『小松島競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:7月7日
 小松島競輪開設62周年記念「阿波おどり杯争覇戦」は佳境に入り、3日目の準決勝を迎えた。激戦を勝ち抜き本日ベストナインが決定。明日はいよいよ決勝戦が行われます。
 最終日も場内ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。専門解説者・緒方浩一氏とゲストによる予想会や、未確定車券抽選会が行われます。また、8日(日)の最終日は特命戦隊ゴーバスターズショー、地元有名連による阿波踊りが予定されております。最終日もお楽しみに。
<9R>
平原康多選手
平原康多選手
松田治之選手
松田治之選手
 チャレンジャーの原田研太朗が主導権。中団4番手に外・藤木裕、内・井上昌己でもつれたところを、平原康多が猛スピードでまくり、ゴール寸前で芦澤大輔が捕えた。
「2コーナー過ぎで平原と藤木で当たる感じで腰砕けになってる感じだったけど、平原は強引に行ってくれた。痺れました。前が強い人だとプレッシャーですね。でも、僕も一日一日モチベーションを上げていけてる。明日も勝負なんで、また集中して頑張ります」
 平原康多(写真)は交わされたものの、強敵を相手に優出し、さらに自信を深める。
「キツいメンバーで勝ち上がれたのは大きいですね。バック向かい風なんで苦しかった。でも、レースのポイントポイントでしっかり動けてるんで悪くないですね」
 藤木を追走した松田治之(写真)が、早めの追い込みで3着に入る。
「今日は相手がどうこう言うより、全部藤木のおかげ。あそこまで連れて行ってくれたし。ただ、あまり進んでない感じに見えたんで、自分で2センターから踏ませてもらいました。決勝に乗れてよかった」
 藤木裕は外並走から踏み上げるも車が伸びず。
「6番(原田)がペースで駆けたらすぐに4番手を取られてしまうけど、もうあそこでは自分も引けないし」
 井上昌己は組み立てを悔やむ。
「ジャンで前を斬ったけど、藤木が内に差してるのが見えたんで誰も来ないと。失敗しました」

<10R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
稲毛健太選手
稲毛健太選手
 10レースは地元の阿竹智史と小倉竜二が着外に終わる波乱の結末に。レースは稲毛健太がマイペースで先行し、番手の伊藤健詞が阿竹をけん制して追い込んだ。
「正直自信はなかったけど(決勝に)乗ってしまいました(笑)。でも、自分のやることはやったので。記念の決勝は2層制になってから初めて。前後節あった頃だから。毎年毎年、今年の目標を言ってるんだけど、やっと達成できました」
 佐藤友和(写真)が7番手からまくって2着に入る。
「今日はカマしたかったけど、ジャンでハスってしまって、タイミングを取ってたらもう前に駆けられてしまって。まあ4コーナーだったから仕方ないんだけど。もうああなってはまくりで。8番(森岡正臣)が離れてるのが見えたんで早めに仕掛ける感じで。前のレースを見ても、ここはまくりが効かないんで、先行したかったんですけどね。初日と同じようなセッティングにしてみて、修正はできてるけど、良くはないですね。もう少しスピードが欲しい。あれば今日は1着だったかも」
 稲毛健太(写真)は粘りを発揮して3着に残り、嬉しい記念初優出を決めた。
「今日はできるだけ脚を使わずにと思ってて、バックでは阿竹さんを張りながらでも強引に行こうと思ってました。本当ならカマシが良かったんですけどね。苦しかったけど、今日が一番軽かった。F1でも決勝に乗れてないのに、記念の決勝に乗れました。僕は日に日に脚が軽くなってくるタイプなんで、明日も頑張ります」

<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
志智俊夫選手
志智俊夫選手
 準決勝最後の11レースはライン4車の深谷知広が主導権を握る。別線は手も足も出ず、並んだ順にワン・ツー・スリーの決着。深谷知広(写真)は今日はしっかり人気に応えた。
「今日はしっかり先行ができたのでよかった。状態は悪くはなくなってきたけど、少し疲れが…。でも、あと1日なんで頑張ります」
 志智俊夫(写真)はしっかり2着をキープした。
「準決勝くらいなら深谷は迷いなく行ってくれたね。出切ってから西岡(正一)も内をキメてくれてたし。重たい感じの風だったんで抜ける感じではなかった。でも、明日は必死で抜きに行きますよ(笑)」
 ライン3番手の西岡正一も必死に3着をキープした。
「ホームで内から来られたらマズいんで内を締めたけど、もう少しで離れそうになった。でも、前が掛かり切ってたし、抜かれる心配はなかったね。前のレースで稲毛が決勝に乗ったんで、僕も気持ちが入りました」
 才迫勇馬は「押えに行くのが早かった。失敗しました」と肩を落とした。
 岩津裕介は切り替えて5番手に入ったが。
「(才迫が)突っ張る感じで踏んでなかったし、あれでは絶対に立ち遅れるんで切り替えたけど…」
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