『東日本大震災被災地支援第54回オールスター競輪(GI)レポート』2日目編
 
配信日:9月1日


 東日本大震災被災地支援 第54回オールスター競輪(GI)2日目7レースに第99回生ルーキーチャンピオンレース、11レースにオリオン賞レースが行われました。
 第99回生ルーキーチャンピオンレースを勝利したのは、愛知の猪俣康一選手。
 11レースのオリオン賞レースは、神山雄一郎選手がみごと制しました。
 明日は三日目です。メインレースはシャイニングスター賞レースです。
 是非、皆様ご観戦ください。
 場内イベントも盛りだくさんです!


ルーキーチャンピオンレースダイジェスト
 周回は、里見恒平、小原周祐、郡司浩平、猪俣康一‐山口智弘、小松崎大地、竹内雄作‐今藤康裕、本郷雄三。残り2周で里見が誘導を交わすそぶりを見せながら、外に車を外すと、後方にいた竹内が上昇。すかさず猪俣も併せて上昇し、竹内の3番手に入る。打鐘から竹内はそのまま先行。後方から山口が捲って出るが不発。最終2コーナーから猪俣は捲って出て、そのままゴールに。1着猪俣、2着は後方から追い込んできた郡司、3着今藤となった。
ゴール
ゴール
猪俣康一選手
猪俣康一選手


オリオン賞レースダイジェスト
 周回は新田祐大‐佐藤友和、そこで大塚健一郎と並走、その後ろでも成田和也と加藤慎平で並走。その後ろに山口幸二と長塚智広が並走、後方に神山雄一郎、市田佳寿浩。残り2周前から市田が上昇し前に。新田を抑え打鐘で市田が先行。内に包まれた新田は後方に。長塚は上手く3番手をキープし、最終バックで捲り発進。それを追走した神山がゴールで差して1着。2着は後方から伸びた新田。3着に長塚が入線した。
ゴール
ゴール
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手


<1R>
中村淳選手
中村淳選手
   上原龍が先行。中村一将が捲り、その番手の南修二をどかして、切り替えた中村淳(写真)が、最後追い込んで1着。
「調子は変わらずに良いですね。上原が掛かっていてくれたから、僕もスイッチがしやすかったですね。前が頑張ってくれたおかげです」
 2着には南修二が入った。
「2着には入ったけど、中村さんに飛ばされての2着なんで、いいところはなかったですね…」と反省しきり。


<2R>
中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
   松岡篤哉が先行。石橋慎太郎が捲りにいくも、番手まで。中川誠一郎(写真)が8番手から捲って1着。
「出る時に小林(大介)さんと合っちゃったから、少し焦りましたね。スピード的には行けると思ったけど、そこで余分な脚はあまり使いたくないですからね。ちょっと不恰好な捲りになっちゃいました(笑)。理想はやっぱり華麗に捲りたいです。そういうところをしっかり見せていかないといけないですからね!」


<3R>
松川高大 選手
松川高大 選手
   才迫勇馬が赤板前から松川高大(写真)を抑えて前に出る。打鐘2センターで才迫の内をすくって、松川が先行。最終バックを取り、そのまま逃げ切って1着。
「ただのもがき合いはしたくなかったから。ホームは自然に身体が動きましたね。それで、内に一回締まって、もう一回空きました」
 才迫が行き切れなかったが、その番手だった岩津裕介は最終3コーナーから捲る。しかし、牧剛央に牽制されてしまい、4着になった。
「勇馬も、松川がいつくるかわからないから、ずっと踏んでいたんですよ。ホームのあれ(内側からすくった)は対応仕切れなかったでしょうね。それで逃げ粘っているんだから松川は強いな。捲りにいったのは、後ろにもついてくれていたんで、なんとか動こうと思いました」


<4R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
   根田空史が先行。それを菅原晃が叩きにいくが、叩き切れず。吉田敏洋(写真)が最終ホーム過ぎから捲って1着にきた。
「いやー、恥ずかしいですね…。昨日も今日と同じくらい人気になっていたのにだめだったから、本当に申し訳ないです。最終ホームで(井上)昌己がかぶった時に思わず『昌己、どけー』って声がのど元まで出かけましたよ(苦笑)。でも、昌己も本調子じゃないから、引いてっちゃったんで、助かりました。今日1着取れて、やっぱり調子は悪くなかったんだなと思うと、余計に悔しいです。でも、悔しいけど気持ちを切り替えて、残りの戦いも頑張ります」


<5R>
竹内智彦選手
竹内智彦選手
   渡部哲男が打鐘で前に出て、岩本俊介を合わせる。最終ホーム、それを見てすかさず鈴木謙太郎がカマし、最終バックで出切る。直線、北日本3番手から伸びた竹内智彦(写真)が1着。
「3番手はきついですね。ギアを上げておいて良かったです」
 2着に入った有坂直樹
「謙太郎はスタートで脚を使ったし、出切るまでもきつかったし、謙太郎も脚をかなり使ったんだと思います。最終4コーナーでタレちゃって、なんとか3着までは残したいなって思っていたら、竹内に中を割られましたね」


<6R>
北津留翼選手
北津留翼選手
   赤板で脇本雄太が一気に先行体制に。引いた北津留翼(写真)を小川勇介が迎え入れ中団に入る。最終バックから北津留が捲り、山田裕仁がブロックするも北津留は回避。最後伸びた小川が失格し、北津留が繰り上がり1着に。
「ワッキーは本当に元凶です(苦笑)。どうにもならんかったですね、行かれちゃいました。でも、小川さんが位置を取ってくれたおかげですね。ラインの力のおかげです! でも、小川さんが失格なんで1着でも素直には喜べないですね…」


