『久留米競輪開設72周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:6月25日
 久留米競輪開設72周年記念「第27回中野カップレース」(GIII)が6月26日に幕を開ける。清水裕友、佐藤慎太郎のS級S班2名をはじめ、稲川翔、山田英明、吉田拓矢ら全国から強豪が集結。4日間に渡ってハイレベルなV争いが繰り広げられる。
 今シリーズは有観客での開催となります。入場の際に検温を行います。体温が37.5度以上の方の入場はお断りします。場内では必ずマスクをご着用ください。場内滞留者が1,200名を超えた場合は入場制限させていただきます。感染症対策にご協力ください。

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皿屋豊選手
皿屋豊選手
 皿屋豊(写真)はビッグ戦線でも奮闘している。初日はオープニングレース1番車で好スタートを切る。
 「宮杯は調子も良くて、連日、積極的な走りができました。2日目が悔やまれますけどね。1レース、1番車は初めてです。緊張するけど、1回は経験しておきたかった。しっかりラインで決められるように。朝が得意じゃないので、早めに寝て備えます」
 山本紳貴は毎場所コンスタントに確定板に上がっている。
 「底は脱した感じですね。一時期は93点くらいまで点数を落としましたから。感じはだいぶ良くなってます。昨年9月に2人目の子どもが生まれて、モチベーションも上がってます。相手は強いですけど、今期最終戦なのでしっかり頑張ります」


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 岡崎智哉は初日の成績が安定している。今シリーズも流れに応じた攻めで手堅く勝ち上がる。
 「(6月)京王閣で新車を使ったらダメだったので、元のものに戻して福井記念を走ったら感覚は良かったです。動けるところでしっかり動けていたと思います。もう少しいい着を取れればいいんですけどね」
 嵯峨昇喜郎は成績の波が激しいが、状態は上向いている。
 「今年の初めの悪かった頃に比べれば、調子はだいぶ上がっています。前回(福井記念)の初日はインに包まれてダメだったので、今回はしっかり力を出し切るレースをしたいと思います」


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 稲毛健太が点数上位の存在。このクラスでは取りこぼせない。
 「宮杯は思ったとおりとはいかなかったですね。配分が空いて、練習の感じは良かったんですけど、練習でいいと構えてしまうことが多いんです。配分は詰まっていたほうがいいですね。終わってからも練習はしっかりやってきました。しっかり落ち着いて仕掛ければ大丈夫かなって思っています」
 櫻井正孝は前回広島FIで完全優勝を達成した。
 「展開に恵まれた感じですね。そういう時にしっかりモノにできるようなトレーニングはしているつもり。感覚は悪くないです。終わってから感覚はだいぶ空いて、途中に風邪を引いたりしたけど、もう大丈夫。いまできることをしっかりやります」


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 佐々木豪は補充で出走した高松宮記念杯で落車したが、大きなダメージはなかった。
 「ケガは大丈夫です。でも補充で落車っていうのは本当に何をしに行ったんだろうって。フレームは修理に出して今回どうかなと。前回の分までしっかり頑張ります」
 地元の林慶次郎は徹底先行のスタイルで着実にパワーアップしている。
 「(6月)松山(GIII)はボロボロだったんですが、最近は逃げてもちょっとずつ残れるようになってきました。ここに向けて仕上げたというよりは、レースが続いていて、その場しのぎでこなしている感じですね。でも、自分のレースはできています。今期最終戦なので頑張ります」


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野田源一選手
野田源一選手
 野田源一(写真)は前回の福井GIIIで準Vと大暴れ。勢いそのままに地元記念を迎える。
 「(6月)岸和田で優勝したし、福井記念は最近の調子を考えれば、しっかり結果を出せたと思います。でも、SSもいない開催だったので、GIII初優勝を決めたい気持ちもありました。これが現状の力でしょう。ここに向けて練習してきたので、状態はいいです」
 門田凌は前回の地元松山ナイターGIIIで3勝を挙げた。
 「前回は新車を使って、感じは悪くなかったです。でも、地元で番組も良かったですからね。練習はいつも通りやってきました。状態も変わらないです」


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 菅田壱道はいまひとつ波に乗れていない。5カ月ぶりの記念参戦。悪い流れを変えたい。
 「今年に入ってずっと良くない。原因はいろいろあると思いますが、一番は状態面ですね。微妙に良くなってきているけど、まだ去年に比べたら程遠い状態。いまは耐える時ですね。宮杯で使ったフレームも良くなかったので戻します。ここはS級初優勝して相性いいバンクなんですが、今回はどうですかね。初日はしっかり突破できるように」
 吉本卓仁は前回福井GIIIで3連対と動き軽快。今シリーズは地元のアドバンテージを生かして勝ち上がる。
 「最近は感じがいいですね。4月の松山から自転車を換えて、良くなりました。(初日は)自分が前でも良かったけど、平尾(一晃)君に任せて頑張ります」


