『開設57周年武雄記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月11日


   明日から武雄競輪場開設57周年記念「大楠賞争奪戦」が開幕する。G1レーサーの合志正臣が病気欠場となったが、地元の荒井崇博を中心に九州勢は井上昌己も参戦。北日本から順に菊地圭尚、武田豊樹、石橋慎太郎、吉田敏洋、中村一将ら数多くの自力型がそろい、今節はハイスピード必至のレースが目白押しだ。前検日の本日から最終日の5日間、舞台裏の選手の様子をレポートいたします。

 いつものように場内ではたくさんのイベントやファンサービスが行われます。4日間を通して井上茂徳氏、吉岡稔真氏によるトークショーと予想会が、先着1000名様にラッキーカードが進呈され、毎日当選者100名様に「たけお競輪オリジナルクオカード」がプレゼントされます。なお、日替わりイベントは13日(金)から始まりますのでこちらもどうぞお楽しみに。
 


<1R>
 オープニングの1レースは川島聖隆の先行一車の番組構成となった。さばきやまくりなど自在戦が得意な藤井孝則の出方が注目されるところ。
 「川島さんとは何度も対戦してます。ちょっと向こうの方が分が良いかな。どうするかは別線の出方と、流れ次第になりますね。体調は問題ないし、展開が向けばってところですね」


<2R>
 2レースの近藤幸徳は川崎記念から中2日の強行日程となる。
 「開催が続いているけど、体は全く問題ないですよ。いつも通り戦える状態にあります」


<3R>
 3レースは地元の岐阜でS級初優勝を遂げて勢いに乗っている本村隆文が登場。
 「ずっと練習では感じが良いけど、優勝はたまたまです。でも、せっかく流れに乗れているんで初日から頑張りたい。初日に負けると残り3日が長く感じますからね。直前の練習での感じは良かったですよ」


<4R>
 4レースは地元の川崎記念でまずまずの動きを見せた森川剛をとりあげる。
 「追加は地元記念が終わった次の日に入りました。疲れはないし、前回はデキが良かったから今回も頑張れると思います」


<5R>
 5レースはここのところ1着が増え、明日は人気を集めそうな杉山剛
 「持病の腰痛は大丈夫です。最近は開催が詰まっていて調整程度の練習しかできていないけど、1月の前半にしっかりと乗り込んでいるから大丈夫だと思う。でも、もしかしたら貯金がなくなっているかも」と冗談を飛ばす余裕も。


<6R>
濱田浩司選手
濱田浩司選手
   選抜戦の6レースからは濱田浩司(写真)。濱田は前回の京王閣では連続9着で途中欠場しており、体調が心配される。
 「初めてダービーに参加したが、長い期間の開催だったから、前回は疲れが出てしまい全く駄目でした。でも、もうそれは問題ないし、地元バンクで合宿をやってきた成果を出したい」


<7R>
 7レースは花月園でS級初優勝を遂げ、前回の岸和田でも決勝戦に乗った青森伸也。青森は最近絶好調で囲まれた記者団から矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
 「練習内容ですか? よく聞かれるんですけど、全く変わってないんですよ。展開に恵まれた面もあるが、確かに最近は調子は良いです。武雄は初めてなんで、周回練習でバンクの感じをつかみたい。三ツ石(康洋)君とですか? 対戦は初めてです。相手は強いけど、自分は力を出し切るレースをするだけです」


<8R>
佐藤悦夫選手
佐藤悦夫選手
   8レースは実力伯仲で大混戦だ。佐藤悦夫(写真)は右鎖骨骨折で長期欠場明け。復帰戦だけに体調が気掛かり。
 「ゆっくりと体を戻していこうと思っていたので、前回の京王閣から復帰しようとしたけど、復帰が遅れてしまいました。脚は戻ったと思うけど、まだ上半身の筋力が完全ではないからハンドルが引けない。焦らずにレースをこなしながら調子を戻していきたいですね」
 対戦する竹田和幸も調子が良くないようで、最近の成績欄には大きい数字が並ぶ。
 「先月に体調を崩してしまって、それから成績が良くないですね。1カ月で(競走得点を)3点も落としてしまいましたよ。練習では踏んだ感じが良くなってきているから、何とか今回で流れを変えたい」


<9R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
   9レースからは特選競走となる。まずは吉田敏洋(写真)から。
 「ダービーは成績が良くなかったけど、調子は良かったし手応えはあったんです。特別(競輪)も大事だけど、普段の記念開催も大切だから一戦一戦頑張りたい」
 連係する山口富生は落車明けとなるが、「怪我は大したことないし大丈夫ですよ。ケアを含めてしっかりと治してきました」と体調に不安はなさそう。
 別線は井上昌己と藤野光吉の九州コンビだ。
 世界選帰りの井上昌己は、「1週間あったからしっかりと練習してきました。練習では大分調子が戻ってきているんで、レースで(結果が)出ればいいんですけどね。直前の練習も感じは良かった」
 地元の藤野光吉は気合十分だ。
 「配分が出た時点からずっとここに向けて調整してきました。荒井(崇博)ともバンクでモガいてきた。やるべきことはやってきたんで、あとは一生懸命走るだけ!」


<10R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   10レースには武田豊樹(写真)が登場する。F1シリーズながらも前回岸和田の優勝を「嬉しかったですよ」と素直に喜ぶ。「4月は3節入っているからまとまった練習ができないけど、要所要所で良い練習ができているから問題はないと思う」
 武田に胸を借りるのは期待のホープ・小川勇介だ。
 「前回の決勝でゴール後に落車したけど怪我は大したことなかった。1週間あったから練習してきたし、感じも悪くなかった」


<11R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
濱口高彰選手
濱口高彰選手
   荒井崇博(写真)は地元の雄として最終11レースでトリを飾る。
 「前回の決勝はスタートで前が取れなかったんで、押さえて駆けてみたらバックで脚が一杯になってしまった。ダービーで脚を使い果たしてしまったみたい。でも、踏み出しは悪くないんで頑張りますよ」
 対戦する岡村潤は、「地元でS級初優勝したけど、ダービーは相手が強かったから成績が残せなかった。ダービーの後、静岡の皆で沖縄合宿に行って乗り込んできました。少し疲れが残っているけど、今日ゆっくり休めば大丈夫でしょう」
 前回覇者の濱口高彰(写真)が今年も参戦。今年は決勝で目標にした小嶋敬二が不在だが、展開不問の差し脚で連覇を目指す。
 「去年、練習方法を変えてから感じは良いね。キツめに練習してきたから疲れがあるけど、尻上がりに状態は良くなっていくでしょう」

   
↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.