『小松島競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:7月27日


 小松島競輪場開設58周年記念「阿波おどり杯争覇戦」は今日が2日目。最終11レースの「よしこの賞」をメーンに、今日は二次予選AB合わせて6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。地元勢からは4名が勝ち上がり、明日の準決勝でファイナル進出を狙う。
  明日(28日)も引き続き緒方浩一氏の予想コーナーやポンスターふわふわドーム、先着1000名様にハズレ車券抽選券(ハズレ車券3000円分で1回抽選)を配布します。明日もぜひ小松島競輪場へご来場ください。


<5R>
金澤竜二選手
金澤竜二選手
   5レースから二次予選Bが始まった。このレースはスタートけん制で1回の再発走。再スタートで選手紹介で高瀬卓の三番手を回った藤田剣次が前を取ると、二車となった高瀬が先行し、上手くそのライン三番手を回った金澤竜二(写真)がまくって快勝した。
  「まくりの決まり手を付けちゃいましたね。展開で勝てたけど、出が悪かった。そんなに良くはないし、今日で出し切りました」
  高瀬の先行に乗った伊藤一貴が野木義規をドカして2着に続いた。
  「金澤くんが後ろにいるのは分かってました。真後ろから来られたから仕方がないけど、今日は高瀬が積極的に行ってくれたおかげ。昨日より楽になって、体も軽かった」
  伊藤に大きく持ち上げられた野木義規だが、立て直して3着はキープ。
  「9着の展開でしたね。あそこまで持って来られるとは思わなかったけど、気合で乗り切りました」



<6R>
大野悟郎選手
大野悟郎選手
   6レースは大野悟郎(写真)が初日のうっ憤を晴らす力強いまくりで記念初の準決勝へ勝ち進んだ。
  「今日は良い位置を回れたし、展開ですよ。まだ体が張ってたけど何とか頑張れました。昨日よりは良かったです」
  荒木真慈が大野に続き2着で準決勝Bへ。
  「まずは離れないで良かった。最後は外に行こうかと思ったけど、待ったら中が空いたので正解でしたね。記念の準優はCしかないので、Bは初めて。昨日より今日のほうが軽かったです」
  逃げた田中孝彦ライン三番手から内を伸びた鷲見逸喜が3着。
  「明日も楽になるし、あの位置だったらアタマまで行きたかったけど、コースがなかったですね」



<7R>
五十嵐力選手
五十嵐力選手
   7レースは前受けした五十嵐力(写真)の番手で伊勢崎彰大、小林豊が競り。先行する形になった辻力後位で佐々木省司が粘ると、短くなった隊列を五十嵐がひと飲みして節目の100勝を飾った。
  「(100勝できて)良かったです。前を取って引いてカマシかまくりの予定が絶好の展開になりましたね。今日は展開が全て、それに尽きる。調子は良くも悪くもないですね」
  競った二人が離れると、五十嵐のまくりに上手く大熊正太郎がスイッチして2着に入線。「今日は前のおかげ。俺は何もしてないです」と話すと、3着に入った澤田光浩も笑顔が絶えない。
  「ラッキーやね。消極的だけど、三番手で併走するより、下げて立て直してからのほうが良いと思った。最後は小林さんに詰め寄られてビックリしたけど、良い感じだと思います」



<8R>
小橋正義選手
小橋正義選手
   8レースからは二次予選A。矢口啓一郎が果敢に飛び出すと、小橋正義(写真)のアシストも得て別線を完封。最後は小橋が抜け出し、ワンツーを決めた。
  「調子はまあまあですね。今日は矢口が上手く駆けてくれた。落ち着いてたから自分も走りやすかった。三宅を持って行ったときに(内に)差し込んでどうかな? と思ったけど、上手くライン3人で決まって良かったです」
  2着に粘った矢口啓一郎も連日軽快な動きを見せている。
  「地元のGI(親王牌)に向けてやったけど、歯車の合わないレースに終わった。それを引きずって前回は成績が悪かったから、今回は気持ちを入れ直してきました。自分のタイミングで自分のレースをしようと思ってたけど、自然と体が動いてますね。昨日は展開で着が悪かっただけだし、感じは良いと思います」
  3着の遠澤健二もホッとした表情を見せる。
  「ワンツースリーが決まって良かった。矢口は行く気満々だったけど、上手く流してたので持つんじゃないかと思ってました。今日は付いて行っただけ、明日は番手を回りたいな(笑)」
  三宅達也は8着で勝ち上がりを逃した。
  「すげえ悪いタイミングで行ってしまった…。しゃーないですね」



