『東日本大震災被災地支援競輪 観音寺競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:10月30日


 本日、「東日本大震災被災地支援 観音寺開設61周年記念 ことひき賞争奪戦」の2日目が開催されました。メインの優秀「ちょうさ賞」はとにかく凄いレースでした。深谷知広選手が村上義弘選手の3番手捲りを抑えて押し切った瞬間、場内は大歓声に包まれ、検車場は驚嘆の声が。それほど圧倒的な強さを見せ付けた深谷選手。死角らしい死角は見当たらず、このまま優勝まで突っ走ってしまいそうな勢いですね。ただ、何が起こるか分からないのが「競輪」。明日の準決勝に注目しましょう!
 明日3日目はイベント、ファンサービスともに本日・2日目と同じ内容となっておりますが、「銭形君ふわふわドーム」、「2車単車券プレゼント」はございませんのでご注意下さい。なお、「実況アナウンサー大予想会」は5R、8R、11R発売中、「ウェルカムグッズ」はZipロックコンテナー、志満秀えび煎餅となっております。


<1R>
椎木尾拓哉選手
椎木尾拓哉選手
   7番手からの捲りで快勝した椎木尾拓哉(写真)
「今日は先行するつもりだったんで、7番手は想定外でした(苦笑)。同期(片岡)が相手で先手を取りたい気持ちが強かったんですけど、ラインに迷惑をかけてしまったので、反省点はかなりありますね。でも、7番手になってからは落ちついて仕掛けられたんで、その点は良かったかなと。明日以降は今日の反省を活かして積極的に仕掛けたいと思います」
 93期の2人を相手に浦山一栄が先行勝負も9着に沈む。
「若い2人がなかなか前に出ていかないから、その時点でスイッチが入っちゃいましたね。川口(直人)─丸山(啓一)と昔はよく先行争いをしていた2人がラインとして付いていてくれたから、その気持ちに応えたかったし。もうちょっと自分に脚があればよかったんだけどね。俺は俺で脚を使ってるし、椎木尾君が1番サラ脚だったから、届いちゃうよね。それでも納得のレース内容なので、次に繋がっていってくれるんじゃないかなと」


<2R>
森田康嗣選手
森田康嗣選手
   6番手からスピード抜群の捲りで白星を挙げた森田康嗣(写真)
「本当は1センターで仕掛けたかったんですけど、前が全然詰まってこなくて。山崎(晃)君が仕掛けた時に慌てて踏んでいったんですけど、結果オーライでしたね(笑)。それでも、ちょっと遅すぎなくらいですけど。まあ、とりあえず1着を取れたことに変わりはないので、これで明日からのレースは気分よく臨めそうです」
 逃げた一ノ瀬匠ライン3番手を回った戸邉英雄が2着。
「今日は前のおかげですね。本当によく頑張ってくれたと思います。まあ、あのまま突き抜けられていればよかったんでしょうけど、後ろから捲られてしまったのはちょっと悔しいですね」


<3R>
伊藤一貴選手
伊藤一貴選手
   3番手捲りの松本マーク・伊藤一貴(写真)がゴール前交わし1着。
「見ての通り、今日のレースは全て松本のおかげですよ。僕は何もしていないですから(笑)。でも、松本の3番手捲りを交わしての1着だし、脚の状態は悪くはないかなと思います。明日以降も、追い込み選手として自分の仕事をしっかりして結果を残せる様に頑張っていきたいと思います」
 その松本一成もしっかり2着に残り関東ワンツーを決める。
「3番手を取れたのが1番大きいですね。もう、あの位置が取れてしまえば、あとは自分のタイミングで仕掛けるだけでしたからね。ただ、前に出切ってからがけっこうキツかったので、伊藤さんに交わされてしまったのは、仕方ないかなという感じです。もちろん、押し切りたかったですけど、2着でも上出来。ラインでワンツーすることもできた訳ですし」


