11レースは打鐘過ぎに先行態勢に入った山崎芳仁を2センターから矢口啓一郎が一気に叩く。小橋正義が離れて番手に山崎が入ると、矢口はペースダウン。バックで五十嵐力がまくって来ると、合わせて番手から飛び出した山崎芳仁(写真)が激戦を制す。 「今日は先行するつもりだったけど、絶対に誰かが斬って来るだろうと思ってました。けっこう踏んでたので来ても一車だと思ってたし、やっぱり矢口が一車で来た。でも1コーナーで緩められたのが誤算でしたね。最後は8番(五十嵐)が見えたので無理やり踏んだ。小倉さんがからまれてたのは分からなかったし、迷惑をかけてしまいました。けっこう踏めたし悪くはないですね」 外をまくり上げた市田佳寿浩の番手から鮮やかに伸びた古田義明(写真)が2着入線。 「良かったです、良いコースに行けて。市田がスピードに乗せてくれたし、そのまま内を突っ込めたのが良かった。記念の決勝は今年の佐世保以来(2回目)。これだけ伸びてるので調子は悪くない」 渾身のハンドル投げで地元記念優出を狙った小倉竜二を鋭い中割りで捕らえたのが遠澤健二。接触した小倉が落車し、審議対象となったが、セーフの判定にホッとした表情を見せる。 「脚を使ってないし、今日は楽だったなあ。でも何がどうなってるのか分からずに、コースだけを待ってました。もう少し早く突っ込めたけど、五十嵐に当たるの悪くて。とりあえず決勝に乗れたから良かった」 打鐘過ぎに果敢に飛び出した矢口啓一郎だが山崎に入られ万事休す。 「山崎さんが逃げそうな雰囲気だったし、とりあえず叩いてと思った。一人だったし、ペースを緩めて来たら抵抗しようと思ってたんですけどね」