『開設60周年記念武雄競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月16日


 武雄経競輪開設60周年記念「大楠賞争奪戦」が明日17日から開幕する。村上義弘の欠場があったものの、海老根恵太、小嶋敬二、永井清史、市田佳寿浩などSS班6名をはじめ、豪華なメンバーがそろった。地元勢も荒井崇博を筆頭に10名が参加。地元ファンの前で勇姿を見せるべく全力で挑む。なお、2日目には96回生によるルーキーチャンピオンレース・若鷲賞が行われます。
 本場ではたくさんのイベントが予定されております。まずは開催4日間を通して、先着1000名様にラッキーカードを配布、抽選で100名に武雄記念オリジナルクオカードがプレゼントされます。また、場内ではレース展望予想会&予想車券プレゼント、ローラースピードチャレンジが。明日17日はタカシェンカによるジャグリングショー、選手会佐賀支部によるトークショーが予定されております。こちらもどうぞお楽しみに。


<1R>
 オープニングレースは先行型の金澤竜二と、まくりのスペシャリスト西徹との対決となる。金澤竜二は前回の静岡で決勝に進出し流れが良いが、「静岡の後にキツめに練習したら熱が出てしまった。でももう治ったし、体調は大丈夫。流れを切らさないようにしっかり走りたい」と、やや気掛かりだ。
 西徹は好調を維持し、前回の福井で2勝をマークしている。
 「前回は調子が良かったし、そのあとしっかり練習ができている。武雄は久しぶりですね。あまり得意ではないけど、流れが良いんでそのまま行きたいですね」


<2R>
豊岡哲生選手
豊岡哲生選手
   地元の先陣を切ってまずは若手の豊岡哲生(写真)が登場する。
 「今月の8~10日まで、ここで九州の若手中心の合宿をしました。自分は練習ではあまり強い方ではないから、仕上がったのかあまりよく分からないけど、入念にやってきたので大丈夫でしょう。12月に落車して右鎖骨を骨折して、最近やっと走れるようになってきた。武雄バンクは軽くないけど、明日は気温が上がって軽くなってくれればいいですね」
 近藤範昌は虎視眈々と一発を狙う。
 「(豊岡と)位置を取り合ったら白石(大輔)君の思うつぼになってしまうし巧く立ち回らないと。地元に土を付けたいですね」


<3R>
梅澤謙芝選手
梅澤謙芝選手
   梅澤謙芝(写真)は前回、立川で優勝し波に乗る。
 「調子が悪いときは、スタートしてから体がだるく感じて重たかったり、仕掛けを逃して無理矢理出たりする感じだけど、前回は凄く状態が良かったですね。今回もそのままで行ければ。追加は強めに練習した次の日に入ったから、かえってちょうど良いかも」
 中村雅仁は地元の佐々木浩三が付くだけに、失敗はできない。
 「1週間前の合宿では、『武雄ってこんなバンクだったっけ』と思うほど感じが良かった。そのイメージどおり走れればいいですね」


<4R>
 4レースは成長著しい谷田泰平に人気が集まりそうだ。
 「勝つレースが中心だけど、できるだけ先行で結果を残したいですね。調子は良くも悪くもないけど、自分の番が来たら行きたいと思います」


<5R>
山口貴弘選手
山口貴弘選手
   山口貴弘(写真)―三槻智清の地元コンビが一次予選のメインを務める。山口も九州合宿のメンバーの一人で、練習で手応えをつかんだようだ。
 「3日間の合宿だったけど感じは良かったですね。早めに先行しても逃げ切れたし収穫がありました。その後も良い状態をキープしていると思います」
 三槻智清は「名古屋記念では踏み出しが今ひとつだったけど、今回はそれが修正されていればイケると思います」と、意気込む。


<6R>
三ツ石康洋選手
三ツ石康洋選手
   三ツ石康洋(写真)は補充参戦した共同通信社杯では7・9着と大敗。体調が気掛かりだが、「今回は全く問題ないですよ」と、至って表情は明るい。「前回は一宮から中0日だったし、一宮ですでに疲れが溜まっていて、小松島ではピークに達してました。でも、そのあとはしっかり休めたんで大丈夫です」
 藤野孝彦は昨年末に足首を痛めて長期にわたり戦線離脱。復帰後もなかなか調子は上がらない。
 「右足首のじん帯をやってしまって3カ月間乗れなかったし、その後に無理して走ったらまた痛みが出てしまって1カ月休みました。最近は大分状態は良くなってきたけど、脚力の方がまだ。でも、出るからにはしっかり走ります」


