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 高知競輪場で第50回オールスター競輪が開催される。昨年と同様に予選はポイント制による勝ち上がりで、獲得ポイントを巡る選手たちの駆け引きが見どころのひとつだ。その中でも大ギヤを駆使し、競輪界に旋風を巻き起こしている山崎芳仁に、一番の注目が集まるだろう。

第49回オールスター競輪 ゴール
第49回オールスター競輪 ゴール
第49回オールスター競輪 表彰
第49回オールスター競輪 表彰

輝くスーパースターたちの激突!
激戦必至で、ニュースターの誕生も期待できる
 今年これまでのタイトル戦線を振り返ってみると、序盤は山崎芳仁率いる北日本勢がリードしていたが、春頃からは小嶋敬二の怪物パワーが猛威を奮って、あっさりとGⅠ連覇を達成してしまい、さすがの北日本勢にも手がつけられない状態だった。
 しかし、その小嶋もファン投票1位になりながら、落車のアクシデントで第50回オールスター競輪の出場は見合わせる事になってしまった。
 そうなると注目はやはり山崎芳仁に集まる。大ギヤを駆使し、ふるさとダービー函館でも、逃げ切ってしまったパワーには全盛期の吉岡稔慎を思い起こさせるものがある。
 
荒井崇博  そのパワーに立ち向かって行くとすれば荒井崇博や北津留翼などだろう。虎視眈々とタイトル獲りを狙っており、ニュースターの誕生も期待できる。
 荒井崇博は高松宮記念杯と寛仁親王牌で連続優出と乗りに乗っている。寛仁親王牌ではバンクレコードを塗り替えるなど、得意の捲りが冴えわたっており、決勝戦でのレース運びに甘さが目立つところはあるが、今度こそのタイトル獲りが十分に狙える。
 
 地元・四国の渡部哲男も好調だ。寛仁親王牌の準決勝では小嶋敬二の先行を7番手から捲り切って2着、決勝戦では5番手から内に切り込んで2着と健闘した。7月・福井記念の決勝戦も追い込みで2着と、捲りのスピードだけでなく、自在な攻めでの器用さも光っている。
 高知がホームバンクの佐々木則幸も侮れない存在だ。今はまだ復調途上で万全な状態とは言えないが、捲りのスピードは急速に戻ってきており、今回も地元ファンの期待に応える走りをきっと見せてくれるだろう。
渡部哲男

ファン投票2位の武田豊樹が復権を目指す
 
山崎芳仁 小嶋不在のオールスターで中心となるのはやはり山崎芳仁だろう。山崎は寛仁親王牌とサマーナイトフェスティバルでは優出を逃しており、近況は寛仁親王牌の準決勝のように後方に置かれての捲り不発のケースが目についていた。しかし、ふるさとダービー函館は圧巻の逃げ切り優勝。さらに、小嶋と同様に得意の500バンクが舞台なら、たとえ8番手の展開になっても本来のパワーで巻き返しが効くだろうし、500バンクでこそ大ギアの本領発揮となるはずだ。
 
 佐藤友和も目が離せない存在だ。佐藤は高松宮記念杯でGⅠ初優出を達成、山崎芳仁らの北日本勢を連れて期待どおりの果敢な先行を見せた。小嶋敬二に捲られて北日本勢から優勝者を出すことはできなかったが、GⅠ初優出できっちりと大役をこなし、次につながる競走ができた。そして寛仁親王牌でも優出、経験不足がたたって再び永井清史―小嶋敬二の強力タッグの前に敗れてしまったが、荒井崇博と同様に今回が3度目の正直となる可能性は十分にある。 佐藤友和
 
武田豊樹  今大会に復権を賭けて乗り込んでくるのが武田豊樹だ。武田はファン投票では堂々の2位で、相変わらず人気は高く、タイトル獲りへのファンの期待は大きい。しかし、昨年のオールスター以後はGⅠでの優出がないのも事実であり、これ以上ファンの期待を裏切れないという強い気持ちで今回は優出を狙ってくるだろう。山崎と同様に、武田も本来のパワーを十二分に活かせる500バンクの走りを得意にしており、今回も必ずや見せ場をつくってくれるはずだ。
 
 寛仁親王牌に続いての永井清史の活躍にも期待が持てる。GⅠ初優出となった寛仁親王牌では小嶋敬二を連れてきっちり先行して、佐藤友和と同様に初優出のプレッシャーに負けることなく見せ場をつくることができた。続くサマーナイトフェスティバルでも濱口高彰を連れて先行してワンツーを決めている。脚力だけではなく、精神面でも確実に大きな成長を遂げており、今回も連日の積極的な走りで勝ち上がりが狙える。

