『第53回オールスター競輪(GI)レポート』 前検日編
 
配信日:8月31日


 ファンと選手の夢の祭典・オールスター競輪が9月1日に開幕する。第53回大会の舞台はいわき平競輪場。バンク新装から二度目のビッグを迎える。「天空バンク」のニックネームを持つ独特の走路は長い直線と切り立ったカントを持つ独特の形状。地元福島勢が牙城を守るか、はたまたニュースターが生まれるのか。明日からの5日間は見逃せない戦いが繰り広げられる。
 明日(9月1日)は磯山さやかさんがメインMCをつとめる「バカラロワイヤル」の公開録画が行われます。また、カーニバルプラザではB級グルメ屋台が大集合。その他、多彩な催し物でお客さまをお迎えします。


<1R>
小野大介選手
小野大介選手
   サマーナイトフェスティバルを皮切りに、グレードレースで三連続の決勝進出を果たしている田中誠。初日1Rへの出場が決まって気合を入れる。
 「敗者戦での1Rは何度かあるけど、勝ち上がり戦ではあまり記憶にないですね。同門の牧さんと一緒だし、後方にだけはならないようにしないと。G1は初出場なんですけど、特に気後れはないし。いつもと変わらない心境ですね。平は何回か走っているバンクですけど、嫌いという印象はない。正直、成績ほど脚の状態はいい訳じゃないけど、初日をクリアできるよう頑張りたいね」
 小野大介(写真)は「全日本の初日失格は悔しかったですね。今回はスッキリ頭を丸めて心機一転です。やり残してきたことはない。この地元ビッグに賭けますよ」と鼻息が荒い。


<2R>
坂本貴史選手
坂本貴史選手
   坂本勉と親子でのG1出場で注目を集める坂本貴史(写真)
 「決まってからも意識することはなかったし、親父とも特に会話があったわけじゃないですよ。それよりも、今回はものすごく状態がいいので楽しみ。着を意識することなく、北日本の先輩と(ワンツーを)決められればという気持ちで思い切って仕掛けます」


<3R>
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
   吉本卓仁(写真)も満を持しての登場だ。同郷の選手からの評価も高く、九州勢の期待を集める。
 「もちろん最終的に順番が回ってくれば先行もするし、とにかく展開に応じて走るだけ。練習でのタイムは出ているので、自分でも走るのが楽しみです。明日はギアを下げて細切れ戦に対応していきたい。位置取りもしっかりやっていきますよ」


<4R>
小岩大介選手
小岩大介選手
   木暮安由は自信満々の検車場入りだ。
 「日程も空いて、じっくり乗り込めた。最近はグレード戦で苦しまぎれのレースばかりだし何とかここでかたちにしたい。それだけ動ける状態にはあるから」
 北津留翼は「前回のFIが予選スタートで変に気合が入った。しっかり駆けられたし久々に自信が戻った感じですね。同期で、アマ時代から仲が良い小岩(大介)さんが後ろだし、先行したい」と積極策を宣言。
 小岩大介(写真)は「西川さんに譲ってもらったから翼の番手へ。回してもらった以上、変なレースはできない。緊張するけど、楽しみ」と気合を入れる。


<5R>
 石毛克幸が自信のコメントを連発した。8月松山で準優勝から中11日の参戦に、「良い状態を維持している。暑かったけど、街道で乗り込み、直前は調整程度で軽めに練習して仕上げた。中村(浩士)君とは宮杯と全日本選抜の一次予選も一緒。ワンツー、ダメで来たから、今回はワンツーの番に」。
 藤田竜矢はすっきりとした表情で検車場入り。最終日にようやく白星を挙げた小田原記念を振り返りながら「富山と小田原は間隔が詰まって、疲れを感じたまま戦った。今回? 大丈夫です。直前は調整重視で練習したから」と、強地脚発揮へ材料ありだ。


