『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念小松島競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:7月15日


  明日(16日)から徳島県・小松島競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・小松島競輪開設61周年記念「阿波おどり争覇戦」(GIII)が開催されます。小倉竜二選手をはじめとして、地元勢の活躍が期待される中、若手自力型をはじめとして、各地区から争覇級の選手が出揃って混戦ムード。S班は不在ですが、若手にとって名前を売るチャンスでもあるし、見逃せないシリーズとなりそうです。
 なお、今開催は毎日、サイクルシアターで専門解説・緒方浩一氏の予想会、児島一彌氏の予想会が行われます。また未確定車券抽選会では特等・大型テレビ(日本競輪選手会徳島支部提供)が当たるなど超豪華! 加えて、お子様へのお菓子プレゼント(先着50名)やポンスターのふわふわドーム、女性のお客様へは予想紙プレゼント(先着25名)などご家族連れでも楽しめます。明日からの4日間、ぜひ小松島競輪でお楽しみ下さい!
夏真っ盛りの今日の小松島バンク。
夏真っ盛りの今日の小松島バンク。


<1R>
竹山陵太選手
竹山陵太選手
   前場所の岐阜FIでS級初優勝の竹山陵太(写真)がオープニングレースに登場。
「朝は苦手なんですけど、早く起きれば大丈夫でしょう(笑)。優勝をしたからといって、何も変わらないですよ。今開催はSSもいないので、準決勝までいくのが目標です。明日も一発、勝てるように頑張ります」隣にいた小笠原昭太から「1レースの1番車なんて、期待されているってこと。俺は3番手でしっかり付いていくよ」
 得点上位の柏野智典は同県の後輩を目標に勝ち上がりを狙う。
「使っていたフレームは良かったんですけど、欠点もあって。岩本純もかかりはいいけど、伸びないと言っていたので、すごく分かりました。でも最近は捲りも出していて、自力も出せそうだなとキッカケを作ってくれたフレームでもありますね。朝も最近は朝練習もしているから大丈夫です」


<2R>
中村敏之輔選手
中村敏之輔選手
   近況は3場所連続で予選敗退が続いてしまっている中村敏之輔(写真)。キッカケを掴みたいという。
「別府の後は普通に練習をしてきました。練習の感じは悪くないんですけど、成績がボロボロなんですよね…。自分の中では何も変わっていないし、原因が分からないんですよね。今回はなんとかキッカケを掴みたいと思っています。流れが悪いからといって、変にいろいろやってしまうとダメだと思うので、セッティングも変えずにいってみます。とりあえず明日、頑張りますよ」
 稲吉悠大は前場所の武雄FIで途欠。巻き返しなるか。
「欠場とかはしたくなかったんですけど…体調で。でもあの開催は、良い経験をさせてもらったと思っています。それからは間があいていたので、休養と練習をうまくやってきたので、大丈夫です。小松島も良いイメージがありますね」
 前反祐一郎は前々で勝負に出る。
「競走得点は山根(義弘)さんの方が持っているから、どこかのラインに並ぶと自分は4番手になってしまうので、前々に自分でいこうと思います。捲りですか?う~ん、出ますかね(苦笑)?でも何とか頑張りますよ」


<3R>
筒井裕哉選手
筒井裕哉選手
   ここ2場所は初日大敗を喫しているが、戦歴上位の筒井裕哉(写真)に人気が集まりそう。
「ちょっと走りすぎでしたかね。久々に間があいてやる気はあったけど、あまりの暑さに負けてパワーマックスでの練習になってしまって。それでもしっかりやったつもりですが、普段はバンクなので方法を変えたのがどうなるか。疲れはないですよ。小松島は決勝にも乗ったことあるし、夏はバック追い風になるから好きです。負けたことない相手だし、明日は負けられない(笑)」
 筒井マークの渡辺航平は「市田(佳寿浩)さん達と一緒に自分も練習していたし、相性も良いので頑張りますよ」
 前場所の福井記念で市田佳寿浩にフレームを借りたところ好感触を掴んだ蒔田英彦。今回はどうなるか。
「(借りたフレームは)とにかく軽くて、ギアも71から86に上げたのに、それでも軽かったです。次に市田さんに会った時に、いろいろ聞いてみたいと思います(笑)。中2日ですけど、僕は間隔があきすぎない方が好きなんで、大丈夫です。でも中2日だったので、今回のフレームは同じブリヂストンの山賀(雅仁)さんのものを借りてきました。筒井さんにも毎回やられてしまっているので、なんとか頑張りたいですよ」


