『開設60周年記念武雄競輪(GIII)レポート』 3日目編
配信日:4月19日
武雄競輪開設60周年記念「大楠賞争奪戦」は3日目を迎え後半戦に突入。準決勝A,B,Cをメインに争われた。今日(19日)は地元を含めた九州勢が大奮闘。小嶋敬二、永井清史、浅井康太のSS班を破る活躍を見せた。
最終日もたくさんのイベントが予定されております。まずは先着1000名様にラッキーカードを配布、抽選で100名に武雄記念オリジナルクオカードがプレゼントされます。また、場内ではレース展望予想会&予想車券プレゼント、ローラースピードチャレンジが。また、武雄温泉ペア宿泊券などが当たる「大楠賞優勝者当てクイズ」(先着1000名様に投票券を配布)が行われます。どうぞお楽しみに。
<8R>
坂本 亮馬選手
1着権利の準決Cを制したのは
坂本亮馬(写真)
。8レースは藤木裕が先行、坂本は7番手に置かれる苦しい展開となったが、番手の山田英明を千切る力強い走りで前団をねじ伏せた。
「今日は中村(敏之輔)君が先行するのかなと思ってたけど、予想した展開にはならなかったね。相手の誘いに乗ってしまい、ホームで内に行ってしまってヤバいと思ったんで、慌ててバックを踏んで立て直しました。かなり前と離れてたんで終わったかと思いましたね。そうしたら、2センターくらいからスピードに乗ったんで、あとは渡邉(晴智)さんが突っ込んでこなければ行けるかなと。今日はある程度後ろとラインで決まる仕掛けをしようと思ってたけど、最悪の展開になってしまいました。でも、状態が良くないなかで決勝に乗れたんでよかった」
藤木後位から追い込んだ
久米康徳
は惜しくも2着で決勝進出ならず。
「せっかく藤木君が行ってくれたのに。取りこぼしてしまった」
藤木裕
も3着に沈み悔しがる。
「坂本君がきても中団に追い上げる感じだろうし、今日は中村君しか見ていなかった。誰も来なかったし、絶好の展開に持ち込めたのに。思った以上に直線が長いですね。今回は調子が良いだけに悔しいですね」
<9R>
海老根 恵太選手
武井 大介選手
先頭の矢口啓一郎が流していると、
海老根恵太(写真)
がホームから早めに巻き返して出る。市野茂の強烈なブロックを浴びながらもこれを堪えてまくり切ると、最後は追い込む武井大介を振り切って1着を手にした。
「初手は前を取って、誰かを入れて中団に入って、押さえた所を自分がカマそうと思っていた。2センターか1コーナーで行くつもりだったし、ダメだったらまくり追い込みかなと。矢口君は流していたし、武井も『来たら全部止める』と言ってくれてたんで思い切って行きました。久しぶりに長い距離を踏んだし、流れに乗ったレースができた」
武井大介(写真)
は海老根をキッチリとマークし、2着で決勝進出を果たした。
「今日はカマす展開になると言ってたし、矢口が遅めに仕掛けてたから(海老根は)行ってくれるのかなと思っていた。ホームから早めに行ってくれましたね。今日は抜けなかったけど、明日は抜きます(笑)」
豊田知之
は千葉勢追走から直線で懸命に踏み込んだが交わせず3着。
「2センターで余裕があったから抜けるかなと思ったけどダメだったね。今の調子ではこんなもんかな」
市野茂
は必死の抵抗を見せたが、海老根を止めることはできなかった。
「矢口君がスピードに乗ったんで休めるかなと思った瞬間に海老根君が来た。仕事しないといけないし、思い切って張ったけど海老根君のスピードが違いすぎましたね」
<10R>
松岡 貴久選手
星島 太選手
スタートで長いけん制が入ったが、二段駆け態勢の中部勢が前受けに。後ろ攻めの
松岡貴久(写真)
が早めに上昇すると、小嶋の横で止まり番手狙いに出た。松岡はうまく番手を奪うと、バックから自力まくりを決めて1着を手にした。
「今日はとにかく小嶋さんに脚を使わせないようにと思ってました。イン粘りをすると小嶋さんに出て行かれてしまうんで、後ろから攻めて外競りがよかった。もし、西さんが内を空けて小嶋さんが出て行ったら、モガキ合い覚悟で自分も行くつもりだった。スタートのけん制で前を追うのがキツかったけど、初日ほどは苦しくなかったですね。作戦通りにいきました」
ホームでは合志正臣の落車もあり、また、バックでは中団がもつれたが、
星島太(写真)
が内のコースをうまく突いて抜け出し、2着に食い込んだ。
「ホームでチュチュって音がしたと思ったら合志がコケたし、内藤(宣彦)君には内からすくわれるしでキツかったよ。でも、バックの併走も凌げたんでよかった」
市田佳寿浩
も混戦を抜け出して3着に入った。
「展開がゴチャついたけど、小嶋さんの後ろと決めた以上は(競り負けた小嶋を迎え入れて)心中するつもりだった。内から来られて厳しい展開になったけど、苦しいところを凌げたんでね。あれで1着なら最高だけど、決勝に乗れたしいいでしょう」
<11R>
荒井 崇博選手
吉岡 篤志選手
地元勢の二段駆けが綺麗に決まった。山口貴弘が後ろ攻めから早めに押さえて発進。永井清史が迫ってくると
荒井崇博(写真)
が番手まくりを敢行し1着を手にした。
「今日は山口が強かったよ。最終ホームからもう一回スピードに乗っていったしね。俺は何もしてないし、アイツのおかげです。明日は(坂本)亮馬の番手。松岡には世話になってるから3番手も考えたけど、地元なんでここだけに限っては番手を回らせてもらいます」
4番手を回った
吉岡篤志(写真)
が直線で鋭く伸びて2着に。
「永井に出られたと思ったけど、(荒井が)出てくれたんでね。今回は流れが良いね。状態も上向いていると思うけど、今日は前が頑張ってくれたおかげ」
梶應弘樹
は吉岡に交わされたものの、3着で決勝進出。
「山口君がごっついダッシュで行ったね。永井が迫ってきたときに荒井は横を見てたんで出させるのかなと思ったし、俺が当たりに行った方が良いのかなと。でも、そうしたら荒井が出て行ったんでね。吉岡は脚があるし、抜かれたのは仕方ない。今はたまたま点数を落としているけど、すんなり回れば彼は強いんでね。抜かれたけど、ハンドルを調整したら感じは良いよ」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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