『東日本大震災被災地支援競輪 観音寺競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:10月29日


 本日(29日)から「東日本大震災被災地支援 観音寺開設61周年記念 ことひき賞争奪戦」の幕が切って落とされました。初日となった今日は風の影響なのか、先行した選手が苦戦を強いられ、逃げ切りはわずかに2回。逆に捲りの1着が実に7回とかなり決まり手に差が出た1日となりました。明日の2日目は一体どうなるのでしょうか。そんな2日目の注目はもちろん、優秀レース「ちょうさ賞」ですよね。競輪界が誇る超注目カード、村上義弘選手と深谷知広選手の対決が早くも実現! そこに3者揃った強力地元・四国勢に復調急な海老根恵太選手が加わり、今シリーズの優勝争いの行方を占う意味でも見逃せないレースとなりました。
 イベントでは昨日紹介した3大予想会、選手会イベントが引き続き開催(実況アナウンサー予想会は5R、7R、11R発売中になります)されています。もちろん、お子様向けの「銭形くんふわふわドーム」も! また、ファンサービスも基本的には初日と変わらず、「未確定車券抽選会」、「ウェルカムグッズの配布」、「2車単車券プレゼント」となっていますが、ウェルカムグッズはスターク強力マグネット、志満秀えび煎餅となっております。
 明日は日曜日。お誘い合わせの上、観音寺競輪場にお越し下さい。


<1R>
小松剛之選手
小松剛之選手
   7番手からの豪快な捲りで1着の小松剛之(写真)
「思ったよりレースが動くのが早かったんですけど、落ち着いて仕掛けられたと思います。さすがに一本棒で7番手になった時にはちょっとだけ焦りましたけど(笑)。結果的に展開が向いてくれたのが大きかったですね。今日実際に1走してみて、脚は仕上がってる感触がありますね」
 小松マークから2着入線を果たした近藤俊明
「1番いい展開になりましたね。それにしても小松さんが強かったですね。僕もけっこう早めに抜きにいったんですけど、全然その手ごたえがなかったですから。まあ、結果的にラインで上位独占できたのは良かったかなと思います」


<2R>
原誠宏選手
原誠宏選手
   原誠宏(写真)が地元記念で嬉しい白星。
「今日のメンバーなら山崎(晃)君が逃げるだろうから、あとは中団で様子を見ながらポイントでしっかり仕掛けられればと思っていたんですけど、読みが当たりましたね。それでも、林さんがハコから出ていっていたので、最後はけっこうキツかったですね。それを凌いでの1着なので、やっぱり嬉しいですし、地元記念で本当にいいスタートが切れたので、これを明日からのレースに繋げていきたいですね」
 2着は逃げる山崎晃マークの林巨人
「(山崎は)けっこういいスピードで踏んでいたので、まさかあの勢いで捲ってこられるとは思ってなかったんですよね。もう、あのスピードで捲られちゃうと…、僕も後ろに垣外中(勝哉)さんが付いてくれてたし、前に踏むしかないなという感じで。山崎には悪いことをしてしまったかなと思いますけど、その気持ちには明日以降のレースで応えていきたいと思います」


<3R>
馬場勇選手
馬場勇選手
   逃げる上野真吾マークを奪取して差し脚伸ばした馬場勇(写真)が1着。
「上手く立ち回れて良かったです。今日は先行捲りも考えていましたけど、もちろん粘ることも頭の中には入れていて。とりあえず前々に踏んで、そのまま出切れればいいし、ダメなら粘ってという感じで。持ち味出せましたかね(笑)。これからもメンバーや展開に応じて自在でやっていこうと思っているので、そういう意味ではある程度いいレースが出来たんじゃないかなと思います」
 その馬場マークの渓飛雄馬が2着、ラインでワンツーが決まる。
「最後は一瞬抜けるかなと思ったんだけどね。馬場君も番手戦で脚を使ってた訳だし。それでも気持ち自体には余裕があったし、まずまずの仕上がりなんじゃないですかね。明日の二次予選も勝負なので、しっかり集中して臨みたいと思います」