<6R>
柴崎淳選手
柴崎淳選手
   柴崎淳(写真)は、数字だけ見ると健闘しているように見えるが、本人の評価は厳しい。
 「行けるところから踏んでいるつもりだけど何かダメ。感覚的なもんで、踏み出しやスピードが何となく乗らないんです。調子は悪くないはずなんですけどね。一回感触さえつかめば、一気に上向くと思うんですけど…」


<7R>
鈴木謙太郎選手
鈴木謙太郎選手
   鈴木謙太郎(写真)が白星スタートとなるか注目の一番だ。8月川崎から間隔が空き「家事で忙しかったり、熱を出したりだったけど、直前はしっかりと乗り込めた。オーバーワークの心配も無し。有坂(直樹)さんとはよくワンツー決まったり、相性が良い。特選に次点漏れで二着でも二次予選に行けるけど、逃げて勝ちたい」。積極攻撃を明言した。


<8R>
脇本雄太選手
脇本雄太選手
   脇本雄太(写真)は平バンクへは2度目の登場だ。一昨年12月レインボーカップファイナル以来で、「バンクの軽さや直線の長さとか憶えてませんね。初日白星が多い? 初めてのバンクでも、不安とか迷いとか全て消して逃げた結果かも。期待とかでプレッシャーを感じるけど、明日もいつもと同じ気持ちで戦います」。
 新田康仁が自信あり気。小田原記念は優参とソツないプレーを見せたが、「小田原は疲れを少し感じながら戦い、納得いく動きでは…。今回は体のケアを中心に調整したので、しっかりと戦える」とらしさ発揮へ視界が良好だ。


<9R>
新田祐大選手
新田祐大選手
   9レースには地元・新田祐大(写真)が登場する。
 「前回の落車もあったし、やや慎重に仕上げてきた。競走になったら関係無いんですけどね(笑)。今は十分に走れる状態だし問題は無い。何が何でも決勝に乗りたい。その為には何でもやる」
 坂本健太郎は近況充実した戦績。それでも「最近はFIばかりだから、グレード戦に出たときの調子の判断が難しい。良いのか悪いのか正直分からない。ただ、もっと分からないのは新田の競走(苦笑)。何をしてくるかまるで読めないし、もっとも戦いたくない相手ですね」


<10R>
金子貴志選手
金子貴志選手
   金子貴志(写真)は初めて弟子の深谷知広と同乗する。「深谷とスケジュールが違って、直前は一緒には練習してないですよ。誰かに絡まれる想定したりで普段も練習しているし、練習で深谷の後ろを回るのが少ないと言ってもね。大丈夫。状態? 高地トレに行ったり、良い調整が出来た。頑張ります」。
 菅田壱道は落車明けも何のそのの気概だ。「ケガが軽く、直前は仙台で普段通りに練習できた。状態は問題ない。ただ、深谷君には松阪で負けている。先行されて、自分は何も出来なかった。明日こそは、何でもやるぐらいの気持ちで…」。総力戦で見せ場を作る。


<11R・ドリームレース>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
村上博幸選手
村上博幸選手
   山崎芳仁(写真)が超リラックスモード。「練習のし過ぎに注意して仕上げました。練習十分で準備万端だと、これで負けたらダメ。と、自分を追い込んでしまう。今回は良い意味で、プレッシャーを楽しめるような準備。前受けさせられそうだし、逃げるとしたら長い距離を突っ張るしか…。シャイニングスター賞へ進めば、決勝へ2走で行ける可能性があるし、ペースが緩んだら、しっかりと仕掛ける。これが大事」。
 目下賞金王の村上博幸(写真)は、「状態? 自分なりに計画的に練習できました。実際は走ってみないと状態は分からないけど、セッティングとか新車の感じも良いし何とか戦える。兄(村上義弘)や市田佳寿浩さんとグランプリでも戦えるとか、先のことは考えず、一戦一戦で自分の役割をこなしたい」。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
写真撮影:日刊プロスポーツ新聞社 Takuto Nakamura
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