『熊本競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:10月12日
 明日から熊本競輪場で開設62周年記念「火の国杯争奪戦」が開幕する。今シリーズは3月熊本ダービーを制した成田和也をはじめ、武田豊樹、浅井康太ら豪華メンバーが参加。九州勢も合志正臣、中川誠一郎の地元勢を中心に強敵を迎え撃つ。滑走路を舞台に明日からいよいよ熱戦が始まる。
 本場ではさまざまなイベントを予定しています。開催中は毎日、武田一康氏による予想会(1R前)やキッズ限定の携帯型ゲーム機が当たる抽選会、未確定車券抽選会も行われます。さらに明日は仮面ライダーオーズと遊ぼうや、くまモンのスライダー、ネイルアートコーナーなども予定されています。明日から始まる「火の国杯争奪戦」をぜひ本場でお楽しみください。
<1R>
東矢昇太選手
東矢昇太選手
 地元勢のトップバッターは東矢昇太(写真)だ。今期からS級に上がり、今回が初の地元記念。当然、活躍が期待される。
 「調整はいつもどおり、変わったことはしてません。プレッシャーはあるけど、いい方に持っていけるようにしたいですね。勝ち上がりたいけど、まずは自分のレースができれば」

<2R>
 林巨人は追加参戦。このあとは地元、一宮記念も控えるだけに、ここで弾みをつけたいところだ。
 「追加は3日前くらいに入りました。疲れは大丈夫です。一宮記念に向けて練習してたけど、ここに来ればギアとか試したいこともできるんで。地元記念に向けて、2日目、3日目は4倍に上げることも考えてます」

<3R>
 森川剛は今期初めに3カ月の欠場から復帰。9月函館では完全優勝するなど全く怪我の影響も感じさせず、久々の記念参戦でも活躍が期待される選手の一人だ。
 「3月松阪で落車して、鎖骨、肋骨に肩鎖関節を痛めたけど、じっくり治して復帰した分、復帰直後から違和感なく走れてる。今も状態は変わらずいいですね。季節の変わり目で体がシャキッとしないところはあるけど、そこは走ってみてですね。500バンクは好きだし、久々の記念でどれだけ上位に通用するか試したいです」

<4R>
 上野真吾はS級初優勝を飾った7月高松の直後に落車。復帰後は勝ち星も挙げているが、状態万全とはいかないようだ。
 「まだ肩の痛みが完全に抜けてないし、よくないところはありますね。怪我した直後よりはいいけど、普通の状態に比べたら…。熊本は初めてです。500バンクは得意と言えないけど、僕は狙ったレースはできないんでいつもどおり頑張るだけですね」

<5R>
馬場勇選手
馬場勇選手
 地元期待の一人、馬場勇(写真)は5Rに登場する。予選のメーンは服部克久に譲ったが、「いつもよりメンバーは軽いですね」とニヤリ。手堅く1次予選を突破するか。
 「状態はいいですね。目標は言わないでおきますよ。言うと期待されるんでね」

<6R>
原田研太朗選手
原田研太朗選手
 原田研太朗(写真)は昇級後、7月小松島、9月向日町といずれも記念は準決勝まで勝ち上がっている。
 「そこまではいけてるけど、準決勝ではさすがにレベルの違いを感じますね。もっと頑張らないといけないです。このあとは地区プロも控えてるので、直前は本業と競技と両方の練習をしてきた。感じは変わらずいいです。熊本はチャレンジで走って以来なので、参考外ですね」
 溪飛雄馬は原田と同じ番組であることを知るとにっこり。
 「ラッキーしましたね。連係は初めてです。僕は8月の落車もあって調子がいいとは言えない。彼に連れてってもらいますよ」

