『小松島競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:7月5日
 小松島競輪開設64周年記念「阿波おどり杯争覇戦」は勝負の3日目を迎えた。今日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが繰り広げられた。最終12Rでは深谷知広、小倉竜二が早坂秀悟の先行の前に敗退。地元勢からは原田研太朗、阿竹智史が勝ち上がり明日の決勝で地元記念初優勝を狙う。
 明日もAKBPOIDライブショー(5R、10R発売中)や井上薫氏(4R発売中)、山口幸二氏(8R発売中)のトークショーなど様々なイベントを予定しています。注目の決勝戦はぜひ本場でお楽しみください。
<10R>
志智俊夫選手
志智俊夫選手
中村一将選手
中村一将選手
 中村一将のまくりに一度は口が空きかけた志智俊夫(写真)だが、何とか追いつくと直線一気。決勝進出一番乗りを決めた。
「一将が強かった。離れちゃいましたね。でも前も踏んでる段階だったので、ヨコ(の動き)もなくて助かりました。追いついて立て直せてるし、1着が取れてるんで問題ないです」
 2着の中村一将(写真)も今シリーズは軽快な動きを見せている。
「タイミングを逃さず行けてるのが何よりですね。あの展開なら相川(永伍)も迷うだろうし、相手に隙もあったんで。中団目がけて行けるだけと思ったらスピードがよかったのでそのまま行った。脚はそうでもないけど、優勝戦に乗ってるんで。昨日のレースがつながってるんだと思います」
 3番手の有賀高士がきっちり食い下がってラインで上位を独占した。
「恵まれました。7、8、9番手で僕まで付いていけるとは思ってなかった。今まで離れてばかりだったので、着よりも一将に付いていけたのが嬉しいです」
 逃げる小川祐司の後ろから中近ラインを追った筒井敦史だったが、「スピードが違いすぎましたね。1回(切り替えるのを)待ったら全部行かれた。第2便(相川)もスピードが違ってどうしょうもなかった」と8着に敗れた。

<11R>
阿竹智史選手
阿竹智史選手
原田研太朗選手
原田研太朗選手
 原田研太朗の番手を岡光良に競り込まれ、3番手に下げた阿竹智史(写真)だったが、直線で前をゴボウ抜き。粘る原田とワンツーを決めた。
「今日は流れを見てと思ってた。無理して追い上げる必要はないかなと思ったし、内で競るのがよかったけど、(守澤が)粘って僕のところでスピードが合いかけたのが気になった。一瞬2コーナーで空いたけど無理はしませんでした。研太朗は強いんで、じっくり3番手で後ろを見て構えられたのが大きかった。研太朗もしっかり踏み直してたし、勝手に残った感じですね」
 原田研太朗(写真)も阿竹とワンツーの結果を素直に喜んだ。
「地元2人で残れて結果オーライだけど、溪さんも3着に入れるように勉強せないかんですね。記念の決勝も高松記念以来だし、四国開催はいつも成績がいいんです。(競輪祭の)権利も欲しいし、点数でもボーダーみたいなんで頑張りたいです」
 後方からまくり上げた松岡貴久が3着で決勝進出を決めた。
「前は取りたくなかったけど、阿竹さんが俺を見てたし、出ても1回は動けるかなと思った。7番(岡)のところに行きたかったけど、自転車の進みが悪いから結局4車に行かれてしまった。申し訳ないです。まくりも出なかったのでずっと我慢した。これが今年初決勝なんで嬉しいですね」
 溪飛雄馬は阿竹後位のチャンスを生かせなかった。
「内を締めるのにキツかったし、脚も残ってなかった。もったいないですね。でも前の2人が決勝に乗ってよかったです」
 守澤太志は「すんなりなら先行、(原田が)来たら飛びつく作戦でした。強いっすね。脚不足です」とガックリ。

<12R>
大槻寛徳選手
大槻寛徳選手
早坂秀悟選手
早坂秀悟選手
 地元の小倉竜二を連れて深谷知広は打鐘から巻き返したが、早坂秀悟に合わされ不発。ホームで4番手に降りた小倉竜二だったが伸び切れず4着。早坂後位から大槻寛徳(写真)が抜け出すと、宮城トリオで上位を独占した。
「初日はどうなることかと思ったけど、セッティングを微調整したのが昨日、今日につながってますね。これで秀悟もひと皮むけたんじゃないですか。(深谷を出させない)そこが勝負だと言ってたし、かかりもすごかったです。同県3人で記念の決勝なんて珍しいですね。しかも深谷相手にだから一生忘れられない思い出のレースになりますね」
 逃げた早坂秀悟(写真)は2着に粘った。
「中村(一将)さんのレースを見てたし、あのタイミングで絶対来ると思った。宮城で決まってよかったし、こんな嬉しいことはない。今日は深谷も受けて立ってくれたけど、次は受けて立ってくれないでしょうね。今日はかかり切ってましたね」
 3番手の安部貴之は嬉しい記念初優出を決めた。
「(早坂が)強え~。前2人のおかげですね。それしかないです。準決勝だし誰か内に来ると思ったので締めてました。俺の仕事はそれくらいしかできないし。最後は外を踏んだけど、(締めて脚を使った分)出なかったです。宮城で決まって本当によかった」
 小倉竜二は惜しくも4着で決勝進出を逃した。
「上りで無理して行かなくてもあのスピードならもっと遅めでも全然よかった。最後は内じゃなくて、外でしたね」
 9着大敗した深谷知広は「地元がついてたし、今日は無理しても行こうと思ってたけど、行き切れなかったですね。これが今の力、今シリーズのデキの悪さですね…」と言葉をふりしぼった。
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