『高知競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:4月11日
 明日から高知競輪場で開設62周年記念「よさこい賞争覇戦」が開幕する。2月に高知で東王座を制したばかりの武田豊樹が再び高知バンクに登場!今シリーズも優勝争いをリードする。地元の佐々木則幸を始め、小倉竜二、渡部哲男ら四国勢も戦力充実。明日から始まる4日間の激戦から目が離せない。
 場内では様々なイベントが予定されています。開催中は毎日、クオカードなどが当たるラッキーカードを先着1000名様に配布。さらに緒方浩一氏による予想会、地元OB選手による予想会や競輪小僧のお笑いライブなども予定されています。明日から始まる「よさこい賞争覇戦」をぜひ本場でお楽しみください。
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 オープニングレースで人気を集めそうなのは荻原尚人だ。前回の防府F1でも決勝3着と乗れており、「早いレースも大丈夫」の言葉が頼もしい。
 「なかなか1レースを走る機会はないですからね。最近は結果が良いけど、ちょっと走りすぎ。あまり練習ができてないので、不安なところはありますね。高知はF1で優勝もあるし、成績も悪くないと思います」

<2R>
 松阪F1で優勝、名古屋記念で3連対と西谷岳文が絶好調だ。
 「特に理由はないけど、マシになってきましたね。最近は落ち着いて走れてると思います。今回もこの良い流れを崩さないようにしたいですね。まだまだ色々試しながらやっていきたいし、高知のイメージも悪くないから頑張りたいです」
 四国勢のトップバッターは山形一気だ。
 「初めて花粉症になって、ちょっとショックですね。でも症状は治まったし、練習もできました。徳島勢は僕以外みんな特選スタートなんで乗り遅れないように頑張ります」

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 防府F1でS級初優出した紀井孝之。今シリーズもどれだけ活躍するか楽しみな一人だ。
 「玉野記念の前はインフルエンザやギックリ腰もあって、悔しい思いをしたけど、間近で地元の先輩の優勝を見れて刺激になった。もう体調も問題ないです。デビュー戦も高知だったし、A級でもここから調子が出てきた。苦手と言う人が多いけど、僕はけっこう好きなバンクですね」

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吉松直人選手
吉松直人選手
 地元勢の第一走者となるのは吉松直人(写真)だ。自力で戦うことを予想して検車場入りしたが、原誠宏と同じであることを知ると、「TVで見てて強いなと思うし、何でもできる。任せます」とにっこり。さらに「調子が悪かったけど、今回は最近ではマシなほうだと思う」と続けた。地元勢の流れを作れるか注目だ。
 阿部大樹は追加での参戦。「追加は2、3日前に入りました。準備はしてなかったけど、戦える状態にはあると思います」。四国勢にとっては厄介な相手になりそうだ。

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山中貴雄選手
山中貴雄選手
 山中貴雄(写真)は久々の地元戦に胸を躍らせる。
 「地元自体あまり走らないので、本当に久しぶりですね。頑張りたいです。練習はしっかりできたし、疲れが心配だったけど良い感じで抜けたと思う。状態は良いです」
 西村正彦は前回の名古屋記念で久々の1着。
 「ここに向けて自分のペースで練習はやってきた。恥ずかしくないくらいには仕上げて来たと思います。落車続きで元の状態に戻すのはなかなか難しいけど、焦らずにやるだけです」

<6R>
 松岡篤哉は今年に入ってからコンスタントに優出するなど、着実に力をつけてきた。
 「このあとは共同通信社杯や全プロもあるんで、追い込んだ練習をしてきました。去年、高知記念を走ったときは初日でダメだったけど、その後はまとめられた。A級で優勝もあるし、高知は悪いイメージはないですね」
 宿口陽一はいきなり強敵との対戦になった。
 「今回はセッティングを色々変えて持ってきました。どんな結果になるか分からないけど、走りながら良い方向に修正していきたい。中団争いではレースが面白くない。力を出し切るレースがしたいですね」

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柴崎俊光選手
柴崎俊光選手
 今期は2班で予選スタートが続く柴崎俊光(写真)だが、ここまでは予選オール連対。今年初の記念参戦でも連続記録を伸ばせるか。
 「初日だけはプレッシャーがありますね。緊張するけど、とりこぼさないようにしたい。前回の福井は決勝が不甲斐なかったし、練習は結構やってきました」