<7R>
猪俣康一選手
猪俣康一選手
   竹内雄作が赤板から動き、果敢に先行にいく。3番手取った猪俣康一(写真)が、最終バックから捲り、99期のルーキーチャンピオンに輝いた。
「3番手に入れたので、緩んだら行こうと思いました。山内さんに教えてもらった作戦がその通りにはまったので、上手く行けましたね。正直、ルーキーチャンピオンレースは意識してなかったんですけど、目の前の一戦一戦で(力を)出し切ってきたんですけど、ここでもそれは同じだったので、それが優勝につながったので嬉しいですね。先行した竹内君の仕掛けも勉強になりましたし、色んなことをプラスに変えていきたいです」
 2着の郡司浩平
「最後はよく伸びてくれましたね。位置的にもう少し前だったら捲りも考えたんですけど、けっこう後ろの方だったので、これは脚を溜めて直線勝負に懸けた方がいいだろうと思って。結果的にいい判断ができたと思います」
 3着の今藤康裕
「あれだけ竹内君が積極的なレースをしたのに、番手として何もできなくて本当に悔しいですね」
 4着の小松崎大地
「悔しさは残りますし、この借りはいつかヤンググランプリに出場できる様になった時に返したいと思います」
 5着の本郷雄三
「大事に行こうとしすぎて付いていくのをやめてしまったのが全てですね」
 6着の小原周祐
「何もできないまま終わってしまって、何のために練習してきたんだろうっていう感じですよ…。本当に悔しいです。この悔しさをバネにまた頑張ります」
 7着の里見恒平
「今日はどこかでカマそうと思って3.92をかけたのが、結果的に裏目に出てしまった。同期に勉強させられました。ちょっともったいなかったですね」
 8着の竹内雄作
「やっぱり緊張しましたね。フカシ過ぎてしまって、全然踏み直しができませんでした…」
 9着の山口智弘
「猪俣さんにしっかり付いていければ良かったんですけどね。あまりにもダッシュが良すぎてちょっと口が開いちゃいました。あれではさすがに抜けないですよ(苦笑)。やっぱり、番手って難しいですね」


<8R>
武井大介選手
武井大介選手
   川村晃司が牛山貴広を叩いて先行。最終バックから桐山敬太郎が捲って行く。武井大介(写真)が直線伸びて1着。
「桐山と連係して前2場所が落車だったので、今日はワンツーが決まったのが嬉しいです。最後は、小倉(竜二)さんに押してもらう形になったおかげで1着に来れました」
 2着には捲り追い込んだ桐山敬太郎
「切ったけど、川村さんに行かれちゃったから、どうしようかと思いました。でも、2場所続けて武井さんが落車だったから、結果、ワンツーが決まって嬉しかったです。最近、一次予選で勝って二次予選で飛んでいるから、明日は頑張ります」


<9R>
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
   ごちゃついた展開になるが、最終的に飯野祐太が主導権を取ってバック線を通過。新田康仁が中団から捲るが、番手の渡邉晴智(写真)が交わして1着。
「新田のおかげです。ここで新田と一緒になれたのが大きいですね。スタートで、前を追ってあれだけ脚を使ったのに、すごいですよね! もし、使ってなかったらもっとすごかったってことですよね!」
 2着には新田康仁が入線。
「スタートで、追うのできつかったです。捲っていくのは、もう我慢していけるところまでって感じでした。自転車を直して正解でした。アタリが全然違いますね。思っていた展開とは全然ちがったけど、そこは経験でカバーというか、いい判断が出来ました。選手になってから18年ですからね(笑)」


<10R>
小野俊之選手
小野俊之選手
   打鐘から松岡貴久が先行。浅井康太が後方から捲り追い込んでくるが、小野俊之(写真)がこれを止めて、1着を取った。
「作戦は特にはなかったんですけど、貴久の勝てるように行けって言ったら、先行してくれました。貴久が頑張ってくれたおかげですね! たまには良いことありますね(笑)。集中してレースに臨んだ、それだけですね」
 2着には大外伸びた木暮安由
「中団を取るためには一回動いていかないといけないと思って、松岡が行くのに合わせて動いたんです。叩き合ってと思ったけど、うまくいきませんでしたね。そこからはすぐに立て直していきました。その瞬時の判断でここまできてますから(笑)。感じは悪くないですね」
 浅井康太は3着に。
「行こうと思ったタイミングで岡部(芳幸)さんに内に行かれたんで、一回整えてから行きました。最後に小野さんから肩にブロックをもらったんで、あれで止まりましたね。オールスターは3回連続落車しているんで、一瞬やばいかと思ったけど、落ちなかったんで、これで厄払い出来たかな(笑)」


<11R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   赤板から市田佳寿浩が前に出て新田祐大を抑えて、そのまま先行。最終2コーナーから長塚が捲り、それを交わして神山雄一郎(写真)が1着。
「長塚は絶対に仕掛けると思ったんで、ダッシュが良いし、そこだけ集中していました。きついレースだったと思うし、長塚も苦しかったと思います。車券的に人気だったし、それに応えられて良かったです」
 2着には捲り追い込んだ新田祐大
「途中まで作戦通りだったけど、それが加藤(慎平)さんが内にいった時に変わりました。そこから立て直す応用力がもっと必要ですね」
 長塚智広は3着に。
「神山さんに任されていたし、自分としても上手く流れをみながら仕掛けられたんじゃないかなと思います」

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