『久留米競輪開設65周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:6月22日
 久留米競輪開設65周年記念「第21回 中野カップレース」は2日目。今日は優秀の「キラリ久留米くるっぱ賞」をメーンに二次予選6個レースで準決勝進出が争われた。高比良豪が連勝を飾るなど、今日も地元勢は活躍。明日は準決勝でシリーズのベストナインが決まる。
 明日のイベントは、くまだまさし爆笑ライブ(7R、11R発売中)や選手会プレゼンツお笑いライブ(3R、5R、9R、10R発売中)、健太康太 and AILAステージショー(6R、12R発売中)、選手会プレゼンツ トークショー・オークション(13:45頃から)などが予定されています。明日もぜひ久留米競輪場で迫力あるレースをお楽しみください。
<6R>
山下渡選手
山下渡選手
 中団確保の磯田旭は7番手から打鐘過ぎに仕掛けようとした重倉高史を上手くけん制するとバックまくり。山下渡とワンツーを決めた。
 「今日は重倉さんの動きを見ながら仕掛けられました。でもキツかったです。結果だけ見れば1着でいいけど、初日も2日目もキツかった」
 続いた山下渡(写真)は逆転ならず。
 「磯田のおかげです。少し離れ気味になったし、今の自分の状態では抜くのは無理ですね」
 重倉後位から上手く磯田ライン3番手に下りた有賀高士が3着に続いた。
 「打鐘3コーナーの波で(重倉に)付いていけなかった。3番手も空いてたし、それで下りました。千切れたなかでリカバリーできたし、何とかですね。やっぱり追加で疲れはありますね」

<7R>
諸橋愛選手
諸橋愛選手
 2車でも篠原龍馬が先行。吉田茂生がまくったその上を小林大介がまくると、最後は諸橋愛(写真)が鋭く伸びた。
 「(小林)大ちゃんがバックで止まったので、内に切り替えたけど、そこからもうひと踏みしたので付け直した。大ちゃんはああいう脚があるんですよね。余計な動きをせず付いて行けばよかった。状態は悪くないと思います」
 まくった小林大介が2着に粘った。
 「今日は負けられない気持ちでした。1回仕掛けを見てしまったけど、気持ちで乗り越えた感じ。久しぶりの自力だったけど、こういうところで落とせないので。久留米は相性がいいですね」
 篠原の逃げに乗った堤洋は小林のまくりに合わせて踏み込み3着に食い込んだ。
 「大ちゃん強いから、ヤバイと思って前に踏んだ。(内から小林を)抜いたらアウトかと思って、バックを踏みました。もう失格はしたくないんで。龍馬が頑張ってくれましたね。ホッとしました」

<8R>
池田良選手
池田良選手
 後ろ攻めから全く動かなかった大西祐は池田良(写真)を競らせないように最終ホームから一気の仕掛け。これで展開が向いた池田は牧剛央の中割りをしのいで1着をゲットした。
 「今日はあれこれ考えず、大西の勝てるようにと思ってた。大西のおかげですね。後ろの牧さんは見えてなかった。残したかったし、ワンツーしたかったですね」
 ホームから福田知也を飛ばして大西ライン3番手に飛びついた牧剛央が最後は気迫で中を割った。
 「今日は番手か3番手に飛びつかんとどうしょうもないと思ってた。最後は外に行きたかったけど、そんな脚は残ってなかった。外に行ったら池田に張られて終わりでしたね」
 カマした大西祐は何とか3着に粘った。
 「池田さんは1班の点数もかかってるし、宮杯(一次予選で共倒れ)のこともあるんで。踏み出しであおりをもらって失速したし、4コーナーからも失速したから飛んだと思ったけど、残れてよかったです」

