『熊本競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:10月18日


 熊本競輪開設60周年記念「火の国杯争奪戦」は3日目を迎えた。本日のメインは準決勝3個レース。どれも力の激突となり、迫力満点のレースとなった。
  本場ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは総額100万円キャッシュバックキャンペーンを実施。また、先着3000名様に粗品をプレゼント。さらにはクオカードが当たる抽選会も行われます。明日、19日(火)の日替わりイベントは「フラダンスショー」が予定されております。どうぞお楽しみに。


<9R>
菅原晃選手
菅原晃選手
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
   まず、1つ目の準決勝9レースは前受けの田中誠が中村美千隆を突っ張り、さらに松坂洋平の反撃を封じて主導権を奪った。最後は番手の菅原晃(写真)が追い込み、1着で決勝進出を決める。
  「ホームで松坂君に入られてしまったんで焦りました。追い込み屋ではないし、番手は難しいですね。(田中に)付け直してからは後ろに渡邉(晴智)さんが入ってるのが見えたし、空けたら来られるんで、車間を空けて前を援護できなかった。今日は自力ではなかったから調子がどうか分からないけど、セッティングが決まってきて力が入るようになりましたね」
  渡邉晴智(写真)は目標の松坂洋平が力尽きると、中塚記生をキメて3番手を奪取し2着に入った。
  「江守君が3着に入ったのはよかったけど、後ろに付いてくれてるんだからもう1車、番手まで行きたかったけど、自分に脚がなかったね。松坂君も頑張ってくれたし、今日も前のおかげです」
  田中誠は軽快に逃げたが、ゴール寸前で失速し5着に沈む。
  「スピードに乗ってたし、あとは菅原さんが車間を斬って好きにしてくれると思ったんですけどね。いつもよりは踏んだ感じが良かったけど、最後は脚が一杯でした」
  中塚記生は地元記念で優参ならず。レース後はガックリと肩を落とした。
  「何回も詰ったり、離れて踏んだりしてたんでキツかったですね。ちょうど前が踏んで口が空いた瞬間に(渡邉に)来られてしまいました。自分はダッシュがないんで…」


<10R>
西川親幸選手
西川親幸選手
松岡貴久選手
松岡貴久選手
   10レースは大方の予想通り、2段駆け態勢の地元勢が逃げを打った。レースはジャンでカマし気味に前に出ると、松川高大がそのままフカして先行。小嶋敬二の動きに合わせ、バックから松岡貴久が番手まくりを敢行すると、直線で西川親幸(写真)が追い込んだ。
  「すごく緊張したし、この歳になってもするもんなんだね。今日は相手が超一流だし、行くんだったら中途半端なレースだけはダメだって話してたんですよ。皆が残ろうとしたら絶対にヤラれるし、(相手が)横まで来るのが早いからね。ホームで(小嶋の)巻き返しが早くて被ったら嫌だなと思ってたけど、松川が思い切って行ってくれて頑張ってくれました」
  2着の松岡貴久(写真)も後輩に感謝する。
  「松川は体がでかいし、風よけになりましたね。今日は前受けだと松川はダッシュが良いからキツいんで、後ろ攻めの作戦だった。自分は番手だったから緊張はしなかったけど、後ろの西川さんの緊張がすごく伝わってきた。今日は松川のおかげですね」
  3着に入ったのは池田良。最終ホームで内をすくって江口晃正をどかし、決勝戦へ滑り込んだ。
  「地元が先行するだろうし、申し訳ないけど行けるところまですくっていきました」
  小嶋敬二は地元勢の結束に敗れた。
  「行くなら池田君がホームで追い上げたところだったね。あそこのワンチャンスしかなかった」
  山口幸二は「今日が1番感じが良かったんだけどね」と、悔やむ。


<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
合志正臣選手
合志正臣選手
   最終レースも地元勢の2段駆けとなったが、好調の武田豊樹(写真)が中団から怒涛のごとく進撃。地元の2段駆けを飲み込んだ。
  「今日は4番手とか番手に飛び付いたりとか失礼なレースをするよりは、力勝負をしようと思ってました。7番手になってもいいから緩んだらカマそうと思ってたけど、6番(園田鉄兵)が油断することなくしっかりと押さえてきたし、頑張ってたんでね。後ろの石丸君がきたら合わせて出ようと思ってました」
  稲村成浩は武田を懸命に追走し、2着をキープした。
  「武田君の加速がすごい。4コーナーからもう1段ギアがかかっていくような感じだったんで、(車を)外に持ち出すなんて考えもしなかったよ。付いていくだけで必死だった。今回は初日の審議がセーフになったし、そこから流れが良いですね。武田君は仕上がってるし、決勝もスッポンのように付いていくだけですよ」
  合志正臣(写真)が3着に入り決勝進出。2年ぶりの地元記念Vに王手を掛けた。
  「バックの向かい風が強烈で、後ろを回っていてキツかった。(武田の)気配がしたら2センターで影が見えたんで、もう踏まないとダメだと思った。(前を)かばっていたら全部行かれてしまうからね。絶好の展開だったけど、最後のキレがなかったし、今日は武田さんが強かった」
  松岡孔明は懸命に番手まくりを放ったが…。
  「踏み上がらなかったんで、4コーナーまで回して最後にもう1回(踏もう)と思ったけど完全に力負け。今日は先行してるくらいキツかった」

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved