決勝戦 レース経過 | |
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スタートと同時に南修二が出て誘導を追いかける。南が稲垣裕之を迎え入れ。稲垣―南に澤田義和―山内卓也で前受け。単騎の星島太が5番手に付けて、以下は上原龍―藤田竜矢―大薗宏―棟方次郎で周回を重ねる。 赤板を通過しても隊列は崩れず、上原は2コーナーから上昇を開始し、打鐘で稲垣を押さえて主導権。上原に藤田―大薗―棟方の追走で出切り、星島が5番手に切り替え前後のラインが入れ替わる。先行態勢の上原は、稲垣を警戒しながら上々にペースアップ、最終回へ。 6番手の稲垣は車間を詰めながら最終1コーナーから反撃を開始。南が続くが澤田は離れる。稲垣がグングンと加速するが、藤田も稲垣に合わせて2コーナーから番手発進。バックでは稲垣と藤田のデットヒート。コーナーに入り外の稲垣はいっぱいで、藤田が先頭で直線を迎える。後ろは大薗と南の両者でからんだまま決着は付かず星島、澤田。 番手まくりの藤田が、二の足で後続を振り切って、そのまま先頭でゴールを駆け抜け優勝。藤田を挟んで内外の2着争いは、外の南が制す。3着に大薗。
「記念は初めてなので本当にうれしい。上原君に全て任せていたんですが、気持ちよく駆けてくれましたね。すごい強かったです。あそこまで頑張ってくれたんで、何が何でも1着を取らないといけないと思いました。気付いたら稲垣さんがけっこう迫っていたので、無理やり出ていった感じなんですが、何とか勝てて良かったです。記念は初めてなんで本当にうれしい」 6月の久留米記念を制した池田勇人に続き、埼玉から新たな記念覇者が誕生。これで地区もさらに活気付くはずだ。9月に控える京王閣オールスターまでこの勢いで突っ走る。 「今日は上原君に獲らせてもらいましたからね。今度は自分の力で獲れるように、もっと練習して力を付けます。埼玉の若い選手はみんな強いし、僕の優勝で勢いが付けばいいですね。これからも一戦一戦しっかり頑張ります」 南修二は6月久留米に続き、記念決勝で連続2着。記念初Vはお預けとなった。 「稲垣さんが頑張ってくれたおかげです。今日が一番軽く感じましたね。最後は力負けです。また頑張ります」 大薗宏は南と激しくからみながらも懸命に踏ん張った。 「前の2人に全てお任せしていました。2人の頑張りでいい着が取れて感謝ですね。南君が自分のところに来るのは分かったけど、堪えられなかった。この展開なら2着をキープしないとダメですね」 シリーズ3連勝で完全優勝に王手をかけた稲垣裕之だが、決勝は関東勢の2段駆けに屈した。 「(打鐘過ぎの)4コーナーで仕掛けるチャンスはあったんですが、上原君の駆け方が上手かったですね。ベストは尽くしたけど、藤田君が強かったです。自分のタイミングじゃないはずなのに、合わされてしまった。力負けです」 上原龍は格上の稲垣を相手に打鐘から果敢に主導権を奪った。 「相手は連勝で勝ち上がっている強い選手ですから。2分戦なので早めに押さえて駆けて、あとはどこまで粘れるか。自分の仕事はできたと思います。藤田さんが優勝してくれて良かったです。点数をもっと上げて、次は自分が獲れるように頑張ります」 |