<4R>
小島雅章選手
小島雅章選手
   7番手の小島雅章(写真)が大ギアを生かした豪快な捲りで快勝。
「たまたま届いたからいい様なものの、レース内容は最悪ですよね…。上手く体と自転車が合っていないというか。今日も大ギアの力を借りて伸びていった様なもんだったし。正直、1着でもあんまり嬉しくないというか、素直には喜べない感じなんですよね。明日以降に向けて、色々と微調整をしながらやっていきたいと思います」
 2着は先行して末脚よく粘り込んだ藤田勝也
「今日は先行の組み立てでした。昨日は先行選手として悔しいレース内容で負けてしまったので、その反省をしっかり生かせたと思います。番手の土岐(幹多)さんが牽制してくれてるのが見えたし、逃げ切れるかなと思ったんですけどね。でも、2着に残ることができたので、少し自信になりましたね。明日も自分のレースをして結果を残せる様に頑張りますよ」


<5R>
南修二選手
南修二選手
   3番手と絶好位を確保した南修二(写真)が自力捲りで1着。
「3番手は狙っていた訳ではなくて、今日は取れた位置からタテ脚勝負のつもりでした。結果的に最高の位置が取れた感じですね。あとは自分が届くと思った位置からタイミングで踏んでいこうと。松山(桂輔)君の捲りを待ってしまうと、それにかぶってしまう可能性もあったんでね。結果、1着を取れたのは良かったですけど、(番手の)中井(護)さんを連れ込めなかったのは残念ですね」
 8番手捲りの松山桂輔が中井との3着接戦をモノにし準決勝進出。
「南さんより早く仕掛けたかったんですけどね。自分ではけっこう早めに踏んだつもりだったんですけど、南さんはもう既に踏んでいて。でも、自分自身の動きは悪くなかったんじゃないかなとは思いますね。今の制度になって初めての記念準決勝なので、何とかいい結果を残せる様に頑張ります」


<6R>
岩津裕介選手
岩津裕介選手
   大西祐が不発になる苦しい展開も直線で空いたコースを鋭く伸びた岩津裕介(写真)が1着。
「僕はずっと同じところにいたんですけど、みんないなくなってコースが空いた感じでしたね。レースは何が起きるか分からないものですけど、こんなこともあるんですね。まあ、たまにはいいこともないと頑張れないですよ。何はともあれ、これで準決勝まで行くことができたので、あとは決勝目指して頑張るだけですね」
 3着には捲り追い込んできた小林則之が入線。
「ホームで本当はカマしても良かったんだけど、武井(大介)に任せるってコメントした以上、それも悪いんで1回付き直したんですよ。だけど、武井が前を追っていかなかったんで。そうなると、ずっと付いていても仕方ないと思ったんで、自分で踏んでいこうと。いつもなら、浮いた金澤(竜二)の外を強引に踏んでいくんだけど、今日は内に行こうかなって思ったんですよね。それが結果的にいい判断でしたね。なんか、ちょっといい流れですよね(笑)」


<7R>
溪飛雄馬選手
溪飛雄馬選手
   前を任せた園田匠が不発になると、渓飛雄馬(写真)が自力発進し、そのまま押し切って1着。
「園田が内へ行った時点でそのまま付いていても連に絡むのはムリな気がして、青井さんも後ろに付いてくれてたし、これは自分で何かしないといけないなと思って捲っていったんですけど、けっこう進みましたね。まだ、僕の自力でも3/4周くらいであれば何とか通用するんですよ(笑)。ただ、本音を言えば、もうあんまり自力は使いたくないんですけどね。そういう(自力の)番組になっちゃうから」
 渓マークの青井賢治が2着入線で四国ワンツーが決まる。
「園田が不発っぽい感じになった時に、渓は自分で仕掛けていってくれそうな雰囲気が出ていたんで、それにしっかり付いていきさえすれば、もしかしたらとは思っていたんですよ。結果、その通りになってくれたんで、渓君のおかげですね。ついに、僕にも流れが来ましたね(笑)」


<8R>
松坂洋平選手
松坂洋平選手
   打鐘過ぎから先行態勢に入った松坂洋平(写真)が後続の猛追を振り切って1着。
「別線の自力選手がもうちょっと僕に対して抵抗してくるのかなと思っていたんですけど、それが全然なくて思ったよりもいい展開になっちゃいましたね(笑)。終始、マイペースで踏めたので、雨とか風はほとんど気にならなかったんですけど、逃げ切りで準決勝に進めたのは、いい弾みになると思います」
 その松坂ライン3番手の稲村好将が番手の阿部康雄を交わし2着。
「松坂君は逃げても捲りでもどっちでも強いのは十分すぎるほど分かっていたから、僕もそれに備えてギアを上げた方がいいかなと思って3・92にしたんですけど、それが正解でしたね。まあ、阿部さんを抜けたのはたまたまだと思いますけど。それにしても、松坂君は打鐘過ぎから先行しての押し切りですからね、本当に強かったですよ。僕自身は2走してみた感じとして、思いのほか疲れはないみたいなので、準決勝もかなりの好メンバーになると思いますけど、しっかり3着以内に入って優出の権利を手にしたいと思います」


