『KEIRINグランプリ06【GP】レポート』 2日目編
 
配信日:12月29日


 ヤンググランプリの栄冠は誰の手に? 大会2日目はF1開催のA級、S級の準決勝が行われ、最終12レースではこれからの時代を担うニューヒーローの座を決めるヤンググランプリ06が行われた。好天に恵まれたものの、昨日までとは違い、一気に気温が下がり、かなり寒くなった中で激しい攻防が繰り広げられた。
  最終日はいよいよ今年最後のビッグイベント、グランプリ06です。最終日も特設ステージでは中野浩一氏、吉井秀仁氏によるレース解説、K-1ファイター角田信朗氏も登場!。バンク内では専修大学吹奏楽部&カラーガード隊によるマーチングショー、グランプリ選手の特別紹介、優勝者の表彰式が行われます。
  先着15000名様にスピードくじが配布され、抽選でグランプリオリジナル商品などが当たる楽しみも。コカコーラ社による飲み物サービスも先着10000名様に振舞われます。

KEIRINグランプリ06 2車単 前売りオッズ表(サテライト除く)
  1着
1 2 3 4 5 6 7 8 9
2
1 32.5 56.2 33.5 62.7 39.9 65.3 163.3 11.6
2 26.3 54.6 41.4 78.4 25.8 40.8 239.4 33.8
3 63.4 67.8 28.7 179.5 142.2 125.2 244.4 85.1
4 28.4 40 21.5 88.4 61.7 63.2 222.9 47.8
5 37.2 58 108.8 64.9 122 95.6 298.5 25.1
6 34.9 23.6 106.3 57.1 136.5 75.3 316.5 57.1
7 46.4 35.7 85.4 53.9 116.8 67.1 146.4 60.2
8 114.7 201.9 143.1 135.4 307.3 214.7 100 172.5
9 13.3 39.5 60.9 53.9 47 61.7 68.6 194.1


公開練習風景

 本日も7レース終了後にグランプリ選手による公開練習が行われました。競走とは違い、別地区の選手が入り混じっての周回練習になりましたが、本日のパフォーマンスは手島慶介。2角からロケットダッシュを決めると約2/3周モガキ切り、ゴール前では番手の佐藤慎太郎が突き抜けました。駆けた手島は、「重かったぁ(苦笑)。みんながそう思ってるんじゃないかな。本番ではこんなに重く感じないようなコンディションがいいね(笑)」。



公開練習 公開練習
公開練習


<GP組検車場風景>

有坂 直樹選手
有坂直樹選手 吉岡 稔真選手
吉岡稔真選手

   本日もグランプリ組は7レース終了後から始動。公開練習後は、有坂直樹(写真)が長い時間ローラーに乗り込んだ。時折モガキを入れて高速で脚に回転力を与えていた。同じローラーでも山崎芳仁は負荷のかかるローラーで回転を上げずに踏んだ感触を確かめるような表情。佐藤慎太郎も汗をビッショリかくくらいローラーを踏んで体を温めた。自転車に乗る時間よりも、ストレッチ、ランニングに時間を掛けていたのは吉岡稔真(写真)。昼間はウオーミングアップに時間を掛けて、全レース終了後、日もすっかり落ちてから、バンク練習に入ったが、早々に引き揚げてきた。「寒い、寒い、気温以上に風が冷たいので体感温度はかなり低い。本番では脚は保護できると思うが、この寒さは…」。


<4R>
平尾 昌也選手
平尾 昌也選手
   A級準決勝から検車場レポートをお届けします。4レースを勝ったのはベテラン平尾昌也(写真)。大外を鋭く伸び切った脚色は若手に負けていない。
  「重いバンクは若い子よりも僕ら重量級の出番かもね(笑)。番手がもつれたので競り勝った方に乗っていくつもりで構えてたが、最後はいい感じで外を踏み切れた。連日三番手回りだけど伸びはいいね。勝利者インタビューでは、(弟子の)井上(昌己)の宣伝をしときました(笑)」
  カマシた阿竹智史の番手に飛び付きを決めて、ゴール前で阿竹を交わした程塚毅志は、引き揚げてきても息が荒く苦しそう。
  「自分が前で組み立てるレースが久しぶりだったので厳しかった。作戦は考えずに挑んだが、あの展開では引けません。でも2角内は凄く重くて踏み遅れるかと思いましたよ(苦笑)。何とか決勝に勝ち上がれたんで後は、金沢(竜二)頼みですよ(笑)」


<5R>
神山 拓也選手
神山 拓也選手
   続く5レースは伏兵の古見浩一郎が大まくりを決めた。逃げて決勝進出の神山拓也(写真)だったが、笑顔はなく厳しい表情でレースを振り返る。
  「最近は納得できる内容のレースが全然できなくて…。今日も9番(丸山貴秀)がイン粘りしてくるところまでは想定できたけどまさか内を突いて仕掛けてくるとは…。あれであせったしムダ脚を使わされた。それでもまだ脚には余裕があったし、これから踏み直そうと思った瞬間に1番(古見)の人に行かれてしまった。なんとかヨコの動きで乗り切れたけど、あんなレースはお客さんも期待してないでしょう。先行という自分の仕事をクリアしたいですよ」
  その神山を惑わした丸山貴秀は予想していた展開と大きく違った流れに困惑した様子。
  「古見さんと神山君で踏み合ってまくる展開かと思ってたが…。遅めに神山君がきたし、スンナリは引けませんからね…。それでも繰り上がり3着だし、ツキはあるのかな」


