『別府競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:5月24日
別府競輪開設59周年記念「別府八湯ゆけむりカップ」は2日目。今日は11レース「いで湯賞」をメーンに、二次予選A、B合わせて6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。「いで湯賞」は北津留翼の先行の乗った小野俊之が節目の300勝を達成。準決勝へ向けて弾みをつけた。
井上茂徳氏の注目レース予想会や5000円分のはずれ車券で話題の賞品が当たる「ラッキーチャンス!抽選会」、100名様にクオカードが当たるスピードくじ抽選会(スピードくじは先着1000名様に配布)などのイベントが行われます。明日も別府競輪場で迫力あるレースをお楽しみください。
<5R>
小岩大介選手
二次予選Bは5レースから。このレースは金澤竜二が先行態勢に入ると、
小岩大介(写真)
がイン粘り。杉山悠也から番手を奪うと、直線鋭く抜け出した。
「前のレースで中団を取った安東(英博)さんがまくりに行かなかったので風がキツいのかなと思ったし、周回中に外に外したらけっこう吹いていた。四車で先行されたら止められると思ったので粘りました。地元でどうしても1着が欲しかったけど、自分だけみたいなレースになってしまって後ろの人に悪いことをしてしまった」
前団のモツれを尻目にまくった
原田隆
が2着に食い込んだ。
「誘導を残して引いたら、小岩くんが粘るかなと思ったけど、作戦どおりの展開になりましたね。三住さんが引いてきたのは想定外だったけど、レースも良く見えてました」
惜しくも4着で勝ち上がりを逃した
菊池仁志
はガックリ肩を落とす。
「当たらんとコースがなかったけど、三住くんを押してスピードを殺してしまった。何年も選手をやっとるのに…。もったいない」
<6R>
関根幸夫選手
6レースは森川剛が果敢に主導権を奪うと、中団まくりの湊聖二に合わせて番手まくりを打った
関根幸夫(写真)
が1着をゲットした。
「走る前から緊張して、地元戦を走ってるみたいでイヤでした(苦笑)。期待に応えなきゃと思ってたけど、何とか1着でよかったです。久々の準決勝Aですね。今日は森川くんのおかげです」
まくった
湊聖二
は2着で準決勝Bへ。
「あの展開になるのは分かってたし、今日は力勝負と思ってました。三番手もいたし、3人連れて行くために早めに仕掛けたんですけどね。連れて行けなかったのは残念だけど、二段駆けを相手に2着に入れたのでよかった」
3着の
菊池通晃
は「キツかった。湊くんも当たれないところで来たからね」とレースを振り返った。
<7R>
原司選手
7レースは初日に引き続き小原将通が積極策に出る。番手の
原司(写真)
が絶好の展開を生かした。
「後ろはガッチャンといってるし、バックでも見えなかったので、絶好の展開になったと思いました。小原くんを残そうと思ったけど坂上くんが見えた。もう少し余裕があれば残せたんだけどね。明日の準決勝Aも楽しみです」
坂上忠克
は目標にした松山桂輔がホームの接触で早々と不発に終わる苦しい展開をしのいだ。
「見たら止めてる感じだったので、すかさず踏んだら進んだ。思ったより前がかかってたので、なかなかつまらなかったですね。キツかったけど準優に乗れたし、明日は嫁さんの誕生日。絶対に1着取ります」
<8R>
石丸寛之選手
8レースは伊原克彦、松本一成で主導権争いになると、短くなった隊列を新田康仁がまくる。この動きに続いた
石丸寛之(写真)
が最後は外を力で踏み切り快勝した。
「風が強いし、バックはすごく重たかった。それに内から伊藤(保文)さんに切り替えられそうで上る感じで走ったのもキツかった。それでもオグとワンツーしたかったですね」
先まくりを打った
新田康仁
は2着の結果にも満足げな表情。
