただ、その落車の影響が今開催に出るのかどうなのかは走ってみないことには何とも言えない部分はありますけど、記念は初日に失敗しちゃうとお話にならない感じになっちゃうので、自分の持ち味を出して頑張りたいと思います」



<3R>
渓飛雄馬選手
渓飛雄馬選手
   共同通信社杯秋本番で2着2回と健闘した渓飛雄馬(写真)が人気となりそう。
「秋本番は僕の中で本当にいい開催になりましたね。トップクラス相手に2着2回で成績をまとめることができて、何とか上位でもやっていけそうな手ごたえが掴めたのでね。それに、松戸記念でも決勝に乗っているし、ここ最近は本当に流れがいいと思います。なので、この流れを上手く生かして今回もいいところまで勝ち上がれればいいかなと。地元地区での記念競輪でもあるので、ファンの皆さんの期待に応えられる様に頑張ります」
 その渓マークとなるのが佐竹和也
「ここ最近は全然1着が取れていなくて、今期まで未勝利ですからね(苦笑)。脚自体は全然問題ないんですよ。だから、展開的なものもあると思うんですけど。1着取れれば、もしかしたら流れに乗れるかもしれないですし、何とか今シリーズ中に1着取れるといいんですけど」



<4R>
金澤竜二選手
金澤竜二選手
   近況はなかなか結果に恵まれない金澤竜二(写真)だが…。
「千葉記念は最終日に1着を取れたのは大きかったですね。あれで多少なりとも自信を取り戻せた部分があったし、脚的には千葉の時よりか全然いいですよ。観音寺は去年の記念で走ったんですけど、その時もイメージとしては悪くなかったし、千葉の1着で掴みかけた流れを手放さない様にしたいですね」
 静岡で落車している丸山啓一。その復調具合が気になるところ。
「やっぱり、影響が全くないとは言い切れないですけど、練習自体はしっかりやってきましたし、あとはレース勘の問題かなと。まあ、落車する前までは調子も上がってきていたので、明日のレースでどこまで差し込めるかでどこまで戻ってきているのかが分かるんじゃないかなとは思いますけどね」



<5R>
小林則之選手
小林則之選手
   1着数こそそれほど多くはない小林則之(写真)だが、連対率は高い数字を残しており、調子は決して悪くなさそう。
「今は捲りの決まり手の方が多いですけど、僕はもともと捲りが得意じゃなくて、思い切って逃げちゃった方がいいことがけっこうあるんですよ。タイプ的には地脚型なんでね。明日は若い子が相手になりますけど、その辺を考えて展開をしっかりと見極めながら組み立てることができれば、結果も自然と付いてくると思います」
 その小林に前を任せるのが金川光浩
「千葉記念では2日目に落車してしまいましたけど、3日目・最終日と走ってみて、結果は残せなかったけど落車の影響は大丈夫かなという感じですね。今回はしっかり練習もできましたし、明日は同県の小林君と一緒なので、しっかり付いていって2人でワンツーできれば最高ですね」



<6R>
宿口陽一選手
宿口陽一選手
   ここは関東ラインが中心になりそうだが、その先導役を務めるのが宿口陽一(写真)
「前回の函館が終わってすぐに風邪で体調を崩してしまって、3日間くらい練習できなかったんですよ。明日は大先輩の2人に任された訳ですし、まして番手が太田さんなので、気合いだけは十分です! 気力でカバーして、関東で上位独占するためにも、僕は僕の仕事をしたいと思います」
 番手を回る太田真一は頼もしい後輩との連係とあって笑顔を見せる。
「宿口は本当に強いからね。もちろん、一緒に練習しているんだけど、練習では俺が千切られちゃってるから(苦笑)。明日も練習での力を発揮してくれれば問題ないと思いますよ。俺自身は福井で決勝に乗ることもできたし、状態は着実に上向いてきていると思います」



<7R>
守谷陽介選手
守谷陽介選手
   相変わらずの積極策で成績をまとめている守谷陽介(写真)。明日も「守谷劇場」開演なるか!?
「積極的に駆けられればここ最近は捲られていないですからね。確かに大きい着もあるんですけど、そのほとんどが先手取りに失敗した時なんで、今回はとにかく後手だけは踏まない様に仕掛けられるポイントがあれば躊躇なく踏んでいきたいと思います。僕の場合、記念の初日が開催を左右する大事なレースになってくるので、しっかり集中していきますよ」
 地元記念での奮起が期待される児玉慎一郎は守谷マークと絶好位をゲット。
「9月に連続落車してしまって。前回(富山)の優出も展開に恵まれただけみたいなもんだったし。まあ、だけど今回はせっかくの地元記念で、四国の先行選手も揃っている分、勝ち上がればチャンスもそれなりに広がっていくんじゃないかなという感じはしているので、地元ファンの前で恥ずかしいレースだけはしない様に心がけていきたいですね」