<4R>
手島達矢選手
手島達矢選手
   岸澤賢太マークの手島達矢(写真)に注目。前場所は落車棄権に終わったが、近況の流れは良く侮れない。
「落車はケガもなく、問題ないです。ただずっと良い感触だったから、落車してしまった分、取り戻したいですね。岸澤君との連係は何回かありますね。先行でも捲りでもどちらでも強いので、今回もお任せです。小松島は好きなバンクですよ。群馬は海はなくて上り坂と向かい風ばっかりですが、記念は前回(函館)準決勝までいけたし、僕もこのへんで良い波に乗れれば良いですね」
 岸澤賢太はやや競走疲れが心配とのことだが…。
「ちょっと配分が詰まっていたので、まずは休んで。でも練習の感じもあんまり良くはなかったです。練習が不足していたのと、疲れからですかね。でも小松島は3回目ですが成績も良いですし、久しぶりの記念なので明日もいつも通り自分の競走をして頑張りたいです」


<5R>
小川祐司選手
小川祐司選手
   四国地区の期待の新人・小川祐司(写真)がしっかりと勝ち上がりを狙う。近況は3場所続けての初日1着突破を見せている。
「前回の後は普通に練習してきました。ミッドナイトだったので、ちょっと時間の感覚がボケてしんどくて眠かったのはありましたけど、松山バンクで乗ってきました。記念なので、気持ちも入ると思うし、落ち着いてやるべきことをしたいと思います。メンバーは強い人ばかりで厳しいですけど、まずは準決勝に。小松島は2回目でA級の時に1回、S級でも1回ありますが、その時はインフルエンザで欠場でした。バンクは風がありますけど、思い切って駆けるだけです。ここを松山(サマーナイトフェスティバル)のつもりで頑張りますよ」


<6R>
井上嵩選手
井上嵩選手
   97期在校1位の井上嵩(写真)。今期から初のS級入りだが、どんなレースを見せるか楽しみだ。
「2場所前の落車のケガは軽かったですけど…ちょっと影響はありましたね。体のバランスがまだ。間も無かったので、ケアをメインにしてきました。初のS級戦はそれに力みがありました。A級の時に抑え先行をしてこなかったので、ペースも分かりませんでした。明日も挑戦者の立場なので、精一杯自分の力を出し切って抑え先行でいきます。名前負けしないように頑張ります(笑)」
 予選スタートの石橋慎太郎だが「痛かった親知らずを抜いたんですよ。練習の感じもそこまでで、まだ何とも言えないですね」と歯切れは悪い。その石橋の番手は石塚孝幸が回る。「練習は普通にやってきました。ミッドナイトは眠くてきつかったけど、体はもう大丈夫です。明日は石橋君の後ろ。付いたことないですけど、頑張りたいです」
 こちらも今期から初S級の山崎光展。「踏むところや流すところがまだまだですね。小松島は2回目ですが、良いイメージになるように、一戦一戦頑張りたいです」


<7R>
今井裕介選手
今井裕介選手
   予選は堅実に突破している今井裕介(写真)。ここも持ち前の先行力で期待に応えられるか。
「高知記念の後はあいていたし、普通に練習してきました。メニューもいつも通りですね。高知は二次予選で失敗してしまったので、今回は失敗しないように。バンクは風があるが、問題ないです。しっかり自分の力を出し切れるように頑張ります」
 今井同様にこちらも初日を堅実な成績を残す北村貴幸、関東ワンツーなるか。「調子は悪くないし、練習もしっかりと乗り込みが出来たので問題ないです。今井君は強いし、連係は昨年以来だけどその時も先行してくれて。小松島もけっこう相性良いし、雰囲気が好きですね。宿舎から海も見えますし(笑)。目標はしっかりしているので、チャンスを逃さないようにしっかり頑張ります」
 小堺浩二はここも一発を狙う。
「ここに向けて練習も波を作ってやってきましたよ。ただ一昨日、スピード練習をやりすぎたので、昨日今日で疲れが取れるかどうかが心配。フレームは高知から変えたので、セッティングもそろそろ。でも僕はすぐフレームを変えてしまうんですよね(苦笑)」。明日、連係の田中秀治が「明日よろしく!」と言うと「僕でいいんですか?」と返答。田中は「何度も付いているし、お前の良いか悪いかの一発のレースに俺は付いていくだけ!」