<7R>
 今期は2班の坂上樹大だが、予選を取りこぼしたのはたったの1回。さすがに力の違いを見せている。
 「練習もできてるし、最近ずっと調子は悪くないです。あとは展開だけですね。3月のダービーがダメだったし、今回はその分も取り返しますよ」
 友定祐己は前回の久留米2日目から別人のような走り。今シリーズも一発が怖い存在だ。
 「やっとセッティングが出ましたよ。フォークとサドルを換えて、前回の2日目から4倍も踏めるようになった。感覚が違ったし、やっとですね」

<8R>
服部克久選手
服部克久選手
 予選のメーンを任されたのは服部克久(写真)だ。地元記念の正規配分は2回目。前回は2次予選で敗退しているだけに、今回はそれ以上の成績を残したい。
 「直前は友田(雄介)さんのバイク誘導で仕上げてもらった。前回の久留米より状態はいいですよ。予選のメーンに組んでもらって注目されるけど、結果を出したい。特選の地元勢にいい流れを作りたいですね」
 番手は中村圭志がしっかりと食い下がる。
 「離れないようについて行けばチャンスがありますね。服部君とは3回くらい連係があると思う。相性はよくないけど、地元で決まればいいですね。最近は流れが悪いけど、地元だし勝ち上がりたいです」

<9R>
合志正臣選手
合志正臣選手
 特選はいずれも好カード。9Rから地元のエース合志正臣(写真)が登場する。
 「街道に行きたかったけど、今回はバンク中心に練習してきた。地元記念に向けてやることはやってきましたよ。ただ調子が良いかと言われると、良くも悪くもない感じ。そこは走ってみてですね」
 成田和也は3月熊本ダービー優勝のインパクトがまだ記憶に新しい。
 「今回は北日本勢が一杯いて嬉しいですね。地区プロもあったので配分が空いてる感覚はないけど、練習は強めにやってきました。期待してくださる方もいると思うので頑張りたいですね。新田君とはオリンピックが終わってからは初めての連係。初速がいいので、そこを集中したい」
 前検日の浅井康太はいつもどおりの受け答え。
 「状態は前回の防府記念と変わらない。ダービーを走ったときの感覚がちょっと残ってるけど、まずは走ってみないと分からないですね」

<10R>
村上博幸選手
村上博幸選手
 このレースは村上博幸(写真)、脇本雄太の近畿コンビが人気を集めそうだ。
 「向日町記念が終わって感じた課題を念頭に置いて練習して来ました。ギアとかでちょっと力の差を感じる部分があったので、その辺ですね。台風で1日ズレたけど、計画どおりの練習ができたと思います。タイムも出てましたよ」
 脇本雄太はAS決勝で落車して以来の実戦。まずは状態が気がかりだ。
 「10日休んで練習してきました。途中、支部の合宿も2日くらいありましたよ。ただ落車で左半身を打ってるのでバランスがおかしいかも。当然ここも頑張るけど、競輪祭をしっかり戦えるように戻していきたい」
 佐藤友和は「調整は大丈夫。配分が1カ月空くのもGP前にはあることだし、問題ないですよ」といつもどおりマイペースなコメント。

<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
 過去2回熊本記念を制している武田豊樹(写真)が初日のメーンを張る。
 「久々に空いたし練習はできました。疲れはないつもりで来たけど、いつもギリギリのラインで練習してますからね。今は競輪祭を目指して頑張ってるし、ここも優勝を目指して頑張りたい。相性もいいですからね」
 中川誠一郎は久々の地元記念に腕をぶす。
 「オリンピック後はASに間に合えばいいけど、ここには絶対間に合わせようと思ってました。最近は力を出せてるし、ふつうに走れてるかな。地元記念を久しぶりに走れるし、全力でアピールしたいですね」
 調子を上げる鈴木謙太郎も侮れない。
 「最近は武田さんとの対戦が多いですね。地区プロもあって、けっこう配分は空いた。練習はしっかりやってきました。調子は変わらずだけど、500が久々なんでそこだけですね」
↑ページTOPへ