<6R>
金沢 竜二選手
金沢 竜二選手
   6レースは期待の新鋭金沢竜二(写真)が横綱相撲で堂々と押し切った。それでもライン独占ができずに残念そうなコメントも。
  「作戦通り、押さえて駆けたんですがね。朝倉さんの飛び付きは全く考えていなかった。うまくペースで駆けられたが、後ろまで連れ込みたかった。でも脚の状態は良さそうだし、風も気にならなかった。特選は神山君に行かれてるので、今度は負けないように」


<9R>
室井 健一選手
室井 健一選手
   S級の準決勝は9レースから始まった。人気の渡部哲男がひとまくりで力の違いを見せ付け、1番人気に応えた。
  「室井さんが中団に入れてくれたのが大きかったですね。藤木(裕)君は早めに押さえたから中団狙いだと思ったら突っ張られて…。連日まくりになってるが、僕が先行しにいってないのか、させてもらえないのか(苦笑)」
  番手の仕事をキッチリこなした室井健一(写真)は、ワンツーを決めて上機嫌。
  「打鐘から踏み合っては渡部君も厳しいでしょう。うまく中団に引き込めて良かったよ。渡部君はキュッと出て行くけど、離れたらカッコ悪いし(笑)。でも、どこまで行っても抜ける気はしなかった。彼が優勝してくれれば十分だよ」


<10R>
志智 俊夫選手
志智 俊夫選手
   10レースも岐阜コンビで連を独占しラインで決まった。まくった志智俊夫(写真)は久々に『らしさ』を見せて終始笑顔でレースを振り返る。
  「酒井(大樹)君も駆けてくれたし、理想の展開になりました。初日は風に苦しんだけど、今日は追い風のバックで仕掛けられたので、全てが噛み合ったね」
  番手山口幸二も2着一杯に苦笑い。志智の強さを称えながらレース分析。
  「(志智は)凄いスピードだったね。交わせたか?、まあ残したということで(苦笑)。絶好調でも抜けたかどうかだろうね。志智の心配よりも自分の方が不安になってきたよ(苦笑)」


<11R>
東口 善朋選手
東口 善朋選手
   11レースもラインでワンツーフィニッシュ。珍しく準決勝3個レース全てがラインで決まった。吉田勇人と川島勝の叩き合いを一気にまくったのは東口善朋(写真)だった。久しぶりの決勝進出にニコニコ顔で、
「初日の先行が生きましたかね。展開も絶好になったし、脚の調子もいい。来月の地元記念に備えて練習してる成果が出てる。しかし、前田さんは脚がありますね。ゴール前では『頑張れ』みたいな感じで振り返ってましたよ(笑)」
  勝った前田拓也も山口(幸二)同様に前の機動型に気を遣いながらのコメント。
  「東口君のおかげですね。自分自身の脚も問題なさそう。後は決勝だけだし、もう1日頑張りますわ」

<12R>ヤンググランプリ
○レース経過

 周回中の並びは佐藤―菊地―明田―渡辺―金成―成田―永井―石橋―北津留。赤板、打鐘と誰も動かずに、最終ホーム手前で渡辺がスパート。佐藤もこれを突っ張り壮絶なモガキ合いとなるが、渡辺は三角過ぎに力尽きた。番手絶好の菊地をアウトからキメた金成が、逃げ粘る佐藤をゴール前で捕らえて大きくガッツポーズを決めた。


○インタビュー

佐藤 友和選手
佐藤 友和選手 菊地 圭尚選手
菊地 圭尚選手金成 和幸選手
金成 和幸選手

   最終12レースはヤンググランプリ。普段は同地区で仲間的な存在の佐藤友和と渡辺一成が真っ向勝負の踏み合い。最終的に主導権を取り切ったのは佐藤友和(写真)だった。
「最初の作戦は前受けして、引いてのカマシかまくりだっただけどね。でも一成(渡辺)が中団を取ってたんで押さえてくるのは永井君だろうし、突っ張るかそっくり引くかの両面で構えた。一成も出切ったと思って流したので僕ももう一度踏み直して勝負になった。押し切れる展開になったと思うけど、一成がもう一度踏んできたので金成さんがいい位置まで上がってこれたよね。ここを獲って勢いを付けたかったけどね。まあ展開次第で誰にでもチャンスがあるって事です」
佐藤に真っ向勝負を挑んだ渡辺一成は引き揚げてきた直後は鬼のような形相だった。ローラーでクールダウンを終え、ようやく落ち着いた口調で話し始める。
「周回の前半は永井君が押さえてきて、それからの組み立てを考えていたが、永井君が来る気配はなかったので、後は自分がどこから仕掛けるかでしたね。早めに行けば永井君に行かれる可能性もあるし、遅めに仕掛けた。出切ったとも思ったが、友和(佐藤)さんが強かった。それほど力差がないとやっぱりアウトが不利ですよね」
繰り上がり出場で動向が注目された永井清史は見せ場が作れずさすがに言葉少な。
「自分のタイミングでと思ってるうちに…。完全に動くのが遅れてしまった。1コーナー入り口で仕掛けようかとも思ったが、上りカントになるので躊躇してしまった。
最終バック絶好の番手回りとなった菊地圭尚(写真)にチャンスだったが、金成に一発押さえ込まれて、踏み出すタイミングがズレた。
「友和(佐藤)は強かったが…。一成(渡辺)をブロックしきれなかったのは自分の甘さですね。勝つ人は勝負に対する覚悟が違うと感じました。でも正直北日本6人は走りにくいですよ…」
冷静な立ち回りで優勝をさらったのは金成和幸(写真)だった。表彰式では亀田風に『どんなもんじゃ~い』と雄叫びを上げて場内のファンにアピールした。
「山崎(芳仁)君が去年優勝したのをテレビで見てて感動したので、今年はこのレースに賭けてました。ほんとに優勝できて最高に嬉しいです」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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