『久留米競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:7月21日
 いよいよ今日から久留米競輪開設63周年記念「第19回 中野カップレース」が開幕した。1Rから激しい戦いの連続で、注目の特選レースは地元の吉本卓仁に、渡邉晴智、中村浩士が快勝。明日は優秀競走をメーンに、2次予選6個レースで勝ち上がりが争われる。
 明日もアンガールズの爆笑ライブ(4R、9R発売中)や特命戦隊ゴーバスターズキャラクターショー(3、6R発売中)などのイベントが予定されています。明日もぜひ久留米競輪場で迫力あるレースをお楽しみください。
<1R>
篠原龍馬選手
篠原龍馬選手
 逃げる大谷靖茂を中団外併走から篠原龍馬(写真)がひとまくり。オープニングレースは四国ラインが上位を独占した。
 「久々に1着が取れて良かったです。でも本当だったら外併走になった段階で行かないといけなかったし、まだレースでの反応が良くないですね。明日は思い切り頑張りたいです」
 番手の橋本強は逆転ならず。
 「外併走なのに休んでるから大丈夫かなと思ったら行ってくれた。ずっと篠原さんのペースだったし、それにはまって抜けなかった」

<2R>
 打鐘でハナに立った東矢昇太をホームから佐川翔吾が叩き返す。この動きに乗った三谷政史が絶好の展開を生かした。
 「初手で中団が取れたのが良かった。佐川君も余裕があったんでしょうね。ホームではペースに入れてた。だから俺の内に1番(東矢)がいたんだけどね(笑)。でも久々に(補充じゃなく)1着が取れて良かった」
 3着には地元の吉岡広教が突っ込んだ。
 「前の2人には悪かったけどね。まくった3番(森田達也)がやめるまで我慢してから踏んだ。その分、抜けなかったね。とりあえず勝ちあがれて良かったです」

<3R>
 前受けの橋爪亮が突っ張り先行。番手の小橋正義が直線楽に抜け出した。
 「橋爪君が良いレースをしてくれました。僕も疲れがない状態で来れてますね。また明日も頑張ります」
 まくり気味に外を踏んだ松岡彰洋が3着に。
 「あれはまくりじゃなくて、追い込みです。やり合ってたのでホームで行こうかと思ったけど、前に家田(真宏)君もいたので」

<4R>
相川永伍選手
相川永伍選手
 打鐘で主導権を握った相川永伍(写真)は、人気の竹山陵太を7番手に置いて絶妙なペース配分。別線をシャットアウトし、逃げ切りで遅すぎる今年2勝目を挙げた。
 「先行争いにもならなかったし、展開も良かった。逃げ切りの1着は半年以上ないし、今年は初めですよ。今日は自分の得意なパターンだったし、これが良いキッカケになりそう。記念は初日に負けるとすごく長く感じるし。最近はそればっかり味わっていたんで」
 竹山はまくり不発も小野大介が、直線外を伸びて3着。
 「竹山君もすごいきつかったと思う。(米嶋賢二と)同時に仕掛けて行きましたもんね。自分は余裕があったし、竹山君が止まったから踏ましてもらった」

<5R>
松岡孔明選手
松岡孔明選手
 打鐘の4コーナーからカマシ気味に逃げた川田忍ラインに乗って、松岡孔明(写真)が好位をキープ。まくりであっさりと前団を飲み込んだ。
 「今の感じならなんでもできるし、先行でもよかったんですけど。そのくらい戦法に幅があります。踏み出した感じで行けると思ったし、調子は問題ないです」
 最終3コーナーで出口眞浩にからまれた高木和仁が、かろうじて2着を確保。
 「2分戦だったし(松岡)孔明が仕掛けを間違わなければ、決まると思いました。あとはそれに自分が付いていけるかどうか。出口さんもすんなり通過させてくれる感じではなかった。今日は展開です」