<8R>
山形一気選手
山形一気選手
   予選のラストカードに地元の山形一気(写真)が登場。記念は成績が振わないが、師匠・米澤大輔との連係でどうなるか。
「ここは入れれば良いなと思っていたけど、調整までは出来ていないですね。記念は理由は分からないんですけど、成績が悪いですね。調子が悪いわけでもないんですけど、噛み合っていないです。今回は良いところまでいけるように、師匠と一緒ですし頑張ります」
 米澤大輔は弟子の山形マークから勝ち上がりを狙う。
「調子はずっと良かったんですけど、ちょっと落ち気味ではありますね。背中のハリがあって、バランスが良くないんです。でも整体や鍼にいったし、ちょっと気になるくらいの程度なので大丈夫でしょう。ミッドナイトの影響はないです。逆に僕は夜型なので、着もまとまってました(笑)。(山形とは)初の連係なんですよ。ただ図太いところがあるから(笑)。吉川裕二君も付いてくれてラインも長くなるので、思い切ったレースをしてくれればね」


<9R>
藤木裕選手
藤木裕選手 吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
   9レースからメインの特選がスタート。直近4場所でFI3度の完全優勝と破竹の快進撃を続ける藤木裕(写真)に注目だ。
「村上博幸さんに言われた通りに、力を出し切れるように、とにかく前々に踏んでいくことを考えているだけです。完全優勝したって、博幸さんにアカンところをまだまだ言われますしね(苦笑)。記念だからといって走り方を変えたくないし、明日は強い先行選手もいるので、自分がどう最終的に主導権を握るか考えていきたいです。いけるところからしっかり攻めたいですね。ただ練習では博幸さんが強すぎて…そこはちょっと困っています(笑)」
 藤木マークの山口富生は「前回のあとは2日くらいグレて(笑)、普通に練習してきましたよ。調子も良いみたいだし、頑張ってくれるので、任せていきますよ。頑張ります」
 中近を追走する小野大介は「落車の影響もあって前回は良くなかったですね。今回は練習もしっかり出来たし、夏バテもないので大丈夫です」
 吉本卓仁(写真)は練習と実戦との感触の差がどうなるか。
「安東(宏高)さんも付いてくれるし、自力ですね。ただ練習は梅雨時期でもあって、そこまで出来ていないんですよ。合宿にもいったんですけどね。捲りならなんとかなると思いますが、藤木は今強いので、なんとか3着に入れるように頑張りたいです。最近は感触良くないのに、不思議と成績は良いんですよね」
 横田努山田幸司はそれぞれ前々で勝負となった。横田は「フレームも戻したし、感じは良いですよ」。山田は「前回からは間がなかったので、軽く練習してきました。勝瀬もいるので連係して、自在に何かしようと思います」


<10R>
根田空史選手
根田空史選手 中村浩士選手
中村浩士選手
   5月の平塚記念では準Vと結果を残した根田空史(写真)。記念初の特選スタートも、自身の走りを貫き通す。
「予選は本当に厳しかったですから、特選回りは気持ちも楽ですね。3着に入れば優秀にいけますし、勝ち上がりも楽になりますし。感触はちょっと疲れはあるけど、大丈夫だと思います。どこまでいけるか力試しもしたいし、しっかりとバックを取って先行していきたいですね。もうすぐ松戸もあるので、それに繋がるようなレースをしたいです」
 根田マークは師匠の中村浩士(写真)。2度目のワンツー決着なるか。
「(根田とは)2月の豊橋以来の連係で4回目ですね。高知記念から間があいていたから、練習は出来たと思います。時間があったし、合宿には行かずメニューをこなす感じでやってきました。調子は高知よりも良いと思いますよ。(根田は)良い相棒だし、しっかり付いて、頑張ります」
 「練習の感じは良いんですけど、なかなかレースで出ないですね。寛仁親王牌のあとは選考会があって、その後は10日あいていたので練習してきました。根田君とは初めての対戦なので、楽しみですね」
 前田拓也は「ミッドナイトは時間が遅いから走るまでが長く感じましたけど、レースは始まるとすぐな感じでした。(中村)美千隆が優勝したので、祝勝会はすごい時間から始まりましたよ(笑)。その後は普通に練習してきました。練習の感じは良いんですけど、前回のミッドナイトみたいに1着を取らない時に取れないので、まだ勝ち切れていないですね」
 四国勢は大西祐室井健一のタッグで挑む。大西は「震災の後にフレームを変えたら、練習の感じも良くなったし、何よりも腰痛が出なくなったのが大きいです。違うモノにしたら、たまたまなんですけどね。明日は自分が置いてけぼりな感じですけど(苦笑)、レースに参加できるように頑張ります」。室井は「大西君は強いけんね。状態はほんまに普通だし、練習もほんまにいつも通り。地元記念はいつも流れが良いし、今回も勝ち上がれるように頑張る」