<9R>
戸伏康夫選手
戸伏康夫選手
 高比良豪がまたもやまくりを決めた。打鐘で水谷好宏を制して中団を確保すると、1センターから先まくりを打った。
 「嬉しいですね。いい展開に持っていけました。引いた水谷のカマシは遅くなるだろうから、先まくりすればと思ってた。今回からフレームとか全部戻したのがよかったです」
 7番手で仕掛けが遅れた水谷好宏だったが、大外を伸びて何とか2着に突っ込んだ。
 「打鐘で(高比良と)からんだ分、引くのが遅れた。自分だけになって申し訳ないですね。怪我してから体の感触が日に日に違うので、昨日セッティングを微調整した。脚は問題ないですね」
 逃げた戸伏康夫(写真)は児玉広志のアシストもあって3着に粘った。
 「児玉さんに『好きに走れ』と言ってもらえたし、連係は今回が初。昨日のこともあったので、今日は先行しようと思ってた。ペースで残るように駆けたんですけどね。ファンの声援もあって高比良さんはいつもの気迫と違った。記念の準決勝は初めてです」

<10R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 後ろ攻めの成松春樹を制して、中団から上田隼が先に動くが、これを前受けの上原龍が突っ張って先行。上原を残しにかかった神山雄一郎(写真)は3番手の海野敦男に激しく詰め寄られたが、何とか1着で二次予選を突破した。
 「スタートで前を取らされる感じだったし、4車いたから突っ張ったんだと思う。あとは(上原が)残れるか、残れないか、(自分が)残せるか、残せないかだった。もうちょっとだったけど、しょうがないね。海野も後ろがいるから踏むしかないし。僕は恵まれました」
 2着とはいえ海野敦男は直線鋭く詰め寄った。
 「余裕もあったし、神山さんを抜いてやろうと思ったけどね。記念の準決勝は久々です。伸介も乗ったからよかった」
 ライン4番手の深澤伸介が3着に突っ込んだ。
 「ああいう展開になればチャンスが巡ってくると思ってたけど、どこもコースが空かなかった。自分の状態はいいし、今回は決勝に乗るつもりできた。チャンスがあるんで頑張ります」

<11R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
 前受けから車を下げた小岩哲也は5番手で大きく車間を切る。詰めた勢いで打鐘から仕掛けると、続いた大塚健一郎(写真)がきっちり展開をモノにした。
 「(小岩が)押さえより、カマシ気味の先行がいいって言ってたので今日はそんな流れになるように組み立てた。これで自信をつけてもらって、今後は押さえ先行でもいけるようになってもらわないといけないんだけどね。紫原さんと3人で決まってよかったです」
 3番手の紫原政文は2着で準決勝進出を決めた。
 「玉野記念で(3番手から内に入って)9着してるので、今日は外踏んで2着でも3着でもいいと思ってた。ありがたいですね。前の後輩のおかげです」
 3着の小岩哲也は3度目の挑戦で初の記念準決勝へ勝ち上がった。
 「緊張はあったけど、悪い緊張ではなかった。作戦どおり走れたと思う。大塚さんがアドバイスしてくれたタイミングがすごい。自分のタイミングで行ったら飛ばされてたかも。初めての準決勝も頑張ります」

<12R>
深谷知広選手
深谷知広選手
 優秀の「キラリ久留米くるっぱ賞」は深谷知広(写真)が快勝。2コーナーまくりで鮮やかに前団を飲み込むと浅井康太の追撃も退けた。
 「打鐘で(桐山敬太郎と吉本卓仁が)やり合いそうだったんで、そこは待った。まくりなんで感触は何とも言えないけど、タイミングよく踏めてますね。明日もしっかり疲れを取って頑張ります」
 浅井康太は自らの誕生日を1着で祝うことはできなかった。
 「(打鐘過ぎに)深谷が仕掛けると思って構えたけど、行かなかったのが誤算。あの展開になったら抜くのは無理ですね」
 吉本の仕掛けに乗って3着の坂本亮馬は「相手が強かった」。吉本卓仁は「打鐘で突っ張るのは早いと思って桐山さんを出した。先行できなかったんで早くまくろうと思って車間を切ったけど後ろを見てなかった。そこに松岡(健介)さんが来て慌てて詰めてまくった感じ」とレースを振り返った。
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