『別府競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:5月20日
 別府競輪場で開催されている開設62周年記念「別府八湯ゆけむりカップ」は佳境の3日目。今日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後の勝ち上がり戦が展開された。地元勢からは菅原晃、小野俊之、大塚健一郎の3名が決勝に進出。浅井康太、佐藤友和のSS両者を相手に、地元記念優勝を狙う。
 明日もA級、S級クラス分け抽選会や、場内食堂を利用された方にはいただきます!抽選会など、素敵な景品が当たる抽選会を引き続き開催。注目の決勝戦はぜひ本場でお楽しみください。
<9R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手
萩原孝之選手
萩原孝之選手
 逃げた岩本俊介(写真)が小嶋敬二、長塚智広の反撃を封じて逃げ切り。決勝進出一番乗りを果たした。
「今日は小嶋さんだけを見て、徐々に駆けていきました。坂木田(雄介)さんみたいな感じの先行でしたね。4回転は今回から本格的に使い始めたけど、3日間(の成績)はたまたま。明日も力を出し切ることだけ考えます」
 番手の萩原孝之(写真)は岩本の強さに脱帽だ。
「僕は何もしてない、付いて行っただけ。今日は後ろと前のおかげですね。岩本君がすごく強くて、後ろから仕掛けて来る気配も全く感じなかった。記念の決勝はいつ以来だろ? 覚えてないですね」
 不発に終わった小嶋後位から内を踏んだ浅井康太が3着に食い込んだ。
「4着だと思って、終わったなと思ってたから決定を見てアレッて感じでした。小嶋さんは無理そうだったし、そこから外には行けない。長塚さんの仕掛けたタイミングで内に行ったけど、恵まれましたね。今日ギアを3.92にしたのが良かった。85だと届いてないでしょうね」

<10R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
後閑信一選手
後閑信一選手
 松川高大を出させず、打鐘から飯野祐太が先行。番手に入った松川がバックからまくりを打つと、番手の大塚健一郎(写真)が1着。地元記念8年ぶりの優出を決めた。
「緊張しました。松川君も頑張ってくれました。村上さんがどっからでも来ると思って、ちょっと慌ててたかもしれませんね。地元記念の決勝は久しぶりですね。これで乗れんかったら、ずっと乗れんなと思ってました。明日、あと一走頑張りたいです」
 2着には大竹慎吾を飛ばして大塚後位を確保した岡田征陽が食い込んだ。
「打鐘で(ゴチャゴチャして)焦ったけど、あそこで引いたらないと思った。1個のラインを行かせて中団だと思ったし、大竹さんには申し訳ないけどあそこは勝負なんで。僕がいいとこにいれば後閑さんは脚があるし突っ込んでくるだろうと思ってた。3日間の感じですか? 重いです(苦笑)」
 3着争いは1/8輪差で後閑信一(写真)が制した。
「どっちに行こうか迷ったけど、大塚も松川を残そうとしてるし内に行くと危ないので外にコースを変えました。考える余裕もあったし、コースを変えたわりには良く伸びたなと思います。状態は大丈夫。千葉の3連勝から良くなってきましたね」
 松川高大は惜しくも4着で優出を逃した。
「ゴールした瞬間に負けたと思いました。打鐘で一番外だったので、けっこうキツかったですね。前々に攻めてのあの展開だから。(完調まで)もうちょっとだけど、今回で良い感じはつかめました」
 村上義弘は巻き返し届かず5着。
「前団におれんかったのが。その辺が僕の甘さです」と言葉少なにレースを振り返った。

<11R>
菅原晃選手
菅原晃選手
小野俊之選手
小野俊之選手
 地元コンビを連れた北津留翼が先行態勢に入ったが、そこをホームから稲垣裕之が一気に叩く。すかさず藤原憲征を飛ばした菅原晃(写真)が稲垣に続くと、直線鋭く捕らえた。
「ワンテンポ遅れたので、稲垣さんを出させてから勝負かなと思った。冷静に対応できたし、動きも良いですね。連日、前が頑張ってくれたから、徐々に疲れも取れてきてます」
 2着には小野俊之(写真)が。
「翼が本当に頑張ってくれた」とレースを振り返ると、注目は大塚健一郎との前後に。 「(大塚)健が努力してるのは知ってるし、競ろうかとも考えたけど、最初で最後」と小野が3番手を回ることになった。
 3着には後方から巻き返した佐藤友和が鋭く伸びた。
「九州の4番手を狙ってみて、そこからと思ったけど、思ったより翼が駆けないから(西田雅志を)キメられなかった。後方になったけど届きましたね。なぜ届いたか俺も分からない。自分で展開を作っての勝ち上がりじゃないし、好感触とは言えない。でも結果が出て良かったです」
 ドンピシャのタイミングで仕掛けた稲垣裕之だが4着に。
「仕掛けるタイミングはあそこかなと。僕の勝ちパターンだけど、あれで4着は今の調子ですね」
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