<11R>
小倉竜二選手
小倉竜二選手 松岡貴久選手
松岡貴久選手
   最終レースは小倉竜二(写真)が地元ファンの期待に応えるか。
「ちょっと自分のスタイルを変えていこうかなと思って。危ないことをせずに、キレイなレースを心がけたいと。やっぱり前回みたいなのはね…。ここに向けてはいつも通り、変わったことはしていません。仕上がりもまあまあだと思います。松岡(貴久)君は前回、落としているんですけど…連係はあるし、付いていきます。(地元Vは)40歳まであと5年くらいしかないから、そろそろね」
 松岡貴久(写真)は前回の寛仁親王牌で初日落車で、4日目は途中欠場。コンディションが心配されるが。
「練習もやっているから、そのうち戻ってくるとは思います。弥彦はけっこう戻ってきて調子も悪くなかったんですけど、初日に落車して。それから2日終わった時に、急に頭痛がしたので欠場して帰ったら風邪でした。落車は打撲のみだったので、体調不良での欠場でした。今は戻しているところだし、動かないと始まらないから、まだ何とも言えないですけど頑張りますよ」
 三宅伸は小倉竜二を追走。
「あんまり暑くなかったのは良かったから影響はない。岡山で超一流と練習させてもらって、本当に良い練習になっている。震災後は体の方も良くなってきたし、練習もできている。以前ならあいたスペースに気がついたら入っていたのに、今は大ギアになって入れないのはあるけど…」。最後に「最終日に特選あたりで藤原悠斗と一緒に走れるくらい頑張ります(笑)」と三宅伸ジョークも。
 前走はミッドナイト初体験の坂本貴史、近況好調で今回も勝ち上がりが期待される。
「夜遅いレースでしたけど、条件はみんな同じですからね。細切れの7車立てだったから展開も早くて難しかったけど、良い経験にはなりました。ちょっと夜の移動だったから疲れたのはあったけど、それも取ってきました。明日は自分が一番格下なので胸を借りるつもりで。流れは良いので、力を出し切って、その流れを崩さないようにしっかり頑張ります」
 坂本を目標に59周年の覇者・岡部芳幸は小松島記念連覇を目指す。
「(坂本とは)前回(寛仁親王牌)の初日以来ですね(岡部が1着、坂本が先行5着)。感覚が10日くらいあったので、上積みはあると思いますよ。ここまでは岡山で普通に練習して、1回地元に帰って、1~2日休んだ感じです。まだ岡山の生活に慣れてはないですね。小松島は相性が良いし、頑張ります」
 北を追走から望月裕一郎がチャンスを狙う。
「状態は良いと思うんですけど、流れが悪いからなんとかキッカケを掴みたいんですよね。いつも以上に集中して気合いを入れていきたいです」
 自在戦の山口貴弘も動向が注目される一人だ。
「調子はだいぶ戻ってきましたね。練習の感触も良くなってきたし、日にちもあいていたから良かったです。栃木はすごい暑かったですけど(苦笑)。明日は貴史の後ろもあるけど、それだと捲りが来るだろうから、自分は中団中団を回ってそれからという感じですね」
 中村淳は「何でも出来るし、山口に任せますよ。今回、調子は良いと思います」

↑ページTOPへ


COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved