『松山競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:11月9日


 明日から松山競輪場開設58周年記念「金亀杯争覇戦」が開幕する。前検日の今日は地元のエース・渡部哲男を始め、昨年の覇者・神山雄一郎らトップレーサーが無事に前日検査を終え、4日間の戦いに備えた。11月とは思えない陽気のなか、明日からいよいよ熱戦が始まる。
 開催中は毎日、先着1000名様にクオカードが当たるラッキーカードが、1008名様に1等でデジタルカメラが当たるラッキーカードを配布。明日は7レース発売中に地元選手とのじゃんけん大会が開かれ、勝ち上がった20名にサイン入りTシャツもプレゼントされます。松山競輪場へぜひ足をお運び下さい。


<1R>
 オープニングの1レースは復調気配がある福田知也に注目が集まる。
 「調子は悪くないので、あとは流れですね。でも自力だし、自分で何とかしないといけないところもあるけど。松山は初めてです。軽いって聞いてるし、とりあえず頑張りますよ」
 成清貴之は追加での参戦となる。
 「追加は2日前に来ました。前回も良かったし、走ってみないと分からないけど悪くないと思います。ただ1レースは嫌だなあ」


<2R>
 2レースの山賀雅仁は8月の当所戦で764着と人気を裏切っただけに、今回こそはの気持ちで臨む。
 「2場所前の平塚から感じは良いし、前回の松戸よりも今回のほうが直前の状態はいいです。なかなか会うことがないマッサージの人からも良さそうだねって言われたから。前回ここを走ったときは夏バテでダメだったけど、今回は初日からしっかり頑張ります」


<3R>
葛西雄太郎選手
葛西雄太郎選手
   3レースの葛西雄太郎(写真)は地元記念初参戦だ。
 「ようやく走れましたね。久々に間隔(2週間)が空いたし、練習と体も普段以上の手入れができました。配分が詰まってたときより、自信はありますね。前検日から雰囲気が違うのはヒシヒシ感じてるし、気合が空回りせんように、地元でエエとこ見せたいですね」


<4R>
 4レースの滝山実は1カ月半の長期欠場明けだ。
 「落車で右手をケガしてハンドルが握れなかった。本当は地元戦で復帰する予定が、直前に咳が出てダメだったしちょっと調子も落としましたね。ここに合わせて来れたわけじゃないけど、それなりにはやってきたつもり。失格もして点数も足りないので、今回はやるしかないですね」


<5R>
岡本大嗣選手
岡本大嗣選手
   5レースの岡本大嗣(写真)は残念ながら一次予選からのスタート。それでもリラックスしたムードで記者の質問に答える。
 「いつも地元戦は力み過ぎてしまうので、今回はリラックスすることを心がけてます。予選からだけど自分にはいい。感じはここ最近では一番だと思うし、勝ち上がって先輩と一緒に走れるように頑張ります」


<6R>
 6レースは志村太賀の先行一車ともいえるメンバー構成。それでも本人は「復帰後は自信がなくて中途半端な競走が多かったけど、脚を戻す意味でも最近は先行しようと思ってます。直前は普通に練習してきました」と、あくまで自然体。
 前反祐一郎は、「松戸(2場所前)の前に風邪をひいて、前回(松阪)はボロボロだったけど、今回は良いと思います。明日もどうにかなるんじゃないですか?」。
 そして「それは恵まれた回数なので。調子は変わらないけど、良くもない。その辺を上手いことやらないといけないね」と話す今年記念2Vの原司。ともに明日の走りには注目したい。


<7R>
高木隆弘選手
高木隆弘選手
   7レースの高木隆弘(写真)はシリーズ中の11月11日に入籍することが決まっている。今回は選抜スタートだが、「初めてか2回目。どこを走っても一緒だよ」と全く気にしていない様子だ。
 「内臓を悪くした関係で、まだ開催後に疲れが出たりするけど、練習の感じは問題ない。今回は疲れが出ることはなかった。明日からも頑張ります」
 6月函館の選手紹介中に落車し、5カ月にも及ぶ長期欠場をした兒玉慎一郎は「恥ずかしかった」と照れながらの復帰戦。
 「左肩の脱臼骨折で3カ月間寝たきり。もっと早く復帰するつもりだったけど、オールスター(予備)も共同通信社杯にも間に合わなかったのでゆっくりしました。まだ肩は完全に動かないし、調子は骨折する前の6割くらいかな。レースの脚ならゼロに近いと思うし、走りながら戻していきます」


<8R>
篠原龍馬選手
篠原龍馬選手
   8レースの篠原龍馬(写真)は前回小松島の予選8着が気になるところ。
 「前回も状態は悪くなかったんですけどね。9月は配分が多くて練習も調整もできなかったけど、久々にモガキ、乗り込みとしっかりやって来ました。松山は合宿とかでも来てるし、走りやすい。ちょっと疲れもあるから明日どう出るか、二次予選Aに上がって強い人と勝負したいですね」
 前回の松戸では軽快な動きで久々に決勝に進出した宮越孝治
 「松戸は前々に動けたし、気持ちも体も両方良かったですね。篠原君の先行一車みたいなメンバーだけど、今は前に出て自分の力を試したい気がしてます」


<9R>
有坂直樹選手
有坂直樹選手
   9レースからはいよいよシリーズ主力が登場する。注目は、いよいよ年末へ向けスイッチが入ってきた有坂直樹(写真)だ。
 「4日前に冬季移動で茨城に入りました。練習はガッチリっていうくらいやってるし、街道中心の戸邉(英雄)さんのグループで良い練習ができてる。GPも近付いて来たし、2カ月で体も絞るつもりです」
 北津留翼、渡邉一成のナショナルチーム組も、これから忙しくなりそうだ。
 北津留翼は、「このあと21日からマレーシアだし、今はとにかく忙しい。でも、12月にはヤングGPもあるし、忙しい中でも練習だけはやってきました」。
 前走のふるさと松阪で力強い走りを見せた渡邉一成だが、「直前に風邪をひいて…。下痢をしたり、吐いたりで3キロ体重が落ちてしまった。ここまではほぼ乗ってない状態だし、走ってみないと」と体調に不安がありそうだ。
 地元のベテラン梶應弘樹は気合十分。
 「地元では結果を求めるし、いつも気合が入り過ぎやね。思い入れがどう走りに伝わるか、こればかりは何年たっても走ってみないと分からない。体調は悪くないので、決勝で(渡部)哲男と一緒に走りたいね」


<10R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   10レースには昨年度覇者の神山雄一郎(写真)が登場する。
 「あっせん停止の間はとりあえずゆっくりした感じ。オールスターの落車のケアをして、後半練習してきました。松山のイメージは良いけど、連覇は全く意識してないですね」
 バンクが移転してから濱口高彰は2年連続で当所記念の決勝に進出している。
 「追加は3日前に受けました。しばらく仕事が空いていたが問題はないですよ。むしろトレーナーには練習のやり過ぎだって言われてたし、競走がちょうど良い休養になるかな。最近は疲れの影響か、3、4日目に成績が良くなることが多い。松山はけっこう走ってるし今回も頑張りたいね」
 矢口啓一郎は準備万端で、記念開催に乗り込んで来た。
 「久々に配分が空いたので、練習、休養とのんびりやれました。前回の千葉記念は気持ち的に疲れてたのも影響してましたから。松山は去年の全プロ以来だけど、軽くて走りやすいイメージはある。神山さんとは勝ち上がりでしか連係が決まった印象がないので、今回は決勝で連係を決めたい」


<11R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   11レースには地元のエース・渡部哲男(写真)が満を持しての参戦。
 「やることは全てやってきました。練習の感じは悪くないのに、ずっと決勝に乗れてなかったから追加の千葉で決勝に乗れたのは大きいですね。千葉もダメだったら、ガックリ来てたかも。千葉で2日間先行できたのも大きかった。2年ぶりの地元記念だし、精一杯頑張りますよ」
 海老根恵太は当所のバンクレコードホルダーだ。
 「あれはただ近道しただけですから。共同通信社杯の2日目から上げたギアの感じも良いし、レースでの反応も良くなってきた。直前は誘導ばかりで人とモガいてないけど、練習はできました」
 小倉竜二は防府記念の落車で横突起骨折したが、一本も欠場することなくふるさと松阪、ここに参戦。
 「前回走ってみて骨折の影響はないと思ったけど、防府の前にもギックリ腰だったし最近の練習不足が結果に出てますね。今回は中4日だけど練習はしてきました」
 前田拓也は2カ月に及ぶ欠場明けだが、「腰を悪くしたけど、もう大丈夫です。練習は20日くらいやってきました。不安はレース勘だけだね」と体調に不安はない様子。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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