『久留米競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:6月26日
久留米競輪開設61周年記念「第17回中野カップレース」は今日が2日目。朝から激しい雨が降り続く中、全12レースで熱戦が展開された。優秀競走の「久留米つつじ賞」は神山拓弥が直線で最内から抜け出し、連勝で明日以降に弾みを付けた。11レースのレインボーカップチャレンジファイナルは山形一気が番手まくりで快勝した。
明日3日目もA級最強を決めるレインボーカップA級ファイナルを併催。場内ではアントキの猪木による爆笑ライブやヴィッキーチャンによる歌謡ショーなど多彩なイベントが予定されています。ぜひ、久留米競輪場へお越しください。
<5R>
筒井裕哉選手
二次予選最初のレースを勝ったのは
藤田剣次
。先制した筒井裕哉をゴール前できっちり捕らえ、連勝を飾った。
「今日はもう筒井君に任せるだけでした。僕は何もしていません。打鐘で房州(輝也)君が突っ張る気配もあったけど、しっかり先手を取ってくれたし、恵まれただけです。でも、脚は仕上がっていますね」
2着に粘った
筒井裕哉(写真)
も動きは申し分がなかった。
「打鐘で突っ張られて、きつかったです。すんなりは駆けさせてくれませんね。でも、引いてくれたから、2コーナーから駆けられました。雨で重たかったけど、ラインで決まって良かったです」
<6R>
細川洋選手
村上直久が地元勢を上手く封じて先行。番手絶好となった
細川洋(写真)
が粘る村上をゴール寸前で交わした。
「いい展開でした。村上君は落ち着いて駆けていたし、強かったです。今日はものすごい雨で視界が悪くて大変でした」
2着に粘った
村上直久
も表情は明るい。
「今日は感じも良かったです。いいペースで駆けられました。ギアを初日に上げた3.92から85に戻すか迷ったんですけど、そのままで正解でした。ラインで決まったのが嬉しいです」
<7R>
根田空史選手
根田空史(写真)
が力強いまくりで後続を千切って圧勝。S級初勝利を飾った。
「竹澤さんにフタをされて、どうするか迷いながら走っていました。下げたら駆けてくれたんで良かったです。内容はともかく、勝てたのは嬉しいですね。雨の日のことも想定して練習をしているので、雨はそんなに気にならなかったです。今日はまくりになってしまったので、明日はしっかり先行します」
根田にまくられた
竹澤浩司
だが、しぶとく2着に粘り込んだ。
「今日はほぼ考えていた通りのレースができました。勝ち上がれて良かったです。2日間、前々に攻めているのが結果に繋がっていると思います」
<8R>
三宅達也選手
才迫勇馬
が強地脚を披露。小川勇介の先行を後方から豪快にまくって激戦を制した。
「今日は展開でまくりになってしまった。無理やり仕掛けた感じ。力んで踏んでいましたね。馬渕さんのブロックがきつかったし、その後も前まで車間が空いていて遠かったです」
2着に続いた
三宅達也(写真)
は才迫の強さに舌を巻く。
「まくりになったけど、結果的にあれで良かった。ブロックで止まったと思ったら、また踏んでいった。勇馬は本当に強いですね。僕も余裕はあったから、何とか付いていけました」
3着に逃げ残った
小川勇介
も好気合。これで前回別府の準決から4走連続で先行勝負となった。
「流れで先行しただけですけど、雨だから駆けた方が堅いかな、とは思っていました。後ろの人がしっかり仕事をしてくれたので助かりましたね」
<9R>
西田雅志選手
水谷好宏と大西祐で激しい主導権争い。大西マークから中近ラインの4番手に切り替えた
西田雅志(写真)
が直線一気に突き抜けた。
「大西が頑張ってくれました。水谷君もダッシュがあるから出切れないと思い、申し訳なかったけど切り替えました。最後に外を踏んだら、思いのほか伸びました。やっぱり軽いギアの方が自分に向いていますね。後輩(才迫勇馬)が前のレースで1着だったので、いい刺激になりました」
水谷の番手から追い込んだ
濱口高彰
が2着に入った。
「前と後ろのおかげです。水谷は大西君にきっちり合わせていたし、いいペースで駆けていましたね。最後は遅めに抜きにいったけど、西田君が予想以上の伸びでした」
先行した
水谷好宏
は3着で準決勝へ勝ち進んだ。
