『久留米競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:6月24日


 久留米競輪開設61周年記念「第17回中野カップレース」が明日25日に開幕する。直後に寛仁親王牌が控えているためS級S班は不在だが、精鋭ぞろいの地元久留米勢をはじめ、イキのいい若手や好調な選手が数多く参戦。見応え十分の優勝争いが繰り広げられる。また、2日目と3日目には一発勝負のレインボーカップファイナルも併催。こちらもファン必見だ。
 場内のイベント、ファンサービスも盛りだくさん。毎日、先着1000名様に場内食事補助券をプレゼント。中野浩一氏によるトークショー、2車単・3連単の当たり車券でチャレンジできる大抽選会は4日間を通して行われます。ぜひ、この機会に久留米競輪場へお越しください。


<1R>
 オープニングレースは中村雅仁のほぼ先行1車。マイペースに持ち込んで逃げ切りを狙う。
  「前回の防府は加倉(正義)さんと一緒でセッティングを見てもらい、だんだん良くなってきました。ギアは3.62から69に上げて、最後は71にしました。明日も71でいきます。調子は変わらずいいですね。明日は先行1車みたいですが、木本(賢二)さんが突っ張るかもしれないし、油断せずに先行します」


<2R>
 村上直久は約1カ月ぶりの実戦。レース勘が心配される。
  「前回の平塚が終わってから違反点の訓練がありました。その後も私用があって練習はできたり、できなかったりですね。レース勘はやっぱり不安です。とにかく先行で頑張るだけですね」
  鈴木秀明は好目標を得てニンマリ。
  「最近は展開が向いた時に1着を取れている。状態も上がってきていますね。村上君とは何度か連係しているし、いつも頑張ってくれます。でも、抜いたことがないんですよね」


<3R>
 房州輝也は来期A級を見据え、ギアを下げてレースに臨む。
  「A級では先行もしないとダメだろうし、とりあえず3.71にして積極的な走りをしようと思っています。前回の宇都宮は初日選抜スタートだったのに生かせなかった。でも、最終日は逃げて3着に残れたので調子はボチボチでしょう」


<4R>
稲吉悠大選手
稲吉悠大選手
   地元コンビにファンの期待が集まりそうだ。稲吉悠大(写真)はリラックスした表情で検車場に現れた。
  「練習はいつも通りやってきました。感じも悪くなかったです。最近はいい時と悪い時がはっきりしていますね。地元だけど普段通りの競走を心掛けます。先行基本にいきます」


<5R>
根田空史選手
根田空史選手
   注目の根田空史(写真)がS級戦に初登場。前回の西武園で9連勝を飾り、特進を果たした。
  「レインボーファイナルも走りたかったんですが、特進しちゃいました(笑)。A級はいつも人気になっていたし、やっとプレッシャーから解き放たれた感じですね。練習はみっちりやってきました。調子はいいと思います。先行でどこまで通用するか試したい。チャレンジャーらしく、思い切った競走をします」
  山内大作はS級の点数確保へ、勝負駆けのシリーズだ。
  「1回失格してますからね。点数がかかっているので頑張ります。根田君との車券は売れるだろうし、しっかり番手を死守して2人で決めたい」


<6R>
筒井裕哉選手
筒井裕哉選手
   筒井裕哉(写真)は前回の一宮でフレームを換え、好感触を得ている。
  「柔らかいフレームから堅いものに換えました。初日は大敗したけど、感じはすごく良かったんです。これまでは押さえ先行を基本にしていたんですが、これを機にカマシ、まくりの封印を解きます。調子もいいし、今回は楽しみですね」
  三ツ石康洋は前回の向日町で2勝と復調気配だ。
  「2勝はタマタマでしょう。何か最近は身体がダルいし、気持ちが入らないんですよね。でも、そんなことも言ってられないので自力でしっかり頑張ります」