「バックが向かい風で出切ってからも流れずキツかった。緊張したけど、久しぶりに気持ちよかったですね。レースも作れたし、体が動きました」
惜しくも3着の
小倉竜二
は「2着ぐらいには届きそうな感じだし、2着には行きたかったですね。軽かったけど、もうちょっとです」と自身の状態を分析する。
<9R>
市田佳寿浩選手
9レースは荻原尚人が先行すると、前々に責めた
市田佳寿浩(写真)
が三番手を確保。最後は4コーナーで空いた内を突いて鋭く伸びた。
「海老根の三番手にいたら、最終的に八番手になるし、自分で前にと思った。四番手狙いがたまたま三番手になりました。まくるつもりだったけどかぶっちゃったし、岡部さんも空けっぱなしだったからごめんなさいって感じで内を行きました」
吉永好宏
は市田マークの選択が見事にはまった。
「自在選手は後手を踏まないから安心して付いてました。打鐘過ぎに前がハウスしてコケそうになったので離れてしまったけど、余裕はありました」
3着の
岡部芳幸
は「しょうがない。僕の力不足」とレースを振り返る。
「2コーナーで後ろが市田くんだと分かりました。内に入ってくるのは分かったし、余裕があったので何とかしのげた。悪くはないけど、連日出し切れてないのが問題です」
八番手から好スピードでまくり上げた
海老根恵太
だったが、コーナーで煽りを受けて失速した。
「追いついた勢いですぐにまくろうと思ったけど、なかなか前に追いつかなかった。煽りはあったけど、力不足です」
<10R>
平原康多選手
10レースは
平原康多(写真)
が初日のうっ憤を晴らす豪快なまくりで前団を一気に飲み込んだ。
「鈴木くんに突っ張られて焦ったけど、冷静に四番手に入って立て直せました。後ろはどうなってるのか分からなかったですね。伊藤(公人)さんに見てもらってハンドルを戻したら良くなった。疲れはあるけど、明日も頑張らないといけないですね」
突っ張り先行の鈴木謙太郎の番手から
杉浦康一
が2着に入線した。
「いやぁ、ありがたいですね。流れが良かったし、最高の展開でした。連日、恵まれすぎですね。平原くんが来たらちょっとでも(抵抗しよう)と思ったけど、ヘビに睨まれたカエルでしたね(苦笑)。番手としては何もせずに…、とにかく流れがよかった」
3着の
會田正一
も「鈴木くんの判断が良かったし、恵まれました。この流れを大事にしたい」と連日の好展開に笑顔を見せた。
<11R>
小野俊之選手
11レースは「いで湯賞」。戦前の予想どおり北津留翼が主導権を握ると、番手の
小野俊之(写真)
が余裕の番手回りで1着をゲット。地元戦で待望の300勝を飾った。
「300勝は気にしてなかったけど、半年勝てないとね。お客さんにも『300勝おめでとう』と言ってもらえて嬉しかった。これで(300勝は?と)言われなくなるし、いらんことを考えなくていい。地元で決められて本当によかった。準優に弾みが付くね」
まくり切るのか? というスピードで前団に迫った
渡邉晴智
だが、初日に続いて2着。こちらは300勝達成ならなかった。
「まくり? はなっから追い上げですよ。行けたのかなぁ? 情けない。三番手がやり合ってるし、『ヨシ空いてる』と思ったら空いてなかった」
逃げた
北津留翼
は3着。それでも小野の300勝に貢献して満足げだ。
「風が強いし、重いしでキツかったけど、最後まで踏めてたので。小野さんの300勝のときに一緒に走れてよかった。日程を間違えて、前々検まで練習してたわりには良いですね。明日、決勝に乗れるように頑張ります」
井上昌己のイン粘りに屈した
山口幸二
は「あるかな?って予想はしてたけど、勝たないかんね」。
井上昌己
は「3人ずつの三分戦なら自力だけど、四車もいたから」とイン粘りに出た背景を説明した。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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