「理想の展開になりましたね。1コーナーぐらいまで大西君がへばり付いていたので、ちょっと気になりました。もう少し気持ちに余裕があれば、もっと踏み直せていましたね。でも、勝ち上がれて良かったです」
<10R>
紫原政文選手
打鐘過ぎに前に出た萩原孝之を吉本卓仁が叩いて先行。
紫原政文(写真)
がゴール前できっちり追い込み、人気に応えた。
「昨日が不甲斐ないレースだったので、今日は何とか勝ちたかった。タイミング良く仕掛けてくれたし、いい感じで踏んでいたので、まくりが来ても止められると思いました。最後は残すどころか、思い切り抜きに行って交わすのが一杯でした」
2着の
吉本卓仁
も納得の表情を浮かべる。
「今日は先行と決めていました。前が緩めていたので、仕掛けやすかったですね。楽に出切れたし、一番いい形になりました。自分の仕事はできたと思います」
中村一将のまくりに乗った
酒井耕介
が3着に突っ込んだ。
「紫原が3コーナーで(中村を)見ていたし、もう無理だと思って…。でも、見切るのがちょっと早かったかな。伸びは良かったと思います」
<11R>
山形一気選手
3着以内に入れば、A級2班に特別昇班できるレインボーカップチャレンジファイナル。森啓が思い切った先行策に出ると
山形一気(写真)
が別線の反撃に合わせて番手発進。見事に栄冠を手にした。
「今日はラインのおかげです。一番いい展開になりました。後ろからいい勢いで来たのは分かったし、合わせる感じで踏んでいきました。優勝しか狙っていなかったので嬉しいです。今日は番手のレースでしたが、1、2班戦は先行1本で頑張ります」
単騎の
中井太祐
が好回転のまくりで2着に食い込んだ。
「単騎で組み立てが難しかったです。あのまま後ろにいても仕方がないし、1コーナーからイチかバチかで仕掛けました。でも、一番強い人が番手なので、やっぱり厳しいですよね」
関東ラインの一番前で戦った
長島大介
は不発。
「森(啓)君も駆けるのが遅かったですからね。もうちょっと早く踏んでくれれば…。山形君に見られて、びびってしまった」
<12R>
神山拓弥選手
優秀競走を制したのは
神山拓弥(写真)
だった。岩本俊介に合わせられると、3番手の位置を確保。最後は空いたインコースを突いて抜け出した。
「緩んだから仕掛けたけど、岩本さんに完璧に合わされましたね。菅原さんが内から来たのは分かったけど、体重を乗せて位置を確保しにいきました。最後は外には健太郎さんが来ていたし、あれしかなかった。今日は運もあったけど、諦めずに走った結果ですね。2日間、自力を出していないので状態は何とも言えないですね。明日はしっかり自力で突破したい」
菅原晃マークから自力に転じた
坂本健太郎
が2着。
「菅原さんは内に行ったし、加倉さんも付いていましたからね。最後は神山君が内に行ったのが分かり、危ないと思ってだいぶ外を回りました」
坂本を追った
加倉正義
は僅差の3着。
「3番手は気が楽ですね。最後は内に行きたかったけど、神山が見えたから、危険を回避して外を踏みました。今日はボチボチ踏み応えがありました」
<3日目8R:A級ファイナル>
柏木伸介選手
A級最強決定戦だ。3着以内に入ればS級特進となる。
柏木伸介(写真)
はS級復帰へ、並々ならぬ決意を示す。
「前回は久しぶりに決勝に乗れなかったけど、ここに向けて調整なしで走った結果ですから。かなり前から意識して練習してきたし、仕上がったと思います。このままだと来期はA級だし、特進を決めたい」
近畿90期コンビは
伊藤成紀
が番手を回る。
「ここ2場所は成績が悪いけど、調子自体は悪くないです。落車の影響もほとんどないですね。ここに向けて合宿もやってきたし、いい状態で来れたと思います。明日は篠塚さんに任せて付いていくだけ。来期はA級の予定なので、3着以内には入りたい」
阿部大樹
は今期競走得点がA級第1位。S級を見据え、積極的な組み立てを考えている。
「練習をやってきましたが、最近の中では一番いい状態。自信もあります。いい整体を紹介してもらい、身体のバランスが良くなりました。目立てるように、先行したいですね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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