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  第49回オールスター競輪が花月園競輪場で開催される。ドリームレースに出場する海老根、武田、山崎の若手3強の活躍も楽しみだが、吉岡のグランドスラムや神山の3連覇の記録もかかっており、見どころ満載の5日間となるだろう。
 
ファンが選んだスター選手たちの競演!
吉岡稔真が魅せる走りでファン投票1位に応える
 
吉岡稔真選手
吉岡稔真選手
 今年のファン投票はかなりの変動があり、伏見俊昭や山田裕仁などのビッグネームたちが軒並み順位を下げているが、吉岡稔真だけは別格と言ってよく、2位に5千票の差をつけての1位で、相変わらずの人気の高さを証明してみせた。今の若手はスピードもダッシュ力もすばらしく、確かに新時代の到来を予感させる逸材が揃っているが、まだまだ戦法的にはカマシ一辺倒の単調なレースが多く、吉岡のような魅せる走りができる選手は少ない。この先も世代交代の流れが急速に進んでいったとしても、吉岡の人気が衰えることは当分ないだろう。
 もちろん今回もグランドスラム達成に期待がかかるが、吉岡は7月サマーナイトフェスティバルを前検日に左肩炎症で急遽欠場、8月ふるさとダービー富山では二次予選敗退と本調子ではない。それから1カ月余りで完調に戻してくるのはもしかしたら難しいかもしれないが、それでもファン投票1位に応える走りで我々を魅了してくれることだけは間違いない。
 
 ファン投票2位は昨年の7位から急浮上した小嶋敬二だ。伏見俊昭や村上義弘のかつてのライバルたちが低空飛行を続けている中、相変わらずの怪物パワー全開で暴れまわっている姿が、ファンから厚い支持を受けたようだ。
 ふるさとダービー富山では準決勝で4着に敗れ、さすがの小嶋も地元のプレッシャーに押しつぶされたようだったが、初日特選は逃げ切り、4日目順位決定は豪快な捲りで勝ち星を挙げており調子にまったく問題はない。今回もいつも通りの怪物パワーを存分に発揮してくれるだろう。
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
 
若手3強がドリームレースに集結!
地元の高木が海老根との連係でチャンスをつかむ
 
海老根恵太選手
海老根恵太選手
 今話題の80期台の選手のファン投票は、海老根恵太が4 位、武田豊樹が5位、山崎芳仁が6位になっており、ファンが新時代の到来を切望していることがよくわかる。この3人の中では山崎がす でにGTタイトルを手にしているが、今シリーズが南関東での開催なので千葉の海老根が上位にランクされたようだ。
 海老根はまだ優勝こそないが、GT競輪の優出5回、GU競輪の優出も5回とビッグレースでの安定度が高く、今回も優出が狙える。近況 は捲りの多用がやや気になるが、先行でも十分粘れる脚を持ってお り、地元選手との連係で積極的な仕掛けが期待できる。


高木隆弘選手
高木隆弘選手
 競輪には「地元3割増し」という言葉があり、地元バンクを走る選手は普段以上の力を発揮して好走するといわれている。しかし、高木隆弘の場合は3割程度のおとなしい数字ではすまない。高木が神奈川の競輪場を走る時は5割増し、いや、場合によっては10割増しの強さを発揮することもあるので、近況の成績がいまいちだったとしても侮れない。おまけに高木は海老根との相性が抜群なので、今回も海老根との連係があれば勝ち上がりのチャンスが大きくなる。

 
 

 80期台にまた一人、ニューヒーローが誕生した。ふるさとダービー富山で、ビッグレース初優出にして初優勝をやってのけた平原康多だ。
 平原はまだ記念優勝もない選手だが、初めてのビッグレースの決勝戦で、ともに絶好調だった武田豊樹と渡部哲男を相手に、2車の短いラインにもかわらず打鐘先行に出た勇気は賞賛ものである。もともと平原は若手の中でも積極性の高いほうだったが、GU競輪を逃げ切り優勝できたことは大きな自信になったはず。今回も連日思い切りのいい仕掛けを見せてくれるだろう。
 一方の武田は絶好の3番手に入りながら捲り不発の4着に終わったが、調子自体は良さそうだった。今年前半はケガの影響で低調だったが、もはや完全復活なったと見てよさそうだし、今度こその優勝が期待できそうだ。
 山崎芳仁は相変わらずの絶好調を維持しており、ヤンググランプリ、東王座戦、高松宮記念杯と優勝街道を突っ走ってきた勢いは未だに衰える気配がいっこうにない。サマーナイトフェスティバルや次場所の福井記念で見せた走りは、とても若手とは思えないような堂々としたものだった。
 サマーナイトフェスティバルの決勝戦は佐藤友和に前を任せ、佐藤は2着に食い込んだものの山崎は8着に敗れているが、福井記念の決勝戦は森田達也に前を任せ、バックから吉田敏洋と市田佳寿浩の捲りに合わせて番手捲りを打ち、有坂直樹の猛追を振り切って優勝している。
 このように、近況は同地区の後輩の後ろを回るケースが少なくないが、もちろん自力脚は健在で、サマーナイトフェスティバルの予選や福井記念の準決勝は逃げ切っており、今回も優勝候補の一人に挙げられる。

