決勝戦 レース経過 | |
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号砲で金子貴志が飛び出すと、周回は深谷知広―金子―浅井康太、荒井崇博―小倉竜二、平原康多―稲村成浩、和田真久留―岡部芳幸の並び。 赤板ホーム手前から和田が上昇を開始。前受けの深谷が合わせて踏む素振りを見せると、和田は1コーナーで誘導員を下ろす。ハナに立った和田がペースを緩めると、打鐘過ぎに平原が前に出る。そこをすかさず荒井も叩きに行くが、平原が出させない。前がやり合うところを4コーナーから深谷が仕掛けたが、コーナーで外に膨れて不発。今度は番手の金子が2コーナーから自力に転じる。さすがの平原もこれまでは合わせ切れず、後ろを離した中部コンビで優勝争いになる。粘る金子をとらえた浅井が2月四日市に続く、今年2度目の記念制覇。関東3番手で立て直した荒井が和田のまくりに合わせて持ち出すと、荒井後位から鋭く中を割った小倉が稲村、和田と横一線の争いを制して3着に食い込んだ。
「今回は万全の状態ではなかったし、ラインのおかげ。二次予選は自力を出したけど、昨日(準決勝)も番手回りだったし、ラインのおかげで決勝に乗れた感じなので。キツいレースになるとは思ってたけど、深谷はいつ行くか分からないし、打鐘からキツかった。最後、金子さんを抜けたのは大きいですね」 次は高松宮記念杯。今の置かれた状況から強気なことは言えないが、SS班としての責務は全うする覚悟だ。 「今はとにかく腰をもうちょっと治さないといけないし、もっと自力の脚をしっかり付けないと。マークの番組のときはそれはそれでいいけど、僕はマーク屋ではないので。自力でもしっかり勝ち上がれるように」 深谷の頑張りを受けて金子貴志は自力に転じたが、最後は交わされ惜しくも準V。 「深谷が良い感じで踏んで行ったんで3人で決まったかと思ったんですけどね。平原は強い。あれは普通合わせられないですよ。深谷があれだけ行ってくれたんで、僕も行ける所までと思ったけど最後脚は一杯でした。浅井は余裕がありそうだった。調子良くないと言ってたのにね(笑)」 3着争いは横一線。目標の荒井崇博は突っ張られたが、小倉竜二が直線鋭く伸びて微差で表彰台入り。 「(荒井が)合わされたね。でもよく行ってくれましたよ。僕はそこから1着までは厳しいと思ったけど、何とか3までと思って必死だった」 その荒井崇博は「若手に見せ場は作れたかな」と満足げ。 「不意打ちのカマシかイン粘りと思ってたけど、深谷が前を取った時点でカマシしかないと。平原を潰したけど、脚はもう限界だった」 深谷知広は思い切ってカマしたが力及ばす。 「このメンバーだと後ろ攻めは厳しいので、前を取って勢いをもらってからの方がいいと。荒井さんが切ってくれると思ったんで、出切ったらそれ目掛けて行こうと思ってたけど…。それでもタイミングがあったんで出切れると思ったけど、平原さんが強かった。ラインから優勝者が出てワンツーだったので、3着には入りたかったけど最低限のことはできたと思います」 さすがの平原康多も金子までは合わせ切れず。 「打鐘で緩んだし、あそこまで流してたら駆けますよ。僕だって先行を考えてない訳ではないので。深谷を合わせ切って和田君が来るかと思ったら金子さんだった。あそこまでは無理です」 和田真久留は打鐘での判断ミスが致命傷に。 「打鐘でミスりました。切らせるのを遅らせようと思って流してたら(平原に)行かれてしまった。あれがなかったらあそこから踏んで、深谷さんが来たのに合わせようと。後ろ攻めだったので、その作戦しかなかった」 |