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渡部哲男選手
渡部哲男選手
 予選のトリを飾るのは渡部哲男(写真)だ。松山記念でも決勝に進出するなど復調気配は十分。四国勢にとっては頼もしい存在だ。
 「(2月)熊本のあとから状態は上向いてきました。まだ良かった頃に比べれば7、8割ですけどね。前回の久留米から2週間くらい空いたし、練習は普通にやってきました」
 渡部の番手を回るのは野本翔太だ。「地元記念をずっと意識してやってきたけど、ノリ(佐々木則幸)さんや西村(正彦)さんと一緒の練習で意識しないことを覚えた。気負いもないですね」。絶好のシートを手に入れて、まずは2次予選進出を目指す。

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脇本雄太選手
脇本雄太選手
 脇本雄太(写真)は小田原、福井とF1戦を連続で完全優勝。今シリーズも自慢の先行力で魅せてくれそうだ。
 「連覇してるといってもF1戦なので、記念で結果を出せるかですね。細切れで2車だけど、自分のやることは先行しかないんでやるだけです。(優勝した)小田原、福井の時と同じくらいの状態は維持できてます」
 小倉竜二は弟子との初連係に笑顔を見せる。
 「やっとですね。阿竹の調子も良さそうだし、あいつが勝てるように行ってくれれば。2人で上手く勝てるように頑張りたい」
 師匠に任された阿竹智史は神妙な顔つき。
 「やっと一緒に走れますね。今回はあるかなと思って、妙に緊張してきたけど、まさかいきなりとは。状態は名古屋記念と変わらないくらいにはあると思います」
 佐藤友和はそろそろ結果が欲しいところだ。
 「目先の結果を出すなら3.69だけど、G1の決勝では自力がみんな4回転だし、取り残されないように自分も4回転でやるしかない。現状として勝てないのはつらいけど、先を見てやっていきたい。早く答えが出てくれれば良いし、一戦一戦頑張ります」

<10R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
 地元のエース・佐々木則幸(写真)は10レースに登場。今回は援軍も豊富で、楽しみなシリーズになりそうだ。
 「前回の久留米で3日間、3.86を踏んだけど、やっぱり軽い気がしない(苦笑)。初日は3.79でいきます。感じはずっと悪くないけど、今年は1着が1回しかないし、何とも言えんような成績ですね。地元だし、気持ちで乗り切るしかないです」
 山口幸二からは頼もしいコメント。
 「名古屋は4日間とおして良かった。あの感覚は久々ですね。ダービーのあとにやっと落ち着いて練習できたのが原因でしょうね」
 芦澤大輔は2月東王座で優出したのも記憶に新しい。
 「たまたまかもしれないけど、いつもここは成績が良いんですよね。ここに来る前に武田(豊樹)さんと鹿児島で合宿をしてきた。すぐに成績につながるかは分からないですけど、帰ってから地元で練習した感じがすごく良くて楽しみ。武田さんと一緒の開催なんで、一緒に走れるように頑張りたい」

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武田豊樹選手
武田豊樹選手
 松山記念のあとは「ゆっくりしたい」と連戦の疲れを口にした武田豊樹(写真)。1カ月近い充電期間で、再び力強い走りを見せてくれそうだ。
 「久々にあっせんが空いて、鹿児島に合宿に行ったり、色々試して練習できた。結果がすぐに出るかは分からないですけどね。後半戦に向けても良い練習ができたと思う。ここは東王座でも優勝してるけど、癖があって走りづらい。直線が短いからと思って先行してももたないし、まくりでも…。何回走っても感じがつかめず難しいです」
 飯嶋則之にとって高知はオールスターを優勝した思い出深いバンクだ。
 「確かにあのインパクトが強いけど、僕はどこの競輪場も相性が良いと思ってる。松山記念、四日市F1と連覇できたし、状態は上がってきたと思いたいですね」
 大塚健一郎は前回、前橋で落車の影響が気がかりだ。
 「擦過傷が深かったけど、時間はあったので終盤はいつもどおりの練習ができました。ただ落車でフレームが潰れたのが残念。1月から使って、いきなり完全優勝したやつだったんでね。今回も確定板に乗れるくらいのデキにはあると思います」
 復調著しい石橋慎太郎も怖い存在だ。
 「去年の夏前に鍼の良い所を紹介してもらった。先生も自転車好きで色々研究してくれてるし、レースで動かなかった体が反応してくれるようになった。自分でもどこまで悪くなるのかと思ってたのでホッとしてます。高知はオールスターでも準決勝に乗ってるし、頑張りたいですね」
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