<9R>
児玉広志選手
児玉広志選手
   守谷が早めの捲りを見せると番手の児玉広志(写真)がきっちり抜け出し地元ファンの声援に応える。
「守谷が本当にいいタイミングで行ってくれたね。すごくいいレースをしてくれたと思うよ。地元ファンの期待に応えることもできたし、ラインでワンツーすることができたんだから、1番いい形になったんじゃないですかね」
 その守谷陽介も2着に粘り納得の表情を見せる。
「もうここしかないっていうタイミングだったので、すかさずに踏んでいったんですけど、ドンピシャのタイミングでしたね。でも、最後は本当に脚が一杯。とにかく脚が痛い!! 先行選手の中で自分が1番格下だったからリラックスしてレースに望めたのが良かったのかもしれないですね。昨日、今日とけっこう動けているし、いい感じで踏めてる感触はありますね。もう脚は残ってないかもしれないけど(笑)、明日も頑張ってまずは決勝に乗りたいですね」


<10R>
金川光浩選手
金川光浩選手
   果敢な先行勝負を見せた荻原マークから抜け出した金川光浩(写真)が1着。
「荻原君は1センターくらいから踏み直してすごい掛かっていってたんで、これは誰にも捲られないんじゃないのかなと思っていたんですけどね。僕が牽制しなくても坂本(亮馬)君は出切れなかったんじゃないですかね。それくらい荻原君は強かったですね。僕なんかはただ付いていっただけなんですけど(笑)、ライン3人で上位独占することができましたし、最高の形になったんじゃないかなと思います」
 その荻原尚人もしっかり3着に逃げ粘り準決勝進出を決める。
「今日は僕の先行一車みたいなメンバー構成だったんで、亮馬が来たら全開で踏もうと思ってはいたんですけど、自分の調子があんまり良くなかったのもあって、絶対に捲られると思ったんですけどね。ギアを下げていたのが逆に良かったのかもしれないですね」


<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   主導権奪った深谷知広(写真)が村上の3番手捲りをも堪えて圧巻の逃げ切り勝ち。
「今日は自分でもいい感じで踏めたというか、ここ最近の中で1番といってもいいくらい踏めていたと思います。昨日に比べて調子はかなり良くなっていると思いますよ。明日さらにもっと良くなる様にケアだけはしっかりしておきたいなと。それに、デキ自体が良くても組み立てが悪いと全く意味がないので、その辺はしっかり気をつけて準決勝も自分のレースが出来る様にしっかり頑張りたいと思います」
 深谷マークの大塚健一郎(写真)が2着入線。
「見ての通りですよ(笑)。深谷君は要所、要所での踏み方というか、加速の仕方がすごいですね。ちょっと遊ばれた様な感じすらしました(笑)。いやぁ、本当に強いですね」
 3番手と絶好位を確保した村上義弘だったが捲り不発で3着。
「深谷はかなり掛かってましたし、強かったですよ。僕も3番手が取れたし、あとは自分のタイミングで捲るだけだと思って、踏んでいったんですけどねえ…。やっぱり、『深谷が強かった』。今日はこの一言に尽きると思います。明日の準決勝を突破して、最終日にもう1回戦える様に頑張ります」
 7番手に置かれてしまった佐々木則幸は懸命の捲り追い込みも4着まで。
「深谷が自分の後ろになった時点でマズいなと思ったんですよね。そこが失敗でした。ただ、僕も捲りにいってまあまあのところまでは迫れたので、状態は引き続き悪くないとは思うんですけど、内容的にはちょっと面白くないレースをしてしまったかなという感じですね。明日は大事な準決勝なので、そうならない様にしっかり集中して臨みたいと思います」

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