『久留米競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:7月23日
 久留米競輪開設63周年記念「第19回 中野カップレース」は佳境の3日目。晴天のもと、準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが繰り広げられた。地元からは吉本卓仁が唯一人決勝に進出。明日の決勝戦では地元記念優勝をかけて長塚智広、浅井康太らSS班をはじめ、豪華メンバーを相手に死闘を演じる。
 明日はスピーチーズ&成田栞のライブ(3R、8R発売中)を引き続き開催。さらに我が家の爆笑ライブ(4R、9R発売中)やミスター競輪、中野浩一氏も来場します。注目の決勝戦は迫力ある本場でお楽しみください。
<9R>
鈴木誠選手
鈴木誠選手
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
 決勝進出一番乗りを決めたのは長塚智広。打鐘過ぎまで吉本卓仁にフタをしてから先行した上原龍に乗って、直線抜け出した。
 「上原君はホームで全開に踏んでくれたので。2着に残せなかったのは情けない。ほんとうに上原君が頑張ってくれました」
 2着には長塚マークの鈴木誠(写真)が流れ込んだ。
 「長塚、俺、吉本で車券は売れてたし、それに応えないとと思ってた。上原は吉本にフタをして一気に駆けたし、長塚もレースの流れが読めてる。僕の状態も大丈夫です」
 7番手に置かれるピンチを凌いだ吉本卓仁(写真)だが、口を突くのは反省の弁ばかり。
 「自分だけで…。(上原に)付いて行かないといけないけど、ダッシュも良かったので。最悪の展開になって、自分だけ勝ち上がって申し訳ない。ダメっすね。でもここまで来たら獲りにいきたいです」
 田中誠は6着で決勝進出を逃した。
 「上原もかかってましたね。吉本君はよく行ったと思います」
 上原龍は4着とあと一歩の走りを見せた。
 「キツかった。いやー、悔しいですね。疲れを残さないようにケアはしてたけど、中からきてました」

<10R>
浅井康太選手
浅井康太選手
山内卓也選手
山内卓也選手
 浅井康太(写真)が圧巻の走り。ホームから一気のカマシ先行を決めると、そのまま力強く押し切った。
 「最後は3着かと思った。(橋爪亮にフタをされたが)行ったら行ったでそこを仕掛ければいいし、行かなければドカせばいい。作戦どおりでしたね」
 橋爪の仕掛けに乗っていた池田良が中部ラインを追いかけると、最後は中を割って2着に。
 「モツれたら橋爪さんも仕掛けてくれそうだし、付いてました。最後はあそこしかコースがなかったけど、イチかバチかでしたね」
 山内卓也(写真)は3着にこそなったが、西王座以来となる久々の決勝進出に笑顔を見せる。
 「康太のダッシュが強烈だったですね。キツいし、強え~。最後に中を割られるなんて、来たのは濱口(高彰)さんかと思った。自分のミスがなければ、ワンツーだったのに」

<11R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
橋本強選手
橋本強選手
 岡田征陽が村上義弘の番手でイン粘りすると、最終ホームから篠原龍馬が2車で先行。3番手から村上がまくると、内に詰まった岡田後位から伏見俊昭(写真)が外を踏んで節目の400勝を達成した。
 「今日は征陽に任せてました。征陽は内に詰まってたし、村上さんが踏んだので、それを目がけて踏んだ。おかげさまで400勝できました」
 篠原の先行に乗った橋本強(写真)が2着で記念初優出を飾った。
 「村上さんが僕らのカマシ待ちみたいな雰囲気だったので、出させてくれるかなと思った。今回は流れ一本でしょ。初めて記念の決勝に乗れました」
 立て直した岡田征陽が中を割って、決勝戦最後の切符をつかんだ。
 「6番(篠原)が前受けとは思わなかった。あれで全ての予定が狂ったし、パニックになりましたね。イン粘りなんて全然狙ってない。引いたとこをカマされたら7、8、9番手になるからね」
 3番手からまくった村上義弘だが、伸びきれず。
 「難しかったですね。バックで流されたのでタイミングが取れず無理やり仕掛けた感じでした」
 逃げた篠原龍馬は晴れ晴れとした表情でレースを振り返る。
 「村上さんは僕待ちみたいな感じでしたね。今回は点数以上の走りができてよかった。今日のレース内容も良かったです」
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