『熊本競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:3月2日



 明日から熊本競輪場開設56周年記念「火の国杯争奪戦」が始まります。主力は東西王座戦から中4日での参戦。そして月末に控えるダービーに向けても大事なシリーズになります。競輪祭覇者・山崎芳仁の欠場はありましたが、手島慶介が追加で参戦するなど、豪華メンバーが滑走路と呼ばれる熊本競輪場で激突します。
  本場では多数イベントを企画してご来場をお待ちしています。明日は井上茂徳氏のサイン会、そして開催中は毎日、熊本競輪場情報協会会長・武田一康氏による全レース解説も行われます。ぜひ熊本競輪場へご来場ください。
 

<1R>
 1レースの開坂秀明は2場所前の奈良記念では順位決定Aまで勝ち上がる健闘を見せた。
  「奈良は慣れない上のランクのレースを走ったせいか、すごく疲れましたね。前回も疲れが残ってたけど、今回は取って来たつもり。走ってみないと分からないけどね。1レースですか? 最近は早いレースが続いてるので、朝も慣れました」


<4R>
 4レースの大内達也は奈良記念に続いての予選スタート。「とうとう予選まで落ちちゃいました」と苦笑いするが、そろそろ浮上のきっかけをつかみたい。
  「これ以上下がることはないから、あとは上がるだけですよ。まだそんなに調子は良くないけど、少しずつ確定板に挙がる機会も増えてるし。最終的には後半のレースを走れるように頑張ります」


<5R>
松本大地選手
松本大地選手
   一次予選のトリを飾るのは地元の松本大地(写真)だ。
  「予選回りですね。調子はいつでも良いし、練習の感じもずっと良い。でも、なぜか競走となると悪くて…。大坪(功一)君とは、いつも上の方で決めてる気がするし、明日も上手く流れに乗って勝てるように走ります」


<6R>
坂本英一選手
坂本英一選手
   6レースからは選抜戦。今シリーズは今まで特選の常連だった選手の選抜スタートが目に付く。前回の東西王座で約1カ月ぶりに実戦復帰した坂本英一(写真)もその一人。
  「選抜戦なんて久々だから緊張するなあ。年頭の大宮記念で肋骨を骨折して、地元の東西王座に向けて練習はやるだけやってたんですけどね。結果が…、もう参っちゃったね。でも、めげずに頑張りますよ」


<7R>
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
   7レースは記念初参戦で選抜スタートとなった吉本卓仁(写真)に注目が集まるが、体調が気がかり。
  「S級に上がる前はモガキ中心の練習だったので、上がってからはスタミナ不足を痛感した。それで2日前に100キロ乗ったら、昨日は全く体が動きませんでした(苦笑)。熊本はS級特進を決めた相性の良いバンクだけど、明日は走ってみないと分からないですね」


<8R>
金子貴志選手
金子貴志選手

   8レースでは金子貴志(写真)が選抜スタート。
  「しょうがないですね。調子も成績も良くないですから。選抜スタートは今の制度になって初めてですよ。まあ、初日から緊張感があった方が良いかも。だいぶ良くなってきてるとは思うので、あとは実戦で成果が出せるように頑張りたい」
  水書義弘にとってここは地元記念に近い感覚だ。
  「嫁さんの実家が熊本なんで、夏はほとんど、年間に3分の1くらいは熊本にいますよ。直線が長いのでバンクは好きじゃないけど、熊本は好き。静岡の前のギックリ腰も、もう大丈夫です」


<9R>
小野俊之選手
小野俊之選手

   9レースからはいよいよ特選。小野俊之(写真)は過去に二度も熊本記念を制すなど、当所との相性は抜群だ。
  「合志(正臣)の祝勝会もあったし、東西王座が終わってからは4日間、熊本にいました。今年はやると決めて、結果も付いてきている。午前中バンクに入ったり練習も出来たし、体調は問題ないです」
  対照的に武田豊樹は熊本初参戦となる。
  「前回(東西王座)の最終日に駆けてみたけど、正直あまり感じは良くなかったですね。今はダービーに向けてやってる最中だし、一戦一戦良いレースをして自信を取り戻していきたい」
  今シリーズでも優勝候補の一人に挙げられる市田佳寿浩だが、「今は正直言って調子が良くないですね。感覚を確かめるので精一杯」と最近の調子を自己分析する。


<10R>
手島慶介選手
手島慶介選手

   10レースには手島慶介(写真)が追加参戦。東西王座戦では落車しているだけに、中4日のここは体調が気になる。
  「昨日まで吉川誠君が来て一緒に練習してました。ここまではケアを中心にやったし、痛みは取れたので、いつもどおり気持ちを入れて走るだけですよ」
  加藤慎平は意外にも平成14年のオールスター以来の当所参戦となる。
  「ほんと久々ですね。その当時とは戦法が変わってるけど、不利になるってことはないと思う。少しは良くなってるけど、最近はピリッとしないですね。良い時の感覚があるだけに、頭の中にモヤモヤがあるから今回はそこを払拭したい」
  志村太賀は昨年のルーキーチャンピオンで滑走路を経験済み。「直線でかげろうが見えた」と長い直線を独特な表現で例えた。
  「去年1走しただけだけど、(バンクには)イヤなイメージしかないですね。前回(伊東S)みたいに飛んだりすることもあるし、展開が向いてるのもあるけど、調子は良いと思います」


<11R>
合志正臣選手
合志正臣選手

   11レースには東西王座戦で落車。右鎖関節を脱臼した合志正臣(写真)が脅威の回復力で地元記念に登場した。
  「本来なら万全の状態で走るべきだと思うけど、最近の不甲斐なかった自分に気合を入れる意味でも参加しました。ダービーに間に合うように治療してたら、痛みは日に日に取れてきたので。走ってみないと分からないけど、全くダメだったら欠場してますよ」
  気持ちを入れ直すという意味では新田康仁も同様だ。
  「静岡記念から脚自体は変わってなかったけど、東西王座は消極的なレースをして失敗しましたね。同じ500バンクだし、今回はその反省を生かして走るつもり。守りに入らず、攻めの競走をしたい」
  真っ黒に日焼けして登場したのは佐藤慎太郎
  「リフレッシュも兼ねて、東西王座のあとにグァムに行って来ました。もちろん自転車を持って行って金成(和幸)と一緒に3日間練習しました。最近は金成がけっこう積極的に練習を誘ってくれるんですよ。今回は欠場した山崎(芳仁)の分も頑張ります」


   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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