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坂本健太郎
坂本健太郎
 坂本健太郎(写真)は昨年大会で優出。今年も地元記念に向けて、しっかり準備してきた。
 「楽しみにしてきました。宮杯はいい感じで走れました。宮杯に向けて練習して、その状態をキープできています。嘉永(泰斗)君とは連係があります。強いんで信頼して付いていきます。決勝には乗りたいですね」
 嘉永泰斗は落車明けの前回武雄FIで完全優勝を飾った。
 「前回はデキすぎですね。自分でもびっくりしてます。落車のケガはそんなになくて、サドルをいじったら感じがすごく良くなりました。ただ決勝は先輩を連れてまくりになってしまったので、優勝したことよりも、すごい悔しかったです。自分は9車のほうがいいので、記念で結果を残せるように頑張ります」


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 渡部哲男は高松宮記念杯の敗者戦で2連対したが、納得できる仕上がりではなかった。
 「前回は流れも悪かったし、全体的に余裕がなかったです。GIを走って点数を落とすのはダメですね。4月頃より状態はマシになっているけど、感触はあんまり良くない。思い当たるふしがあるので、やれることはやってきました。今期をいい形で終われるように頑張ります」
 恩田淳平はタテ脚を磨いて、成績が上昇している。
 「4月の大垣から自転車を換えて、感じが良くなりました。だいぶ自力を出せるようになりました。今回は9車なんで、自在性を出しながらメインはタテ脚で勝負したいと思ってます」


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眞杉匠選手
眞杉匠選手
 眞杉匠(写真)は高松宮記念杯の二次予選で1位入線も失格。悔しい思いをしたが、気持ちの切り替えは済んでいる。
 「前回は初の失格でした。でも、気持ちを切り替えて、ここに向けてやってきました。4月の小倉からフレームを換えて、感覚はいいですね。ハンガーを下げて、練習の感じが良かったので実戦投入しました。包まれて終わるのが一番嫌なので、先行で出し切りたいと思います」
 菊池竣太朗は落車のケガから立ち直り、復調している。
 「落車前は104、5点までいったんですけどね。落車で鎖骨と肩鎖関節を骨折しました。練習は徐々に上がっているけど、まだまだですね。相手はかなり強いんですが、いい位置を取って仕掛けられれば」


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野口裕史選手
野口裕史選手
 野口裕史(写真)は前回大宮FIで優出を逃したが、きっちり修正してきた。
 「準決勝はまくりに回ってダメでした。最終日はしっかり先行したんですけど。久留米は先行するといい感じなんで、しっかり先行したいですね。ここまでは間隔がけっこう空いて、バンク練習と250バンクで走ってきました。250はカントがキツいので、走った後もみんな感じが良くなるって聞いてます。今回は積極的なレースをしたいと思ってます」
 山本直は昨年大会でも優出するなど、当地はドル箱バンクだ。
 「最近はずっといいですね。追加は前回の平塚が終わった次の日に来て受けました。来ると思って待ってました。練習はしっかりやってきました。久留米はなぜか成績がいいんですよね。野口さんは強いですけど、自分のできることをしっかりやります」


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寺崎浩平選手
寺崎浩平選手
 寺崎浩平(写真)が一次予選のトリを務める。ビッグレースでは壁にぶつかっている印象だが、このクラスならスピードの違いを見せる。
 「最近の感じはあんまり良くないですね。組み立てを考えて失敗することが多いし、脚も良くないです。去年のほどの勢いはない感じです。いろいろ試行錯誤しながら走っているんですが、もう少し結果につながればいいですね。(初日は)1番車ですし、しっかり主導権を取りたいです」
 田中誠は地元記念に照準を絞って、抜かりなく仕上げてきた。
 「練習は雨も気にせず乗っているので、しっかりやってきました。(寺崎は)ダッシュがいいんじゃないですか。ダッシュ型は自分はダメ。ちゃんと付いていくことがテーマですね。ガツガツしないで勝ち上がっていければ」


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清水裕友選手
清水裕友選手
 清水裕友(写真)は高松宮記念杯で優出。当所記念連覇へ好スタートを決める。
 「(高松宮記念杯の)決勝は勝負にならなかった。普通に力不足でした。GIで決勝に乗ったあとは疲れが出るので、いつも何もしない。休んでからいつも通り過ごしてきました。ここは地元じゃないので、連覇はあまり意識してないです。今期の最終戦なので、しっかり頑張ります」
 佐藤慎太郎は差し脚好調。成績は非常に高いレベルで安定している。
 「高松宮記念杯が終わって疲れてました。練習は2日間しっかりやったけど、計画通りではないですね。少し疲れが残っている感じです」
 山田英明は落車明けの高松宮記念杯で動きひと息だったが、今シリーズは地元地区の記念で気持ちは入っている。
 「ケガは右半身の打撲と擦過傷。宮杯は自分的にはそこまで悪い感じではなかったんですが、パッとしなかったですね。今回は地元地区だし、他の地区の選手に譲れないという気持ちはあります」