『開設58周年記念武雄競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月25日



 明日4月26日から武雄競輪場開設58周年記念「大楠賞争奪戦」が4日間に渡って開催される。主役はもちろん地元ホームバンクの荒井崇博だ。北津留翼、大塚健一郎、合志正臣ら九州勢のサポートを受け、悲願の地元記念制覇を狙う。しかし、他地区にも実力者がそろっており、熾烈なV争いが繰り広げられる。
 なお、開催中はファンサービス、イベントも盛りだくさん。初日は地元若手選手によるトークショーが予定されています。また、緒方浩一氏による予想会も毎日実施されます。この機会にぜひ、武雄競輪場にお越しください。




<2R>
 2レースの菅田壱道は今期S級に初昇格。3月川崎では初の優出を決めるなど、一戦ごとに力を付けている。
 「S級ではなるべく押さえて駆けるようにしています。後ろに付いてもらえるようにならないと勝負になりませんからね。だいぶS級に馴染んできたし、川崎は結果を残せて自信になりました。でも、その後の2場所は決勝に乗れなかったし、なかなか上手くはいきませんね。記念は今回が3回目。名前を売れるように頑張ります」
 三和英樹は前回の四日市でA級で三場所連続完全Vを達成し、S級特進を決めた。
 「特進で警戒されると思うけど、A級とS級は全然違うから。自分の場合の大ギヤは悪いところを補っているだけ。超一流の選手とは比較しないでほしい」


<3R>
 3レースの稲川翔は追加での参戦だが、体調面に不安はなさそう。
 「かなり前に受けた追加なので、練習はしっかりできています。前回の高知記念は結果が出なかったけど、調子は悪くなかった。今は積極的なレースを心がけているし、先行で結果を残したいですね」


<4R>
倉野隆太郎選手
倉野隆太郎選手
   4レースの倉野隆太郎(写真)は初日予選で3連勝中。直近10場所のバック数も20回に迫る勢いだ。
 「周りが言うほど力が付いているという実感はないんですが、S級のレースにも慣れてきたし、今は流れもいいですね。先行できているのが一番だと思います。S級に上がる少し前から使っている堅めのフレームも身体に馴染んできました。記念は地元の豊橋記念以来。その時よりもいい成績を残したいですね」


<6R>
中村美千隆選手
中村美千隆選手
   6レースからは選抜戦。三ツ石康洋は今ひとつ波に乗れない近況だ。
 「練習の感じはいいんですけど、結果が出ないんですよね。自分でも原因は良く分からない。武雄は去年の記念で決勝に乗った相性のいいバンクなので、流れを変えられるように頑張ります」
 中村美千隆(写真)は今年に入ってから1度も決勝進出がないが、前回の観音寺では2連対と復調気配が窺える。
 「カマシ、まくりの時は1着が取れるんですが、持ち味の押さえ先行で粘れない状態がずっと続いていたんです。練習の感じは悪くないんですけどね。3場所前から同期の三槻(智清)君に借りたフレームを使っています。最初の場所はダメでしたが、前々回の和歌山からセッティングが出て、いい感じに踏めています。このフレームだと押さえ先行でも粘れるし、後は自分の脚があればいい勝負ができると思います」


<7R>
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   7レースの市田佳寿浩(写真)は3月防府で久々の優勝を飾るなど、徐々に本来の走りを取り戻している。
 「防府を優勝できたのはタマタマ。まだ全然ダメですね。ダッシュと前半のスピードは問題ないけど、残り半周のスピード、粘りが足りない。後は自力で仕掛ける時のタイミングですね。外併走からまくるような脚はまだない。でも、気持ちは前向きだし、焦らず戻していきます」
 浦山一栄は前回の地元京王閣で久々の決勝進出を果たした。
 「前回は急な追加だったんですが、久々に決勝に乗れて嬉しかった。地元で気合を入れすぎずに走れたのが逆に良かったのかな。3場所前から流行の4回転のギヤを使っています。その前にも何度か使ったことがあるし、今のところ普通に踏めています。でも、カマシとかやるタイプでもないので、このままずっと使うかどうかはまだ迷っています」


<8R>
 8レースの坂本亮馬は決勝で大敗が目立つものの、状態は確実に上向いている。
 「身体をずっとケアしながらやっていたけど、腰や身体の不安がなくなり、ようやく練習もきっちりできるようになりました。先行でも戦える状態まで戻ったと思います。ここは高校の時から良く使っていたバンクだし、地元みたいなもの。しっかり勝ち上がっていきたいですね」


<9R>
藤田竜矢選手
藤田竜矢選手
   9レースの特選には機動型が数多くそろった。2カ月ぶりの実戦となる渡邉一成の体調は気になるところ。
 「アジア選の時に体調を崩し、その後は身体を休めることに重点を置いてきました。今週の月曜日から練習を再開したけど、大した練習はできていません。減っていた体重は戻りましたが、走ってみないことには…。でも、出るからには自分の力を全て出し切ります」
 渡邉一成との同期対決に燃えるのは藤田竜矢(写真)だ。
 「前回の京王閣は40度近くの熱が出てしまい、欠場しました。2、3日休んで、その後は練習できたので、もう大丈夫だと思います。明日は一成がいますが、しっかり先行します」
 松崎貴久は前回の京王閣で決勝2着と好走。
 「前回から4回転のギヤを使い始めたけど、まずまず踏めたと思います。レースの流れに上手く乗ることが重要ですね。僕は挑戦者だし、強いメンバー相手にどこまで戦えるか試したい」


<10R>
中村一将選手
中村一将選手
   10レースの北津留翼も渡邉一成と同じナショナル組。2カ月ぶりの実戦となる。
 「マンチェスターの世界選の後、じっくり乗り込む時間が欲しくてアジア選手権を欠場しました。長い距離を踏んで調子を上げていくタイプだし、今回は大丈夫だと思います。久々の実戦ですが、走る以上は勝ちにこだわっていいレースがしたい」
 中村一将(写真)は3月和歌山、4月函館で連続V。絶好調で乗り込んできた。
 「今年に入って優勝は4回。戦法的に迷っていた時期もありましたが、今は吹っ切れて、自分のタイミングで仕掛けています。後ろの人に迷惑をかけることも多いけど、僕ももうすぐ32歳になるし、ここらで勝ちにこだわっていきたい。今のいい流れを大事にして、今回も頑張りたい」


<11R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
   最終11レースには地元の荒井崇博(写真)が登場。リラックスムードでインタビューに応える。
 「今の成績は流れとかではなく、自分の力。落車したり失格するのも脚がないから。生まれも育ちも長崎だから地元意識はそこまでないけど、練習はやってきたし、なりふり構わず勝ちに行きますよ」
 藤野光吉が荒井にきっちり食い下がり、地元ワンツー決着を目指す。
 「自分なりにここに向けて最高の状態に仕上げてきたつもりです。後は一走してみてでしょう。荒井とも一緒に練習したけど、凄く仕上がっていましたね。明日はしっかり付いて行くことだけを考えます。この番組を生かしたいですね」
 矢口啓一郎はふるさと弥彦から中2日での追加参戦。
 「ダービー後に受けた追加だし、問題ありません。記念を走れるのは嬉しいです。弥彦の後は軽く練習してきました。疲れは多少ありますが、気持ちが前向きだから大丈夫でしょう」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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