<8R>
小川祐司選手(写真)
小川祐司選手
   S級シリーズ中心ながら、S級戦線でも着実に成績を残している小川祐司(写真)
「いや、前回は気持ちの弱さが出てしまって、ボロボロだったので、まだまだですよ。ただ、今回はせっかくの地元地区での記念ですし、予選最後のレースを任されたので気合いはかなり入ってます。それに、同期の中で飛びぬけた存在の人(深谷)も参加しているので、対戦して一泡吹かせられればと密かに思っているんですけど(笑)。この間、ヤンググランプリ出場が決まって、それも自分の中でモチベーションを上げる要因にもなっているので、その辺を上手く力に変えて勝ち上がっていければいいんですけど」
 48歳ながら大ギアを駆使した自力勝負を続ける近藤幸徳だが、明日は単騎戦となった。
「明日はメンバー的に単騎になって、若い子が相手になるんですけど、自分は自分の持ち味を生かして走るだけですね。補充参戦だった一宮で1着も取れたし、調子は悪くないと思うので、何とか見せ場を作れる様に頑張りたいですね」



<9R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
南修二選手
南修二選手
   特選組の中では10Rの大西とともに四国の先導役を担う佐々木則幸(写真)。
「9月の函館で優勝して確かに調子は上がったんですけど、秋本番の初日に失敗しちゃったのが痛かったですね。それでも、2日目からは尻上がりに成績をまとめることができたし、何とか流れを切らずにここまで来れたかなと思います。今年は記念に全然呼ばれなくて(苦笑)、今回が今年3回目の記念なんですよ。しかも、前の2回は両方とも二次予選で敗退してしまっているので、今回はそうならない様に一戦一戦を大事に戦って、最低でも準決勝には乗りたいね」
 稲川翔マークから勝機を窺うのが南修二(写真)
「僕、ここで全場制覇なんですよね。秋本番で失格しちゃって流れは良くないのかもしれないですけど、自分にとって思い出に残る開催にしたいなという気持ちは強いですね」
 秋本番で優出し調子上向きなのが岡部芳幸
「確かに流れはいいと思うんですけど、自分の中で完璧を求めすぎてしまっているのか、気持ちが空回りしてしまっている部分がある様な気がしないでもないかな。なので、もうちょっとリラックスしてレースに臨めれば結果も違ってくるのかもしれないなと思って、今回は変に気負いすぎない様にしていきたいかな。まあ、四国の競輪場はけっこう相性がいいので、そのアドバンテージを生かしていければいいかなとは思ってるんですけどね」



<10R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   オールスター、秋本番と立て続けに落車してしまった村上義弘(写真)だが、優勝候補の一角であることに変わりはない。
「ファンの方が期待してくれている限り、その期待に応えられる精一杯の走りをしていくだけですね。それに、ここの記念を優勝すれば、四国地区の記念でグランドスラムを達成することになるので、そういった意味でも、一戦一戦1着を目指して全力を尽くしていきたいと思います」
 大西祐は地元記念に気合いの表情を見せる。
「福井の初日は、最近の流行を真似してハンドルを下げてみたんですけど、それが自分には全く合ってなかったみたいで、全然伸びなかったんですよね。それで、2日目からハンドル位置を元に戻して、ギアも3・69にしたんですけど、そうしたらまあ、伸びる伸びる(笑)。かなりいい感触を掴むことができましたし、結婚して少し遠くなったとはいえ、ここは純地元でもあるので、いい結果を残して最終日を終えたいですね」
 今年はS級シリーズで1回のみの優勝にとどまる園田匠だが、取手代替記念で優出するなど好気配。
「富山も連勝で勝ち上がって決勝2着だったし、流れ自体はいいと思いますね。それに、地元の特別競輪(競輪祭)が控えているので、それに向けて今開催は少しでもいい弾みを付けられればと。今はセッティングを少しずついじったりしながら自分に合ったものを探しているので、今回も連日少しずつ変えていって、ベストセッティングを見つけれればいいかなと」



<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   もはや押しも押されぬトップスターとなった深谷知広(写真)が初日のメインレースを締めくくる。
「ここ最近は宇都宮でのイベントだったり、京王閣記念のテレビゲストだったり色々と忙しくて、まとまった練習ができていないので、調子自体は自分でも把握しきれていないんですよね。自分では調子いいと思っていても、実際に走ってみたら全然ダメだったりもするし、その逆もあったりで。こればっかりは初日を走ってみないことには何とも言えないかなというのはあるんですけど、レースを走りながら徐々に調子を上げていって、最終日に1番いい状態にもっていければいいかなとは思っているんですけどね」
 前走の千葉記念で5ヶ月ぶりの記念優出を果たした海老根恵太(写真)は怖い存在。
「今回は普通に練習してきましたし、感じはいいと思いますよ。千葉で久々に決勝に乗ることができたし、新しく変えたフレームである程度の手ごたえを掴むことができたのは大きかったかな。観音寺はA級で走って以来なので、多分10年ぶりとかっていう感じになると思うので、イメージは全然覚えてないですね(苦笑)。ただ、ここで結果を残して、千葉記念からのいい流れのまま年末を迎えられる様に頑張りたいと思います」
 その海老根マークとなるのが同県・同期の武井大介。9月に連続落車を喫して以来、1ヶ月ぶりの実戦復帰となる。
「松戸で落車した後くらいから自転車には乗れていたし、1ヶ月近く練習できたので、脚や身体の状態的には問題ないと思うんですけどね。不安要素があるとすればレース勘ですかね。こればっかりは走っていく中で取り戻していくしかないですから。ただ、明日は海老根さんと一緒なので、すごく心強いですし、とりあえず海老根さんの後輪だけをしっかり見ていい直線勝負が出来ればいいんですけどね」


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