<7R>
 水谷好宏は5月の熊本で落車してから少しリズムを崩している。
  「全身の打撲とひざを少し痛めて1週間ぐらい練習できなかった。前回の別府は復帰戦でしたが、イマイチでしたね。身体のバランスが崩れています。今回もそんなに良くないけど、レースを走って戻していきます」
  河村章憲は水谷との相性の良さを強調する。
  「水谷君とは何回も連係しているし、ほとんど僕が1着でワンツーが決まっている。水谷君は落車したみたいだけど、復帰して2場所目なら大丈夫でしょう。2週間ぐらい空いていたので、しっかり練習してきた。最近の成績はあまり良くないので、ここで流れを変えたいですね」
  萩原孝之は追加での参戦。ここ2場所は連続優出とタテの脚は好調だ。
  「決勝に乗れているので悪くないですね。追加も全く問題ないです。前回の後も普通に練習してきたし、調子も変わらないです」


<8R>
才迫勇馬選手
才迫勇馬選手
   才迫勇馬(写真)の先行力が断然だ。前回の宇都宮でも決勝に進出するなど、一戦ごとに力を付けている。
  「最近はちょっと配分が詰まっていたので、疲れを取るような感じでやってきました。だいぶS級でも戦えるようになったと思うけど、まだまだですね。久留米は初めて。いつも通り先行で頑張ります」
  服部克久も最近の動きはいい。
  「前回の武雄も着はまとめられたし、調子はまずまず。終わってから普通に練習してきました。けっこう空いていたのでレース勘が心配ですね。才迫君が相手で厳しいけど、これで勝てれば自信になる。才迫君の動きを良く見て、落ち着いて走りたい」


<9R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
   神山拓弥(写真)は前回の宇都宮で準V。調子は上昇カーブを描いている。
  「宇都宮の前に(神山)雄一郎さんや山口(貴弘)さん達と那須で合宿しました。宇都宮が終わってからも中5日で練習はしっかりやってきました。5月に鎖骨のプレートを取り除く手術をしたんですけど、復帰してからは順調に上がってきていると思います」
  有坂直樹は高松宮記念杯のあと、沖縄、グアムに行ってリフレッシュしてきた。
  「沖縄は伏見(俊昭)と(佐藤)慎太郎と行って、練習も少しやった。次の日からグアムに行って、帰ってから4日間ぐらい練習したけど、調子はどうかな」
  西郷剛は前回の一宮の準決で落車失格を喫した。
  「落車のケガは背中に張りがあるぐらいで大したことがなかった。軽めに練習したけど、ちょっと重かったですね。でも(中村)一将とは何回も連係しているし、優勝を獲らせてもらったこともある。何とか頑張りたいですね」


<10R>
小川勇介選手
小川勇介選手
   小川勇介(写真)は好調が続いている。初日は並びが注目されたが、九州ラインの先頭を務める。
  「前回の別府は準決勝、決勝と自然に身体が動いて先行しました。それで連にからめているから、やっぱり調子はいいですね。自分から前でやりたいと言ったけど、勝てる組み立てを考えています。久留米は久しぶりだし、いいスタートを切りたいですね」
  菅原晃は前回の高松宮記念杯で不本意な結果に終わった。
  「500バンクは得意なのに1勝もできず、ちょっとへこみましたね。G1はやっぱり追い込み型が強い。他の機動型を潰しても最後に差されてしまいますね」
  岩本俊介も最近は大敗が目立っているが、気持ちを入れ替えてきた。
  「落車してから少しリズムが崩れていますね。らしくない競走が続いているので、今回は基本に戻ってしっかり走るつもりです」


<11R>
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
   吉本卓仁(写真)は5月の別府記念を含め、4場所連続優出中とタテ攻撃が冴えている。
  「最近は決勝に乗れているけど、大きい着も多いので何とかしたいですね。前回の防府のあとは雨も続いたりして軽めの調整。でも、前回よりはいいと思います。後ろに2人付いているので自分の仕事はきっちりしたいと思います。地元ですが、気負わずに普段通り力を出し切るレースをします」
  番手の坂本健太郎も地元記念に向け、しっかり仕上げてきた。
  「ちょっとここ最近は違った調整方法を試していたので、思ったより疲れが溜まっていましたね。今回はいつもの調整方法に戻しました。練習の感じは良かったし、走るのが楽しみです。今回は決勝には乗りたいですね」
  石橋慎太郎は高松宮記念杯のあと、合宿をこなしてきた。
  「新田(康仁)さん達と長野県の方で合宿してきました。高地トレーニングできついと聞いていたけど、インターバルを取り入れたりして何とか消化できました。いい練習ができたと思います。明日は大木(雅也)さんと2人で決まるように仕掛けたい」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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