平原康多選手   山崎芳仁選手
平原康多選手
 
山崎芳仁選手
 
神山雄一郎がオールスター3連覇の偉業に挑む!
絶好調の市田佳寿浩がGT初制覇へ向けて突っ走る
 
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 オールスターといえば忘れていけないのが神山雄一郎だ。
涙、涙の初タイトルに輝いた93年の宇都宮をはじめとして昨年までに5回の優勝を数えている。そして今年はこれまでに誰も成し得なかったオールスター3連覇の偉業に挑戦することになる。
 今年前半の神山はやや低調だったが、7月の松阪記念で今年初優勝を達成してようやくエンジンがかかってきた。神山も38歳になり長い距離をもがくのは苦しくなったが、短めの捲り追い込みなら直線でさすがの伸びを見せてくれる。ふるさとダービー富山で優勝した平原康多と武田豊樹の2人によって、関東が再び勢いを取り戻してきているのも好材料だ。平原や武田と連係できるチャンスがあれば、神山の偉業達成はかなり現実味を帯びてくるだろう。

 
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
第2回サマーナイトフェスティバルで念願のビッグレース初優勝を飾った市田佳寿浩が絶好調だ。決勝戦は目標の稲垣裕之ともども佐藤友和にきれいに捲り切られてしまったが、瞬時に佐藤の番手に切り替えて直線で差し切っており、まさに勝利への執念でもぎとった初優勝といえる。しかもFTながら6月の福井と岐阜をともに完全優勝で連覇 した直後のGU競輪だけに、市田の近況の好調ぶりは間違いなく本物と言える。
 市田は同地区に村上義弘という大きな存在があったために戦法的に悩み抜いた時期があったが、一流の自在型としての地位を確立できただけに、次なる目標のGT競輪制覇へ向けて視界は良好と言えるだろう。
 もちろん市田のGU競輪初優勝に貢献した稲垣裕之も、近況好調で目が離せない存在だ。決勝戦で佐藤友―山崎芳仁の二段駆けラインに対抗して思い切りよくカマした度胸の良さは高評価で、今回も近畿勢を引き連れての積極的な仕掛けで大活躍してくれそうだ。
 
遅めに仕掛ける捲り追い込みが有効
打鐘からの突っ張り先行でいい着に粘り込める

 丘の上にある競輪場なので風の影響が多少あるが、バンクにはクセがなく、選手間でも走りやすいと好評で、どんな戦法でも十分に力を発揮できる。
 01年に開催された全日本選抜競輪の決まり手を見てみると、全47レースのうち1着は逃げが11回、捲りが15回、差しが21回、2着は逃げが6回、捲りが6回、差しが17回、マークが18回で、戦法的な有利・不利はまったくないことがわかる。
 ちなみに1着、2着がラインのスジで決着したのが47レースのうち22回、先手ラインの選手が1着になったのが25回だった。
 先行はカマシや突っ張り先行が有効。今は誘導タイムが上がるので、打鐘で突っ張って主導権を取ってしまえば、いい着に粘り込める。
 捲りは遅めに、捲り追い込み気味に仕掛けるのがいい。遅めに仕掛けて3から4コーナーを我慢すれば、4コーナーから中バンクのやや外寄りにVロードがあるので、4番手や6番手からでも1着に突き抜けることができる。
 多少番手が悪くなっても、捲り気味に伸びてくる脚質を持った選手が狙い目となってくる。

4コーナーで突風が吹くことも
 周長は400m、最大カントは30度47分34秒、見なし直線距離は43.0m。風はバック向かい風が多いが、日によってはホーム向かい風になる。ときには突風が4コーナーで吹くこともあるので風速には注意が必要。競りはインが重いので、外からでも互角に戦える。バンクレコードは82年11月1日に高橋健二がマークした10秒8。

花月園競輪場
 
第44回 平成13年9月24日決勝
優勝 伏見俊昭
オールスター競輪の思い出

伏見俊昭が狙いすました捲り追い込みで初栄冠
  岐阜競輪場で開催された第44回オールスターは先行日本一の称号を得ていた伏見俊昭が悲願のGT競輪初優勝を達成、伏見時代の到来を告げる大会となった。決勝戦は伏見俊昭―岡部芳幸―小橋正義―幸田光博の東ラインが前受け、中団に渡邊泰夫、後方に小嶋敬二―山田裕仁―濱口高彰―松本整の地元ラインでスタートした。赤板ホームから小嶋が上昇を始めると、松本が番手に追い上げ、山田は車を下げる。さらに渡邊も番手に追い上げて松本と競り合う。小嶋は最終ホームからスパート、番手の競り合いはバックで決着がつき、松本が番手を取り切る。すると山田が4番手から捲り発進、山田の仕掛けを待っていた伏見も6番手から捲 っていく。2センターで山田は小嶋を捲り切るが、その外から伏見が猛然と伸びてきて先頭でゴールを通過、2着は伏見マークの岡部、3着は濱口だった。

第44回オールスター決勝
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