『開設59周年記念武雄競輪(GIII)レポート』 前検日編
配信日:12月18日
明日から武雄競輪開設59周年記念「大楠賞争奪戦」が始まる。前検日の今日は雪が降ったり止んだりと肌寒い1日となったが、地元の荒井崇博を始めトップレーサーが続々と武雄競輪場に集結。明日から寒さを吹き飛ばす熱い走りが期待される。
開催中は毎日、先着1000名様に抽選で100名様にオリジナルクオカードが当たるラッキーカードを配布。さらに緒方浩一氏の展開予想会では10名様に予想車券のプレゼント、ローラースピードチャレンジや地元選手会によるトークショーなどイベントも多数予定されています。明日から始まる武雄記念をぜひ本場でお楽しみください。
<1R>
「1レースかあ…」と不安げな表情を見せる
柴田洋輔
。ピリッとしないレースが続いている近況だが、そろそろ流れを戻したい。
「7月取手の落車はよかった頃だっただけに痛いけど、しょうがない。来る前は平原(康多)さんとマンツーマンで色々やらせてもらった。来期につながる走りがしたいですね」
<2R>
S級点へ勝負がかかる
小島雅章
だが、「休んでもダメだから、勝負しに来ました。初日をクリアしないと話にならないですね。練習の感じも非常によかった」と大事なシリーズへ体調も万全だ。
中野功史
は徐々にだが調子を戻している。
「流れが悪くなりかけたときに10月高松でゴール後落車。それからふくらはぎに違和感があったけど、前々回から少しよくなってきました。これが今年最後のレースだし、来年につながる走りがしたい」
<3R>
9月にS級特進を果たした
鈴木雄一朗
は今回が記念初挑戦。
「いまだにファン目線になってますね(苦笑)。できれば勝ち上がって強い人と走りたい。S級のレースにはだいぶ慣れたけど、分かっててもいざレースでは出せない部分がある。(前回の)宇都宮でも同じことやってるし、ダメですね。次も大事な開催(地元GPシリーズ)が控えてるし、ひとつでも多く得て帰りたい」
村上卓茂
はレインボーファイナルでS級特進と勢いに乗っている。
「追加はレインボーの次の日に来てました。1走しかしてないので疲れはなかったし、早く走りたかったからちょうどよかった。レインボーに向けてやってたから体調もいい。鈴木くんとは初だけど強いとこも弱いとこも見てるし、付け入る隙はあるはず」
<4R>
池田浩選手
ここは地元の
池田浩士(写真)
が好気合だ。
「調整は今年一番と言っていいくらいやってきました。練習、休養としっかりやって、かなりの感じで仕上げたつもり。あとは結果を出すだけです」
<5R>
師弟コンビのワンツーに期待がかかる。前を任された
一ノ瀬匠
はS級点へも勝負駆け。
「あとちょっと頑張ればって感じですね。地元記念は初めてです。結果が出てなかっただけで、ずっと調子は変わってなかった。ただ昨日天気が悪くて乗れなかったところがどう出るか分からないですね」
師匠の
原司
はリラックスした表情で競輪場入り。
「仕上げてきましたよ。前検日は明日だと思ってから、危なく昨日も道路に行くところだった(苦笑)。一ノ瀬とは9月にここで連係して僕がズッコケてる(落車失格)けど、今回は違いますよ」
<6R>
高谷雅彦選手
高谷雅彦(写真)
が調子を戻している。そしてこのレースは色んな意味で気合が入る一戦だ。
「最近は宮越くんとの対戦が多くて、2回とも先着されてる。しかも10月松戸では目の前でガッツポーズをされましたからね。感じがいいし、気温が下がるのは大歓迎。ここでやり返しますよ」
これを受けた
宮越孝治
は「ガッツポーズじゃなくて、ピースしたんですよ。今回も負けるつもりはないですよ。調子は常に絶好調。武雄との相性もいいです」と余裕の表情。
<7R>
峠祐介選手
ここは
峠祐介(写真)
のほぼ先行一車ともいえるメンバー構成だ。