<6R>
 峠祐介と山田隼司の踏み合いで、願ってもない流れが転がり込んだ石丸寛之。最終2コーナーから満を持してまくりを仕掛けるが、山田の抵抗に手を焼いた。
 「6番(山田)が強かったですね。若いからああいう力を発揮できるし、そういう意味では警戒はしていたんですよ。なるべくリラックスをして行こうと思ってたんですけど、体は重いし良くない。自分の得意パターンに持ち込んで勝てないんじゃ…。現状では仕方ないですね」
 石丸と相性抜群の池田良は、外を鋭く突き抜けた。
 「石丸さんの踏み出しは強烈なんで、そこだけは集中していました。石丸さんが接触して止まったのがわかったんで、早めに踏ましてもらいました。石丸さんとは本当に相性が良いです」

<7R>
 軽快に逃げた上原龍が力強く押し切った。
 「焦ったとこもあったけど、出切ってからは落ち着いて走れた。風がきつかったですね。脚の感触はけっこう良い。あとはもう少しレースが見えるようになればね」
 窪田陽介のイン粘りをしのいだ岡光良が2着に流れ込んだ。
 「飛びつかれるスピードじゃないし、大丈夫だと思ったんですけどね。守り切れてよかった。あの踏み出しについて行けたし、調子も悪くないと思います」

<8R>
海野敦男選手
海野敦男選手
 鈴木裕が今日は果敢に風を切った。ライン3車で後続を千切ると、最後は番手の海野敦男(写真)が好展開をモノにした。
 「4番(廣川泰昭)が粘るかなと思ったけど、6番(岩本純)が先に斬ってくれたので、しめしめと思った。ギアも踏めてるし、脚は悪くないね」
 鈴木裕は先行しか考えてなかったようだ。
 「1着を狙うとまくりになるけど、今日は後ろに3人も付いてるし、先行しようと思ってた。目先の勝利を考えると競走が小さくなるので。今日は逃げて3着までに入るのが目標だったから目標達成ですね」

<9R>
岡田征陽選手
岡田征陽選手
 ここからは初日特選レース。吉本卓仁がバックまくりで快勝。地元記念で好スタートを切った。
 「地元戦なんでとにかく頑張りました。焦っていった感じだったし、もう少しスピードの乗りがあってもいいかなと思うけど、緊張してるなかですからね。よしとします。体が勝手に動いてるし、調子は良いと思います」
 ホームからカマした岡田征陽に乗った長塚智広が2着に。
 「岡田は前に踏んでたし、(吉本を追いかける)タイミングがなかった。今日は岡田がカマすという希少価値に感謝してる。明日も任せます」
 岡田征陽(写真)は笑顔でレースを振り返る。
 「岡田、頑張りました(笑)。ギアを4.08に上げたけど、今シリーズはこれで行こうと思う。今後のためにね。オールスターのこととか考えると、このぐらい踏んどかないとね」

<10R>
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
 「順番が来たから」の桐山敬太郎が打鐘過ぎから先行。乗った渡邉晴智(写真)が横一線のゴール勝負を制した。
 「桐山はあそこから行くとこがすごい。しかも2車なのにね。僕はホームから番手だし、何も言うことない。桐山の気持ちに(1着で)応えられたしね」
 2着には田中誠マークの安東宏高が強襲した。
 「誠が頑張ってくれましたね。最後もコースが空いてくれたので踏むことができました。恵まれました。感触も良いと思います」
 バック7番手に置かれた浅井康太だが、上がり10秒6という驚異のラップで3着に突っ込んだ。
 「ビビッて入っていったけど、あそこが一番いいコースだと思った。ホームでまだバックを踏んでたし、キツかったですね。1着かと思ったけど、バンクレコードは明日にとっておきます」

<11R>
中村浩士選手
中村浩士選手
 栗田雅也の気迫が違った。村上義弘に任された川村晃司を出させず主導権を握ると、番手の中村浩士(写真)が大仕事の末に1着をもぎとった。
 「栗田の魂が伝わってきましたね。追加の不安はあったけど、今日は前のおかげです。川村さんを止めれば何とかなるかなと思ってました」
 2着には南関ラインを追走した大槻寛徳が流れ込んだ。
 「中村さんは持ってくだろうし、ダメでも突っ込んでくれると思ってました。予想以上に展開がよかったですね。前2人のおかげだけど、僕の状態も悪くないですね」
 直線空いたインコースを伸びた坂上忠克が3着に食い込む。
 「近畿4番手でよかったですね。激しいレースになったけど、前の頑張りがありがたかった。今日はあまり感じがよくなかったけど、徐々に良くなってくると思います」
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