村上義弘がこだわりの先行勝負で期待に応える!
経験と実績で勝るベテラン勢の一発も侮れない
 
神山雄一郎  オールスターといえば忘れてはいけないのが神山雄一郎だ。過去に5回の優勝実績があり、今年もファン投票は3位と根強い人気を誇っている。高松宮記念杯と寛仁親王牌で連続して落車と近況はリズムが悪いが、落車の影響はほとんどなく、体調面での不安はまったくない。8月のふるさとダービー函館の初日特選では、神山自身もギア倍数を上げて山崎芳仁にぴったりマークし、ゴール前では余裕で差し切りと6度目の優勝を狙える力は十分にある。
 
 神山と同期の山田裕仁も優勝圏内だ。同地区の永井清史と連係できるのがなによりも大きいが、山田自身の調子も悪くなく、サマーナイトフェスティバルの初日予選では菊地圭尚の逃げを最終ホームから早めに叩いて出て2着に粘り、差し切りの濱口高彰とワンツーを決めている。神山は追い込みで再びチャンピオンを目指しているが、山田は現在でも自力勝負での連絡みが多く、目標不在のレースであっても捲りの一発が侮れない。
 
 村上義弘は04年のふるさとダービー福井以後はビッグレースの優勝から遠ざかっているが、今なお先行にこだわり続ける姿勢が高い支持を得ており、ファン投票では神山に次ぐ4位につけている。寛仁親王牌を病気で欠場しているが、サマーナイトフェスティバルでは初日予選が逃げて4着、2日目特選が逃げ切りと相変わらずの先行勝負で元気な姿を見せており、今回も長走路をモノともしない積極的な走りでファンの期待に応えてくれるだろう。 村上義弘
 
 村上義弘とかつては先行日本一の座を争っていた伏見俊昭も、ここへきて急速に調子を上げてきている。7月の福井記念では勝ち上がりのレースでは3日間とも番手回りの競走だったが、決勝戦では7番手の展開から永井清史の先行を一気に捲り切り、バンクレコードタイ記録の10秒7の上がりタイムをマークして優勝している。今回も基本的には北日本の番手回りの競走がメインになるが、展開次第では必殺の大捲りが飛びだすだろう。


オールスターの想い出 村上が堂々の逃げ切りで2回目のGⅠ制覇
 村上義弘は02年の全日本選抜競輪で初タイトルを獲得した時は捲りだったので、「今度は先行で日本一になりたい」と思っていたが、10カ月後のオールスターで思いが現実のものとなった。決勝戦は長塚智広―小橋正義が前受け、伏見俊昭―齋藤登志信が続き、中団に村上義弘―光岡義洋―小野俊之、8番手に吉岡稔真―紫原政文の並び。打鐘前から長塚が誘導を交わしてスローペースに持ち込み、村上が上昇して先頭に立つ。長塚は一瞬粘る素振りを見せるが、4番手に車を下げる。ホーム手前から村上が全開でスパート、長塚は捲りのタイミングを計るために車間をあけるが、グングンと加速する村上についていけず、離れていってしまう。結局、前3車の争いとなり、3番手から早めに踏み出した小野が猛追するが、ゴール前でしっかり踏み直した村上が逃げ切り、小野が2着、光岡が3着だった。
オールスター思い出


丸くてカントが浅く、直線も短い
直線は短いが4、5番手からの強襲は多い
 高知は全体的に丸いイメージのバンクで、500バンクのなかでは最も直線が短く、限りなく400バンクに近いといわれている。
 しかし、見た目は400バンクに近いけれども、先行選手が残りやすいわけではない。丸い500バンクなので直線が曲がっている感じがあり、外にカントがついているのでゴール前でゴボウ抜きにされるケースが多い。
 03年に開催された全日本選抜の決まり手を見てみると、全47レースのうち1着は逃げが6回、捲りが14回、差しが27回、2着は逃げが4回、捲りが5回、差しが22回、マークが16回と追い込みが断然有利の数字となっている。
 それでも、全47レースのうち先手ラインの選手が1着になったのは21回で、半数をやや下回っているが、500バンクの割には直線が短いので、基本的には先手ラインの番手が有利なのは変らないようだ。
 ただ、スジで決着したのは19回で、全体の4割程度である。直線が短くても後方から別線の選手が突っ込んでくるケースが多かった。とくに目立っていたのは4、5番手からの強襲だが、8、9番手から2着というケースも少なくなかった。

 周長は500m、見なし直線距離は52.0m、最大カントは24度29分51秒。通称「りょうまスタジアム」と呼ばれている高知競輪場は、場内にある陸上競技用の400mトラックを中心に設計されたため、500バンクのなかでは直線が最も短くなっている。カントが浅いので競りはインが有利。先行や捲りの自力型も仕掛けのポイントを誤ると外に浮きやすい。風はそれほど気にならないが、バック向かい風の日が多い。
高知バンク

     
 
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