『第49回オールスター競輪(GI)レポート』 前検日編
配信日:9月1日
明日からは花月園競輪場で第49回オールスター競輪(GI)が開催される。暮れのグランプリへ向け残されたGIは残り2戦となり、激しい戦いが予想されるが、大会3連覇がかかる神山雄一郎や、吉岡稔真のグランドスラムは成就するのかなど、今大会だけの見どころも満載です。
東京太さんと競輪コンサルタント原勝巳さんの早朝予想会を始め、様々な場内イベントも予定されています。平成13年の全日本選抜以来となる花月園競輪場でのGI開催。ぜひ本場で生の臨場感を味わってください。
<1R>
矢口啓一郎選手
まずは初日に出場する選手から。オープニングの1レースには
矢口啓一郎(写真)
が登場する。6月武雄記念の落車からグレードレースでの活躍に乏しいが、「競走で結果は出てないけど、だんだん感じは戻ってきてます。体調は悪くないので、競走でタイミングさえつかめれば…」と今シリーズでの巻き返しを図る。
<5R>
菊地圭尚選手
5レースの
菊地圭尚(写真)
は気持ちも新たに、今シリーズを迎える。
「最近は勝ち負けばかりを意識したレースをしてた。それでは駆けられるところで体が動かないし、良かった時にどんな走りをしてたかを思い出して。今回から気持ちを入れ替えて頑張ります」
<7R>
7レースの
吉川誠
は地元で迎える初めての特別に気合が入る。
「最近は流れに乗れてるので、その流れを崩さないようにしたいですね。練習はできたし、あとは頑張るだけ。走ってみないと分からないところはあるけど、気を引き締めて。まずは力を出し切れるように心掛けます」
<8R>
佐藤友和選手
売り出し中の
佐藤友和(写真)
は8レースに出場する。佐藤はとにかく絶好調。ここ2場所はFI開催を走っているとはいえ、7月寬仁親王牌の最終日から9走連続で連対を外していない。
「調子は変わらず良いし、今回も仕上がってますね。前回から20日くらい空いたし、練習も調整もしっかりできました。前回(親王牌)は準決勝だったので、今回は決勝に乗りたいと思ってます」
<9R>
佐々木龍也選手
9レースはここ花月園競輪場をホームバンクとする
佐々木龍也(写真)
が熱い気持ちを口にする。
「あまり意識してなかったんですけど、入るとやっぱり“やるぞ”って気持ちになりますね。こんな気持ちは初めてですよ。ここまで来たら、もう言い訳はできない。結果を出すしかないと思ってるので、黙って勝負します」
<10R>
三宅達也選手
10レースは7月大垣FI、8月小倉FIで優勝するなど、近況好調な
石橋慎太郎
に注目したい。
「成績は良いけど、調子はそんなに変わってないんです。だから目をつけられるのが怖いですね。今回も勝つことだけ考えて走るけど、花月園は重たいし相性はあまり良くないからなあ」 その石橋と対戦する
三宅達也(写真)
は欠場明けの8月松戸記念は復調途上の印象を受けただけに、デキが気になるところ。
「京王閣でケガをする前より、今のほうが練習の感じは良いんです。でも、それが結果に出ないのが競輪なんですよね。1回でも1着が取れれば、きっかけがつかめると思うんだけど」
<12R>
山崎芳仁選手
初日のトリを飾るのはファン投票9位までの選手によって争われるドリームレース。ファン投票1位、今年も悲願のグランドスラムを賭けた戦いに挑む
吉岡稔真
は、「頑張ります」と一言。早くも集中力を高めている様子。
対照的にドリームレース初選出となる
山崎芳仁(写真)
はリラックスムード。
「競走の間隔は空いたけど、僕は流れで走るタイプだから大丈夫です。TVでも自分が走っていると想定して、イメージを作ってました。調子は普通です。ドリームスタートを上手く利用して勝ち上がりたいですね」
同じく初選出の
海老根恵太
