尾崎剛選手 井上昌己選手 |
山田庸平に押さえられた松谷秀幸は、中団から打鐘の3角で果敢に巻き返し主導権を奪い返す。伏見俊昭―内藤宣彦まで出切ったが、最終ホームから勢いをつけてまくった神山拓弥のスピードがいい。 「伏見さんの横を通過できたし、それで先着もできた。前の自分だったら(番手で)粘るしかなかったし、タテの脚で勝負ができているのはいいですね。もう伏見さんと1、2着かと思ったら、直線が長かった…」 レース内容では一番の神山だったが、惜しくも4着。神山を追った尾崎剛(写真)が、当日に変更した4.42の大ギアで渾身の追い込み。3着で初の記念優出を決めた。 「結構、伏見さんのけん制がきつかったけど、そこを堪えてなんとか乗り越えられた。今日はレースが流れてくれたし、ギアのおかげもあると思います。記念で初めての決勝に乗れたんで、練習仲間のみんなに感謝したい。決勝に乗ってこれで状態が悪いって言ったら怒られちゃう。神山君もいいポイントで行ってくれた。もうせっかくだから決勝でも3着までに入って競輪祭の出場権利を取りたいですね」 井上昌己(写真)は山田が松谷に叩かれると、俊敏に4番手にスイッチ。最後は外に進路を取って前日の2次予選同様、楽に突き抜けた。 「コースを探したら、内は危ない香りがしたんで、外を踏んだ。初日の失敗もあったんで、今日はシビアにいった。体のバランスが良くなったし、やっと戻ってきた感じがします。ものすごく余裕があったし、かなりいい調子です」 伏見後位で脚を溜めていた内藤宣彦が、神山と尾崎の中を鋭く追い込み2着。 「前の2人が頑張ってくれました。自分は脚を使わないで、最後の直線まで来られたのが大きい。展開に恵まれた気がします」 |
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岡田征陽選手 関貴之選手 |
打鐘で出て主導権を握った小川祐司―筒井敦史の3番手をすんなり手に入れた岡田征陽(写真)が、松川高大と藤木裕の併走をしり目に絶好のまくりごろ。タイミング良く最終バック手前から踏み上げてまくり快勝。 「今日はいい展開だった。強い2人(松川、藤木)が後ろでやり合っていたみたいだし、それで恵まれました。感じとしては今日が一番ですね。自転車のセッティングを少し変えて、いい感じになりました」 岡田を懸命にマークした関貴之(写真)は、岡田と同乗した1月立川記念準決に続く2度目の記念優出。気持ちよさそうに汗をぬぐい、笑顔で振り返る。 「もう自分はいっぱい、いっぱいでした。岡田さんが仕掛けるタイミングに集中していたけど、岡田さんの踏み出しはやっぱり強烈でした。そこをなんとか凌げたし岡田さんを差そうと思ったら、逆に踏み直されてしまった」 6番手で藤木と併走した松川高大は、外に浮いて仕掛けることができずに終了。 「藤木さんをけん制してから、前に出て小川さんが来るのを待とうと思っていたら。小川さんが来るのが、自分の思っている以上に早かった。それでああいう形になってしまった。脚は残っていただけに残念です…」 外の松川を弾いた藤木裕はまくりで前団を猛追するが2着まで。 「初日、2日目と2日間は1周半くらい駆けていたから、今日はあの展開で脚は余っていました。(松川が)先に仕掛けると思って、それを見てしまった。久々に別線をあてにしたようなレースになって、そこが反省です」 |
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荒井崇博選手 牛山貴広選手 |
「吉本(卓仁)さんが来たのはわからなくて、気づいたのが遅かった。慌てて踏んだんですけど…」とは、竹内雄作。吉本のカマシを合わせ切れずに無念の8着敗退。 吉本が鮮やかなカマシを決めて、荒井崇博(写真)にとっては絶好の流れ。直線で力強く抜け出し初日から無傷の3連勝。地元記念完全優勝に王手をかけた。 「自分にもう少し余裕があって(加倉)正義さんくらいの動きができれば、吉本君とワンツーが決まっていたかもしれないですね。脚には余裕があっても、そういう意味で余裕はなかった。決勝はずっと一緒に練習をしてきて、毎日顔を合わせる(井上)昌己と乗れたんで悔いはないですよ」 荒井にけん制されながらも、じわじわとまくり上げた牛山貴広(写真)が2着でゴール。反省交じりにレースを振り返る。 「積極的な走りができていない。今日も最終バックを取ったわけではないし。調子が本当に良ければ、最終1コーナーで仕掛けて行けたと思います。そこら辺がまだまだ本調子ではないということでしょう。行けるタイミングはあったので…」 3着で決勝に進んだ宗景祐樹は、気合を入れ直す。 「どこの戦いでも一緒です。ミスのないように走りたい。そのレースの展開の中で一番いい着を取れるようにしたい。踏み出しの練習をしてきて、やっと離れる心配がなくなった。感触としては悪くはないけど、普通です」 |
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