<4R>
金澤竜二選手
金澤竜二選手
   中団から捲った金澤竜二(写真)がそのまま押し切って快勝。
「周回中からずっと重かったですね。風の影響だったのかもしれないですけど。出切るまでは楽だったんですけど、出切ってからがキツかったですよ。それでも、何とか富永さんに差されずに押し切ることが出来たんで、状態に関しては多分大丈夫だと思います。この1勝を明日に繋げられる様に頑張ります」
 その金澤マーク・須藤雄太が離れ、空いた番手に入った富永昌久が2着も表情はあまり冴えない。
「踏み出しがワンテンポもツーテンポも遅れてしまいましたね。その結果、金澤君を追う様な形になって、さらに自分だけ2着ですからね。ラインに迷惑をかけるレースをしてしまったというのは反省点として残ってしまいますよね」


<5R>
小林則之選手
小林則之選手
   見事な捲り一発を決めた小林則之(写真)が1着。
「あの展開でやっとこさ捲り切れた感じでしたね(笑)。でも、棚橋(勉)君は先行の仕方が上手い。大ギアの使い方だったり、流し方だったりが。だから、ちょっと危ないかなと思ったんですけど、何とかラインで決められて良かったですよ。実は競輪学校の同期の中で1番仲が良かった川村晃司とよく一緒に練習したりするんですよ。この間は僕が京都に行ったんですけど、今度は彼が静岡に来る約束をしていて。その練習はすごく刺激になっていて、今日もその成果が出たのかもしれないですね」
 2着の金川光浩はマークした小林のデキに太鼓判を押す。
「小林君の捲りはスピードで一気に抜き去る様な感じの捲りではなくて、『重く掛かっていく』感じなんですよ。新田(康仁)みたいなタイプの捲りなんですけど、すごく強かったですよ。本当なら抜けるのが1番いいんでしょうけど、今日のあの強さではちょっと…。まあ、今日に関しては2着で上出来といったところですかね」


<6R>
松山桂輔選手
松山桂輔選手
   鮮やかな捲り一発で一次予選通過を決めた松山桂輔(写真)
「自分のタイミングで踏むことが出来たんで落ち着いていたと思います。ただ、もがいた距離が短かったので、これがもうちょっと長くなるとどうなるのかなっていうのはあるんですけど。それでも、一時期の悪い頃に比べれば、脚の状態も体調的にも全然いいと思いますよ」
 その松山の捲りを追走する形で2着入線を果たしたのが宿口陽一
「失敗というか、大失敗(苦笑)。先輩2人に後ろに付いてもらってるのに、あのレース内容はちょっと情けないですね…。結果は2着かもしれないですけど、自分の仕事を全くといっていいほどすることができなかったので、かなり反省点の残るレースでした」


<7R>
守谷陽介選手
守谷陽介選手
   大方の予想通り、守谷陽介(写真)が先行。そのまま逃げ切ってみせた。
「本当はバックでもうちょっと踏み上がる予定だったんですけど、向かい風がかなり強くて相当キツかったですよ。最後はもう一杯! でも、昨日宣言した通りのレースができたし、逃げ切ることもできたので良かったです。今日は岡山の若い先行選手(片岡&棚橋)が2人ともダメだったので、先行選手としての威厳を見せることが出来ましたかね(笑)。若いモンにはまだまだ負けられませんから」
 その守谷マークと絶好の展開だった児玉慎一郎は3着。
「守谷に騙されたわ~(笑)。松本(一成)に捲られたと思って、慌てて切り替えようとしたら、それに合わせたでしょ。あれはビックリした。もっとちゃんと付いておけば良かったね。それにしても、今日はバック向かい風なのに、守谷は4回転でその向かい風の中を踏み直すんだから、やっぱり逃げると強いですよ。それにしても、地元でハコ3スタートとはカッコ悪いなぁ(笑)」


<8R>
小川祐司選手
小川祐司選手
   最終バック5番手からの捲りで白星を挙げた小川祐司(写真)
「中団にこだわっていた訳ではないんですけど、気持ちの弱さが出てしまいましたね。今日は本当に緊張したんですよ。それでも、結果的にライン3人で決めることができたので、本当に最低限ですけど、自分の仕事は出来たんじゃないかなと。前回は初日で失敗してしまっているので、今回は1着で勝ち上がれて良かったです。これがいい弾みになってくれるといいんですけど。同期(深谷知広)との対戦という部分では、明日が正念場になると思うので、まずはしっかり集中してレースに臨みたいと思います」
 小川マークの児玉広志は川口直人と絡むものの、懸命の追走。小川と5車身差離れながらも2着でゴール。
「今日の僕の決まり手は何?(結果はマーク) 千切れて、追い付いて、5車身差で2着だからね(笑)。まあでも、ゴールまでの過程はどうあれ、ラインで上位独占できたのは良かったんじゃないですか」