「油断せず、別線の自力型を全員意識して走りたい。一時期は良くなれば落車の流れが続いて調子が戻らなかったけど、最近はアクシデントもなくて連にからめるようになってきた。武雄は九州で一番走ってる競輪場だし、いいイメージがあります」
<8R>
藤野義高選手
藤野義高(写真)
は約50日ぶりの実戦だが、地元記念へ向け準備は万端だ。
「50日あったけど、練習はしっかりやってきました。孝彦の欠場で親子連係は叶わなくなったけど、その分も自分が頑張りたい。仕上がってると思うし、明日はイケルと思います」
阿竹智史
は今シリーズで100勝達成(現在98勝)の期待がかかる。
「調子はボチボチです。前回のあとに腰痛が出たので負荷をかけずに練習してきたけど、間隔が空いてないのでいけると思う。武雄は繰り上がりで二次予選に上がって準決勝までいったり不思議な相性のバンクです」
<9R>
佐藤友和選手
競輪祭をはさんで前橋記念、伊東記念で決勝3着と調子を戻す
佐藤友和(写真)
の鼻息が荒い。
「今年は優勝がないんですよ。落車で怪我したりとかあったけど、優勝ゼロには納得していない。やっと感じもよくなってきたので、この辺で優勝したいですね。ダービーの特選も8割方いけそうだけど、優勝なら文句なしで確定する。今年最終戦を優勝で締めくくりたいですね」
紫原政文
はこれがSS班として走る最後の開催。納得のいく成績を残せなかった1年だが、ここで意地を見せたい。
「今回はけっこう練習をやってきました。あとはその成果がいつ出るかだけの問題だけど、前回の玉野記念よりはいいと思います。また来年頑張りたいし、調子を戻してギラギラしたレースがしたいね」
<10R>
岡部芳幸選手
前回、松戸F1では9着8着でまさかの途中欠場となった
岡部芳幸(写真)
は気を取り直しての武雄記念参戦。
「前回は展開も悪かったし、力不足でした。練習は普段どおりにやってきましたよ。今年はこれで終わり。武雄は7年ぶりだけど、数字は悪くないですよ」
直前のF1戦でも優勝の
松岡健介
も一発が怖い存在だ。
「調子は普通。上げたら腰に来るし、気持ちも入りすぎてしまう。普通が一番ですよ。それが最近のテーマです。共同の前と11月富山の前にギックリ腰になったけど、2回目の治療でよくなった感じ。武雄は久しぶりですね」
追加参戦の
吉永和生
は「入るかもと思ってたし、地元記念が不甲斐なかったのでその分も。調子は悪くないと思うけど、G以上のレースはみんな強いからまだまだですね」
<11R>
荒井崇博選手
地元のエース
荒井崇博(写真)
だが、「調子は見てのとおり良くないですね。地元なので気持ちで戦うだけ」と言葉少な。地元記念連覇へどんなパフォーマンスを見せるか、初日の走りに注目だ。
対照的に
北津留翼
は手ごたえをつかんで明るい表情を見せる。 「セッティングをいじって2カ月ぐらい走ってたけど、競輪祭のあとにハンドルの位置が2センチくらい手前に来てるのが分かった。前回から以前の位置に戻したら、イメージどおりの走りができた。今はオフトレに入ってるからピストには乗らずマウンテンバイクとかウエイトとか体作りの練習をしてる。それがどう出るかですね」
三宅達也
も直前の感じが良かったらしく笑顔が絶えない。
「完全に戻るには時間がかかるでしょうね。でも宇都宮を欠場して練習してたら今週から軽くなってきた。玉野記念よりはヤレると思うし、ちょっと兆しが見えてきて嬉しいですね」
新田康仁
は「今年は波に乗れないまま終わってしまった。だいぶ感じも良くなってきたし、今年はこれで終わり。気持ちよく終わりたいし、来年に向けていいレースがしたい」1年間溜まったうっ憤をここで晴らすか。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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