<9R>
室井竜二選手
室井竜二選手
   9レースは湊聖二が三番手外併走から力強くまくり上げると、番手の室井竜二(写真)が直線一気。地元記念で久々の勝ち星を挙げた。
  「このメンバーで勝てて、エエ刺激になるね。それにしても湊は強い。外併走でも自信持って走ってるし、感心した。親王牌で久し振りに軽い感じがあったし、今回もそれを維持できてる」
  3着の湊聖二も連日自在屋としての本領を発揮し、縦横無尽の動きを見せている。
  「キツかったけど、レースが見えてますね。岡村(潤)が1センター、2コーナーで流したので中団を取る予定を変更してまくりました。竜さんが1着で良かった」
  岡村の番手から室井を追った鈴木誠が外を踏んで2着に。
  「三番手には中村(一将)がすんなり入ってると思ってた。まくって来たのが二車だったので三番手に続きました。最後は内に行くか迷ったけど、(後ろから来る)気配がなかったので外を踏んだ」



<10R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
   10レースは山崎芳仁(写真)が今日一番時計の10秒8で九州勢を一蹴。当日にギアを4回転に戻したことが大正解だった。
  「4.33だとタイミングを1回ずらされても大丈夫だけど、2回されるとダメ。4.33用のフレームだし、いつもと感覚が違うけど、やっぱり4回転にしたほうが良いと思った。4コーナーから吸い込まれる感じがないですね。明日も同じ(4.00)でいきます」
  2着の岡部芳幸は山崎の強さを改めて実感した様子。
  「付いて行っただけだし、コメントないでしょ。でも後ろに付いてて、こんなに脚が張ったことはない。山崎も4回転のほうが良いんじゃないの? 一緒のときにギアを戻してくれてよかったけど、ほんと強え」
  3着に続いた山田敦也は最後に中を割るほどの伸びを見せた。
  「三番手でキツいなと思ったけど、付いていけたし最後も突っ込めてる。調子は良いんじゃないですか」
  中団で山崎にフタをした中川誠一郎が1周先行。それでもあっさり飲み込まれた九州勢は茫然自失。大塚健一郎は「誠一郎のタイミングはバッチリだったし、僕もキツいくらいかかってた。何なのアレ…」。中川誠一郎も「ホームからカマせば行かれても4着には入れると思ったが強すぎる」とガックリうなだれた。



<11R>
金子貴志選手
金子貴志選手
   11レースは優秀の「よしこの賞」。レースは前受けの渡部哲男が打鐘から突っ張って先行すると、四番手で立て直した金子貴志(写真)が好回転でまくり上げ、シリーズ2連勝を飾る。
  「もしかしてってくらいで、突っ張るとは思わなかった。三番手が空いてたからちょうど良い目標になったし、小倉のブロックもあるので哲男が掛かり切る前に行かないとまくれないと思った。慎平は連日遠慮してくれてるのかもしれないけど、連勝は嬉しいですね」
  2着の加藤慎平から出てくるのは金子を賞賛する言葉ばかり。
  「強いですね。強いのひと言。想定外の展開だったけど、金子さんが落ち着いてた。僕は後ろでフラフラしてただけ。差すのが一番だけど、とにかく金子さんが強かった」
  外を伸びた井上昌己が3着に。
  「トップスピードに乗るけど、そこからがない。デキは普通ですね。もうひと伸び欲しいところです。スピードに乗せてもらって一番好きなパターンなのに。山崎(芳仁)なら行ってましたね」
  金子のまくりに遭った小倉竜二は4着が精一杯。
  「突っ張るかも分からんとは言われてました。コーナーだったら止めに行けたけど、金子さんのスピードが良かった。僕はまあまあエエと思います」
  突っ張った渡部哲男は「今日は突っ張ると決めてました。ちょっと踏みすぎたかな? でもしょうがないです」と7着に敗れ、明日は準決勝Bで決勝進出を狙う。


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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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