『熊本競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 初日編
配信日:10月16日
熊本競輪開設60周年記念「火の国杯争奪戦」が本日10月16日から開幕。初日の今日はシリーズをリードする特選シード組をメインに、1次予選が争われた。
本場ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは開催を通して総額100万円キャッシュバックキャンペーンを実施。また、先着3000名様に粗品をプレゼント。また、クオカードが当たる抽選会も行われます。明日、17日のイベントは「チアリーディングショー」、「スピーチーズライブ」が予定されております。こちらもどうぞお楽しみに。
<1R>
岸澤賢太選手
オープニングレースは
岸澤賢太(写真)
が後続をブッ千切ってまくり圧勝。幸先の良いスタートを切った。
「ホームで叩こうと思ったけど前が踏んでたし、中団が空いてたから入りました。早めと決めてたんで、そこからは自分のタイミングではなかったけど(まくって)出ました。バックが向かい風だったんでキツかったですね」
2着に入ったのは
足達重満
。台和紀を退かし、離れながらも岸澤を追う形でまくってきた。
「岸澤君が先行するならイン粘りも考えてたけど、基本は中団中団の作戦だった。ホームで口が空いてしまって中団に入られたけど、台君が遅れてたんでそこを退かしていくしかなかった。離れながら追ったから、むちゃくちゃキツかった」
<2R>
2レースは中村美千隆が先行。引地正人と丸山啓一で中団がもつれたため、大勢は近畿ラインに。最後は
水島章
が3番手から鋭く突き抜けた。
「チャンスだったし、自分クラスの選手は1着が取れるときに取っておかないとね。6番(引地)が内に入ってきたのが見えたんで、自分のところに来るんじゃないかと冷や冷やしました。今日は勝てて良かった」
中村美千隆
は3着に踏み止まり、2次予選進出。
「朝の練習のときは楽だったんでいけると思ったけど、走ってみたらキツかった。中団をもつれさせた方が面白いから早めから踏んで、バック向かい風だからもう1回踏み込んだんで最後は一杯だった。飲み込まれたかと思いました」
<3R>
山内大作選手
中団の3番手を取った
山内大作(写真)
がまくり追い込んで快勝した。
「荻野(哲)さんが(西村豊を)キメてくれたんで、楽に3番手が取れました。そこからは光岡(義洋)さんに持ってこられるだろうから、外に被せる感じで我慢して、最後に思いっきり踏みました。今日はラインのおかげだし、荻野さんが勝ち上がれなかったんで申し訳ないですね」
<4R>
晴山裕之選手
4レースは古屋琢晶が主導権を握り一本棒に持ち込んだ。古屋のペース駆けに対し別線の反撃はなく、最後は番手の
井上貴照
が追い込んで1着を手にした。
「2番(川口直人)が見えたから引き付けたけど、車間が空き過ぎてしまった。慌てて踏んだら、今度は踏み過ぎてしまって。いつまでたっても初心者だね。今日は古屋君と晴山君のおかげです」
晴山裕之(写真)
がキッチリ流れ込んで2着に入った。
「3番手だし、しっかり内を締めることだけ考えてました。前回からセッティングが決まってきたし、感じが良いですね」
逃げた
古屋琢晶
は5着でかろうじて2次予選に駒を進めた。
「ホームで一旦ペースを落として、1センターからジワジワ踏んでいったんですけどね。古城(英之)さんがカマしてくるんじゃないか気になってしまった。ここは直線が長いですね。力不足でした」
<5R>
園田鉄兵選手
地元の
園田鉄兵(写真)
が中団まくりを決めて快勝。1次予選を突破しホッと胸をなでおろす。
「緩んだところがあったし、佐々木(昭彦)さんが付いてるんでホームで行きたかったけど、1番(古川功二)がきてたんで。内に詰ってしまうかと思ったけど何とかいけましたね。地元の1番手だったから悪い流れを作れないんで。勝って良い流れを作れてよかった。勝てて嬉しいですよ」
<6R>
谷田泰平選手
桂馬将人と市川健太でやり合ったところを
谷田泰平(写真)
が一気にまくって快勝。ラインで上位独占を決めた。
「まくりでも渡邊(健)さんに差されたことがあるし、抜かれたと思いました。今日は2人(市川健太、桂馬将人)とも押さえ先行するタイプではないから、引いてカマそうと思ってたんですけど、早くからペースが上がって思った通りにならなかったですね。でも、2コーナーの山おろしをかけながら、うまくまくれました」
渡邊健
は谷田を交わせず2着。
「もう少し自分に余裕があれば交わせたかもしれないけど、今日は谷田が強かったよ」
<7R>
7レースは逃げた今井裕介の3番手から、
山崎充央
が突き抜けて1着を手にした。
「番手だと仕事をしなきゃいけないし、3番手の方が楽なんでね。しっかりチャンスをものにできてよかった。明日も1着を取って穴を開けたいですね」
逃げた
今井裕介
は3着に残り2次予選へ。
「今日は積極的に行こうと思ってたし、出し惜しみせず先行でどこまで踏めるか試したかったんで。先行することで今後が変わってきますしね。うまく駆けられたけど最後は一杯でした」
<8R>
中塚記生選手
松川高大
がホームバンクで堂々の逃げ切り勝ちを収めた。レースは葉狩伸泰が押さえたところを叩いて前に出ると、ペース駆けで敵を翻弄。最後の直線もしっかり踏み直し、追走する中塚記生を振り切った。
「山中(貴雄)さんが来たら突っ張る準備もできてたし、落ち着いて周りを見ながら駆けられましたね。今日は踏んでいて軽かった。仕上がりも良いと思います」
中塚記生(写真)
は松川を交わせず苦笑い。
「前回落車して肩を痛めたし、練習不足が出てしまったかな。でも、今日は松川君が強かった。バックでは行かれちゃうかなって思ったくらいだったけど、だんだん掛かってきて4コーナーではもうダメだと。すごい後がかりだった」
<9R>
松岡貴久選手
9レースは松岡貴久が坂本英一のブロックを凌いでまくり切ると、直線で
合志正臣
が抜け出して1着を手にした。
「佐藤(朋也)君がローリングで先行してたところを、貴久が頑張って行ってくれましたね。バックも向かい風だったしキツかったと思いますよ。自分としては道中と踏み出しは問題ないけど、抜きにいったときがまだ今ひとつですね」
松岡貴久(写真)
はけん制を受けたが、地元の意地で2着に入る。
「小嶋さんが気を遣って引いてくれましたね。2コーナーから行けば楽だったかもしれないけど、キツいところで仕掛けたんで苦しかったですね。あのブロックを乗り越えられたんでよかったけど、自転車に乗った感じは今ひとつですね」
小嶋敬二
は7番手からかろうじて3着に届いた。
「松岡が行った瞬間に持って来られたし、ブロックに気付かなかったんでぶつかりそうになりましたよ。そうしたら今度は(山口)幸二さんに内に入られて大バックを踏まされたしで苦しかった。状態は悪くないけど、レースでの見極めができてないからその点だけが心配ですね」
<10R>
武田豊樹選手
武田豊樹(写真)
が圧巻のレースを見せた。ジャンで阿竹智史を突っ張ると、500バンクで1周半を先行。直線に入ってもスピードは衰えず、追走する渡邉晴智を振り切って逃げ切り勝ち。
「逃げて結果を残したかったし、今日は緊張感の高いレースができました。番手は渡邉君だし、すんなり抜かれるかと思ったけどね。ラインで人気になってたし、自分1人だけ勝っても仕方ないんでラインで決まったのは良かった」
江守昇
は3着も、格上の渡邉に"あわや"というところまで鋭く迫った。
「後ろから喰われるんじゃないかと思ってたんで、直線は必死で踏みましたよ。ジャンで突っ張って、このバンクで逃げ切るんだから武田さんは強いですよ」
阿竹智史
は予想外の展開に泣いた。
「まさか突っ張られるとは思ってなかった。何とか4番手に入ったけど、4コーナーから前が離れていきましたからね。3着以内に入りたかったけど、武田さんが強かった」
<11R>
西川親幸選手
最終レースは入れ替わりの激しいレースとなったが、最終的に中団5番手を取った
山崎芳仁
が力でねじ伏せ貫禄の勝利を収めた。
「ホームで3番手の良い位置を取ったと思ったら、石丸(寛之)さんが続いて来てたんで5番手になってしまった。でも、自分が出れば石丸さんも合わせると思ったんで、それを目標にして行きました。1着で成績は良いけど、疲れがあるし調子は良くないですね」
菅原晃の先行に乗り、
西川親幸(写真)
が追い込んで2着に入る。
「山崎が強かったし、今日は後ろを見る余裕もなかった。地元は勝っても負けてもお客さんの声がすごいから緊張しました」
3着には
石丸寛之
が入った。
「うまく3番手が取れたけど、初手で後ろになって押さえたんでキツかったですね。詰まったら出ようと思ってたけど、後ろの山崎君が気になってしまった」
菅原晃
は軽快に逃げたがゴール寸前で失速。6着に沈み悔しがる。
「良いタイミングで仕掛けられたし、(3着以内に)残れる展開だったんですけどね。バンクが重たかった」
↑ページTOPへ
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved