『久留米競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:7月22日
 久留米競輪開設63周年記念「第19回 中野カップレース」は2日目。今日は2次予選6個レースに、メーンの優秀競走で準決勝への勝ち上がりを争った。地元の紫原政文は残念ながら2次予選で敗退したが、村上義弘、伏見俊昭ら優勝候補の選手たちは順当に準決勝へ駒を進めた。明日はいよいよ準決勝、シリーズのベストナインが決まります。
 明日はジョイマンの爆笑ライブ(4R、9R発売中)やスピーチーズ&成田栞のライブ(3R、8R発売中)。他にも様々なイベントが予定されています。明日もぜひ久留米競輪場へご来場ください。
<5R>
佐藤悦夫選手
佐藤悦夫選手
 打鐘から主導権を握った上原龍が、ペースをつかんで別線を完封。番手で小気味いい立ち回りを見せた佐藤悦夫(写真)も「上原君が掛かっているから、番手で(仕事が)できるんで」と相好を崩し、こう続ける。
「初日は(4.15のギアが)重く感じたんで、今日は2枚下げたんですよ。タテ脚は今日の4回転の方がいいですね。上原君が前に出てくれれば決まると思ったし、いい掛かりでした」
 積極策で2着に逃げ粘った上原龍も、納得の顔で汗をぬぐう。
「栗田(雅也)さんが自分のところでフタをしてくるのかと思ってたら、そのまま行ってくれたんで。自分は出やすかった。ホッとしましたね。結構、最後まで踏めたし、調子は上向きだと思う。準決も(力を)出し切るレースをしたい」
 盟友の石丸寛之が不発も三宅伸は、狭いコースを縫って3着。
「本当は外に行かないと。(岡山3人で)準決に乗れればよかったし、その辺は複雑…」

<6R>
濱田浩司選手
濱田浩司選手
 大方の予想通り鈴木裕の先行。最終ホームで追い上げて好ポジションを奪取した濱田浩司(写真)が、2コーナーからのまくりで逃げる鈴木裕を仕留めた。
「一発(鈴木誠に)もらったけど、今日はそれからも全然踏んで行けました。ギアを一枚下げたのもよかった。いつもだったら、モコモコして止まっていたかもしれない。相手が強かったけど、1着が取れて自信も戻ってきました」
 橋本強が2着に流れ込んで愛媛ワンツー。
「(濱田は)ダッシュがあるから、ああいうレースをした方がいいんですよね。自分はあれで濱田さんを抜けたら完ぺきなんですけどね」
 最終3コーナーの入り口で濱田を止め切れなかった鈴木誠は、踏み場をキープして3着で辛くも2次予選をクリア。
「直線で(濱田に)肩が入ったけど、また踏まれちゃいました。あれがコーナーに入っていれば、止められたと思うんですけど。その後も濱田君が早めに来たのは誤算でした」

<7R>
池田良選手
池田良選手
 田中誠が池田勇人の番手でイン粘りに出ると、レースは瀬戸内勢の流れに。篠原龍馬がスイスイと主導権を握ると、番手の池田良(写真)も番手で好援護。篠原とワンツーを決めた。
「後ろがゴチャついてたし、チャンスがあるなと思ってました。篠原さんも強かったですね。車間を空けてまくりは止めようと思ってたし、僕の調子も良いですね。でも今日は展開がラッキーだったです」
 篠原龍馬は今シリーズのラッキーボーイ的存在になろうとしている。
「僕の点数で周りが油断してくれたおかげかもしれないですね。展開は最高でした。バックではモタモタした感じだったけど、最後までもった。池田(良)君も仕事をしてくれると思ってたし、決まって良かったです」
 田中誠は何とか3着で準決勝に。
「池田(勇)より先に仕掛けて、なるべくラインにコースができるようにと思ったんですけどね。出よらんかったです。練習はたくさんやったんのに身にならんかったみたい。状態は昨日よりはマシって感じですね」

<8R>
前田拓也選手
前田拓也選手
 橋爪亮が主導権を握ると、中団は内に川村晃司、外に松岡孔明で併走に。松岡をドカしてバックからまくった川村が1着入線したが、松岡が落車したことで失格に。続いた前田拓也(写真)が繰り上がりで1着となったが、表情は複雑だ。
「(川村と)一緒に勝ち上がりたかったけどね。オッズを見たらけっこう売れてたし、2着までには入らないとと思ってた。付いていくのは普通だけど、全然抜けん。川村が失格では素直に喜べない。また頑張ります」
 濱口高彰も気持ちは同じだ。
「一番人気で決まったのにね。僕はコースが見えてるし、感じは悪くない」
 橋爪亮は繰り上がりの3着で準決勝に進出した。
「失格があってなので、素直には喜べないですね。初日にちゃんとモガいた分、今日は距離が短く感じました。初日のレースが生きましたね。疲れがあった前回よりは良い感じで走れてます」

<9R>
桐山敬太郎選手
桐山敬太郎選手
 大谷靖茂が主導権を握る。桐山敬太郎(写真)は遅れた松岡彰洋が気になり、内から上昇。最終的には番手まくりの山内卓也に続く形になり、そのまま抜け出した。
「ホームで行ってれば何てことなかったけど、8番(松岡)を見ちゃいました。情けない。伏見さんは強いおかげで来てくれたけど、竹内(智彦)さんに迷惑をかけた。今日のレースでは感じが分からないです」
 一度は桐山との連結が外れた伏見俊昭だったが、最後は自ら外を伸びて2着に。
「あれは付いていけない。8番(松岡)も降りて来たし、6番(中島義之)の内に行ってしまったし。でも桐山は器用ですね。脚は軽いけどね。明日頑張ります」

<10R>
渡辺十夢選手
渡辺十夢選手
 さすがに2次予選では役者が違った。村上義弘が豪快なまくりで快勝。スタンドからの大声援を力に変えた。
「ホームでは(小橋正義が降りてきて)ヤバいかなと思ったけど、バックで並びかけたときに余裕が出てきた。それで外々を踏んだほうがラインで決まるかなと。すごい声援だったし、何とか応えたいと思って走りました。あと2日間ですね。何とか乗り切りたい」
 渡辺十夢(写真)もワンツーの結果に笑顔を見せる。
「(誰も止められない)場外ホームランのところを行ってくれましたね。ちょっと小橋さんとかぶったけど、村上さんは冷静に引いてた。まだ2次予選なのに村上さんが勝つと優勝したみたいですね。終始、村上さんには余裕を感じました」
 山田隼司の先行に乗った島野浩司が3着に食い込んだ。
「山田君はまだ踏み直してたけど、まくって来たのが見えたので。上手く仕事ができればよかったけどね。重さもないし、僕はいつもどおりの状態です」

<11R>
中村浩士選手
中村浩士選手
 吉本卓仁が先行。外併走から再度まくった浅井康太に岡田征陽がスイッチすると、直線鋭く伸びて逆転した。
「後ろに3車ついてくれてたし、何かやんなきゃと思ってました。(渡邉)晴智さんには申し訳なかったけど、ラインでワンツースリーが決まって良かったです。レースも見えてるし、状態は悪くないと思う」
 3着の中村浩士(写真)は「波があったけど、ピッタリ付いていけた。感じは悪くないですね。追加だけど、マッサージとかで疲れは回復してきてると思います」と調子は尻上がりに良くなっている様子。
 逃げた吉本卓仁は「もうちょっとかかる予定だったんですけどね。岡田さんの抵抗もあったので。脚は悪くないと思います」。明日の準決勝に悔しさを爆発させる。
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