<9R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   中団キープの佐々木則幸(写真)が捲りで快勝。
「バックからは余裕があったし、外を踏んだらけっこう伸びてくれたんで、良かったです。何より今年2回の記念で二次予選敗退していただけに、これで準決勝(ほぼ)確定の優秀に乗れるっていうのが大きいですよね。それに、僕だけが届いたんじゃなくて、番手の香川さんが3着で優秀を一緒に乗れることに意味があると思うんですよね」
 カマシ先行の坂本亮馬マーク・大塚健一郎(写真)が2着入線。
「やっぱり、亮馬があそこまで頑張ってくれた以上、2人で決めたかったっていうのが正直なところではあるんですけど、僕もあれ以上引き付けていたら後ろから一気に食われちゃうことだってありますから、前に踏むしかなかったですね。それでも亮馬は着実に戻ってきてるんじゃないですかね。ただ、今日に関してはカマして出切る前から流していたんで、流すタイミングが早かった分、後ろから来られちゃったかなという感じですね」
 佐々木の捲りに乗った香川雄介が3着で優秀へ。
「南(修二)が内へ行ってくれたことで、僕にもコースが出来たのはとにかく大きかった。展開に恵まれた感じですね。形はどうあれ、地元記念で優秀に乗れたことで気持ちに余裕が生まれることは間違いないので、それを上手く生かしていけたらいいですね。ノリは強かったですよ。あいつが捲り切った時はほとんど抜けていないですから。たぶん、もう15年くらいは抜いていないんじゃないかな(笑)。脚自体は悪くないと思いますね」


<10R>
村上義弘選手
村上義弘選手
山口貴弘選手
山口貴弘選手
   バック7番手からの豪快捲りで村上義弘(写真)が快勝すると、スタンドから大歓声があがる。
「どのレースでも一生懸命頑張るっていうことに変わりはないんですけど、この1着は気分的に大きいですね。ただ、レースとしては中団を取らないといけないレースで、踏み出し自体もあんまりいい感触ではなかったんですよ。それでも、今のコンディションのわりにはよく粘れた方なんじゃないかなとは思いますね」
 2着は松坂洋平の捲りに乗って追い込んだ山口貴弘(写真)
「直線では小倉さんが内に来るのは分かっていたんで、それは想定内でしたね。あとは村上さんを止めればという感じではあったんですけど、最後の最後に脚の差が出ちゃった感じですね。今日は松坂君のおかげで恵まれましたけど、このメンバーの中で優秀に乗れたことは本当に大きいですね」
 地元で積極的な走りを見せた大西祐マークの小倉竜二が3着。
「大西も脚が一杯だったと思いますよ。ペースも上がってたし、前を抑えるだけでかなり脚を使わされてたからね。後ろから見てて、打鐘の時点で『かわいそうやな』って思ったくらいですから(笑)。でも、そんな中でも大西はよく頑張ってくれたおかげで優秀に乗ることが出来て、とりあえずはホッとしました」


<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   優勝候補の筆頭・深谷知広(写真)が圧倒的な力の差を見せ付ける逃げ切り勝ち。
「ホームはけっこうキツかったんですけど、とりあえず出切れてよかったです。ただ、ラインのことを考えると、もうちょっと上手く出切れればいいんでしょうけど、その辺は難しいですね…。正直、あんまり気持ちのいいレースではなかったかなという感じです。今日一走してみた感じとしては、踏み直しに関しては全然問題ないと思うんです。なので、あとは組み立てと道中の位置取りだけですかね」
 怒涛の捲り追い込みであわや逆転かという場面を演出した2着の海老根恵太(写真)
「踏んだ時の手ごたえもあったし、自分でも突き抜けられるかなという感じだったんですけど、(深谷に)踏み直しされちゃいましたね(苦笑)。でも、3・85のギアでここまでしっかり踏むことができた訳ですし、千葉記念の時よりかは確実に良くなっているんじゃないかなとは思いますけど」
 海老根ライン3番手から鋭い差し脚で3着に突っ込んだのが大木雅也
「ずっとサラ脚で回ってこれた分、最後は伸びてくれましたね。展開に恵まれました。このメンバーの中で優秀の権利を取れたことは多少なりとも自信にはなりますし、やっぱり嬉しいですよ。明日ももちろん海老根君マークで。今日もそうだし、ここ最近は連係する機会が多いんですけど、けっこう相性がいいので、2人でワンツーを決めることができれば最高ですね」

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