は前回失格の憂き目に遭ったが、「合宿もせずにいつも通りのメニューをこなしてきました。競走が空いたから感覚が心配だけど、体調は問題ないです。花月園にも悪いイメージはないし、今回は何とか勝ち上がりたいですね」と、仕上がりはまずまずか。
武田豊樹
も最近は成績を上げている。
「僕の場合、着は関係ないけど、最近は満足できる競走ができてますね。GPですか? ここを入れてGIはあと2つなのがキツイし、みんな優勝を狙って走ってますからね。感じは悪くないから頑張るだけです」
<2R>
2日目は2レースに出場する
新田康仁
から取り上げたい。成績も上がってきているとあって、「直前はロードレースに参加したんです。22キロも登りが続く道を走ったりして、面白かったですよ。8月小倉FIからフレームの色を黄色にしたんだけど、それから着外がないからね。それを今回も続けたい」と終始リラックスムード。
同じレースの
一丸安貴
は落車が続き体調が心配されたが、「久留米記念の前は感じが良くなかったんだけど、帰ってきてから思うことがあってね。それを試してみたら、すごく感じが良くなった。今回は意外に楽しみにしてるんです」期待できそうだ。
<3R>
手島慶介選手
3レースの
手島慶介(写真)
は函館記念の優勝で、また一歩GPへ近づいた。
「賞金はあまり意識してないし、一戦一戦集中して走るだけ。メンバーや展開に応じて走るのが僕のスタイルだし、今回もレースで体が反応する状態には仕上がってると思う」
<4R>
吉田敏洋選手
4レースの
吉田敏洋(写真)
は小田原記念の落車で鎖骨を骨折。
「14日に手術して、次の日に退院。1週間おとなしくしてから自転車に乗ったんだけど、意外に乗れましたね。まだ違和感はあるけど、周りには普通に乗れてると言われて安心しました」
石丸寛之
も練習中の落車から長欠明けで、今シリーズはまだ2場所目。
「バイク誘導をしてたらクリップバンドが外れて、2週間は肩が上がらず、肩甲骨にもヒビが入ってました。復帰戦は久々で重かったけど、練習ではタイムが出てるし、あとはきっかけと展開ですね。今回は開き直っていきます」
<5R>
小野俊之選手
5レースの
小野俊之(写真)
はドリーム、オリオンレースからのスタートこそならなかったが、今回は「全く不安はない」と胸を張る。
「直前に2泊3日で武雄に合宿に行ってきた。セッティングもいじりたかったし、久々にバンクで練習してみて、いろんな意味で上がってきたと思います。今回は自分のレースができる体調になってると思うから楽しみ。あとは慌てないことだけ。結果はあとからついてくるでしょう」
<12R>
伏見俊昭選手
2日目の12レースはオリオン賞。ここはドリーム常連だった伏見俊昭、佐藤慎太郎の巻き返しに注目したい。2人とも前回最終日に落車しているが、
佐藤慎太郎
は、「落車の割には仕上がってるから大丈夫。練習では山崎(芳仁)より俺のほうが強かったから、後ろに付いてろって言ったくらいだから(笑)。今回はやさしさを捨てて、シビアに獲りにいきますよ」
伏見俊昭(写真)
も、「打撲が残って万全ではないけど、ここまでは治療と練習を平行してきました。最近は自力と番手戦を使い分けるレースが多いけど、こればかりはレースで覚えていくしかないから。でも自力の時は、もう少し力を出し切るレースがしたいですね。前回のオールスターはポイントを意識しすぎて失敗したから、今回は意識せずに走るようにします」と、それぞれ意気込みを語った。
佐々木則幸
もここへ来て調子を上げている。
「カマシ以外の先行で着にからめてるし、感じは良くなってます。松戸記念から1週間しかなかったけど、練習も良い感じでできました。花月園は嫌なイメージはないし、オリオンに繰り上がったツキを生かしたいですね」
↑ページTOPへ
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.