<7R>
 7レースはライン4車の藤木裕が積極的に駆けそうだ。
 「前回の松山が終わってからは、十分休んでからまた練習を再開しました。一緒に練習している村上博幸さんにも『ええんちゃうか?』と言われたし、仕上がっていると思います。最近は自分で考えながら練習ができているし、少しづつステップアップできていると思う」


<8R>
山田英明選手
山田英明選手
   山田英明(写真)は前回から使用している新フレームが馴染んでいるようだ。
 「先行もできるサイズのものだけど、前回から使ってみて車がすごく流れるんです。最近は少しずつ調子も良くなってきてるんで明日は楽しみ」
 対戦する笹倉慎也も点数では差はない。
 「前回の名古屋記念は確定板に乗れなかったけど、感じが良かった。先行してもそこそこ残れたんで、その状態がキープできてればね。今回は松阪に行って、ルーキーチャンピオンレースに出る西村光太と一緒に練習してきました。明日は徹底先行がいないし、うまく組み立てたいですね」


<9R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
   特選一発目の9レースはSS班の小嶋敬二―市田佳寿浩が本線を形成。格の違いを見せ付けるか。小嶋敬二は前回の共同通信社杯では準決敗退となったが、「前回は成績が良くなかったけど、レースの内容は良かったんでね。1着がなくてさみしかったけど、気落ちはないよ。小松島のあとは天気が良くなかったけど、2日間は乗れたんで練習してきました」と、状態は良い意味で変わらず。
 市田佳寿浩は今回から新車で挑む。
 「村上(義弘)さんが欠場だから、今回はある程度自分でやることを想定して、フォームなど色んな点を修正してきました。ギアも(3.77から86へ)上げてみます。調子は前回とそんなに変わらないと思います」
 菊地圭尚(写真)は追加での参戦となるが、「共同の前から(連絡が)入ってたし、状態は問題ないですよ」と、不安はなし。「前回から中4日だけど、連日雨や雪で外で練習ができなかった。室内のローラーで疲れをとりながらって感じでした。前回の武雄は小野(大介)君に協力してもらって優勝しているし、今回も頑張りたいですね」。


<10R>
 10レースはSS班の永井清史、坂本亮馬に合志正臣の九州勢、矢口啓一郎に渡邉晴智の東勢と、各ライン力差はなく大混戦だ。坂本亮馬、合志正臣の両者は前回の小松島で落車しており体調が気掛かり。坂本亮馬は「小松島のあとは自転車に乗ってないし、走ってみないと状態は分からないですね」。
 一方の合志正臣は「初日に落車して影響があるかなと思ってたけど、最終日に1着が取れたんで大丈夫かな。明日は亮馬がいるし、しっかり付いていくことだけ考えて走ります」と、気を引き締める。
 永井清史は前回の共同通信社杯は人気を集めながらも1Rで早々と敗退。明日は仕切り直しの一戦となる。
 「前回は雨で練習ができていなかったんで、競走で力が入らなかったし、フワフワしている感じだった。でも、今回はしっかり練習してきたし、あとは仕掛けのタイミングだけを逃さなければ」
 渡邉晴智は最近は怪我が続いているが、その分気力でカバーする。
 「年末は肋骨骨折で、その後は肩鎖関節脱臼、名古屋記念はギックリ腰。前回も見てもらったとおりだけど、しっかりとやるべきことはやってきたんで。とにかく頑張るだけです」


<11R>
松岡貴久選手
松岡貴久選手
   地元のエース・荒井崇博は最終レースに登場する。明日は松岡貴久に前を託し、優秀競走「飛龍賞」進出を目指す。
 「何年ぶりかに良い状態で地元記念を迎えられましたね。前回から中4日しかなかったし、疲れを取る感じで調整してきました。今回はSS班が多いし、地元のプレッシャーなんて言ってられないですね」
 松岡貴久(写真)は荒井に前を任されやや緊張気味。
 「前回は連にからめなかったけど、よくやった方だと思います。F1と違い、特別(競輪)は流れが違うし、相手にスキもないんでね。でも、今回も体に問題はないし、ある程度行けばあとは荒井さんが何とかしてくれるでしょう」
 海老根恵太は持ち前のパワーでSS班の威厳を示すか。
 「共同が終わってからは、次の日はキツめに練習して、そのあとは軽めに乗ってきました。前回から日程がないし、あまり調子は変わってないと思います」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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