豪快なレースで魅了
小嶋敬二 石川・74期
復調気配のGP08覇者
井上昌己 長崎・86期
寛仁親王牌でGI初V
海老根恵太 千葉・86期
地元戦で気合い漲る
渡部哲男 愛媛・84期 |
ファン投票2位は小嶋敬二だ。近況は決して本調子とはいえない状態で昨年の1位から後退してしまったが、今年11月に40歳を迎える小嶋は、今もなお山崎芳仁や武田豊樹らを相手に先行・捲りの自力勝負で頑張っている姿に感銘しているファンが多い。
高松宮記念杯では決勝戦こそは浅井康太を目標にしたレースで7着に敗れているが、二次予選Aは文句なしの逃げ切り、準決勝も中団から先捲りの武田のさらに上を捲って1着で突破している。
続く寛仁親王牌はまさかの一次予選敗退に終わったが、敗者戦ながら2日目と3日目を連勝しており調子自体は悪くなく、今回も小嶋らしい豪快な先行・捲りでファンを魅了してくれるだろう。
ファン投票7位の井上昌己も決勝戦で7着に敗れた地元開催の共同通信社杯・春一番のあとは凡走が目立っていたが、寛仁親王牌の準決勝では山崎-伏見の北日本ラインを敗って1着で勝ち上がって、再び調子を上げてきている。
近況は坂本亮馬や松岡貴久らの九州の若手を目標にしたレースでもきっちり結果を残しており、今回も展開に応じた自在戦法を駆使して賞金王の名に恥じない走りを見せてくれるはずだ。
海老根恵太はファン投票10位で惜しくもベストナインには届かなかったが、寛仁親王牌では鮮やかな直線強襲でGI初優勝を達成して勢いに乗っている。準決勝も山崎芳仁の先行を捲っての価値ある1着で突破しており、近況は得意の捲りのスピードが冴えわたっている。
加えて海老根は松山競輪場のバンクレコードの持ち主で、05年の共同通信社杯で10秒8の上がりタイムをマークしており、松山との相性は抜群だ。今回も高速バンクの松山で海老根の切れ味鋭い捲りが唸りを上げるだろう。
その海老根を目標に優勝を狙ってくるのが渡邉晴智だ。近況は勝ち星が少ないのがやや気がかりだが、直近4カ月の連対率は4割6分と相変わらずの安定感を発揮しており、ファン投票でも9位に選ばれている。
高松宮記念杯の準決勝では山崎芳仁をしっかり追走しての2着で決勝進出。寛仁親王牌では準決勝で敗れたが、2日目ローズカップでは海老根の捲りを目標に2着に食い込んでいる。サマーナイトフェスティバルの順位決定でも海老根とワンツーを決めて1番人気に応えており、海老根との相性は抜群だ。
地元期待は渡部哲男だ。2月に高松で開催された東西王座戦で決勝進出以後はビッグレースでの目立った活躍はないが、今回も地元ファンの熱い声援を受けての勝ち上がりが十分に期待できる。
近況は得意の先行・捲りだけでなく追い込みでの勝ち星も増えてきて、サマーナイトフェスティバルの2日目選抜でも井上昌己の捲りを差して1着になっており、今回も総力戦で決勝進出を狙ってくるだろう。 |