本日は準決勝3個レースが行われ、明日の決勝進出9選手が確定しました。 どのレースも激戦でしたね。それらを勝ち上がった9選手は正に好調と言ってよいでしょう。本当にどの選手が勝ってもおかしくないと思います。
明日は第54回オールスター競輪(GI)の最終日です。場内ではイベントが盛りだくさんで、非常に賑わっています。 是非 本場(岐阜競輪場) にお越しになってお楽しみください。 皆様のお越しをお待ちしています。
打鐘で石橋慎太郎は前に出た。そこを渡部哲男が叩きにいったが、しかし、石橋は突っ張る。その3番手を取った単騎の菅原晃(写真)が最終バック前から捲って1着。 「今日は単騎だったんで、楽に位置が取れたおかげですね。今回は、レースでは調子が良いんだけど、練習ではあんまり調子は良くないんですよね。これが練習でも調子が良くなってくれば、もっと良くなってくると思います」
前を取った大西祐を栗田雅也が抑えにいくと、ペースが緩み、その隙をついて上原龍がカマす。最終バックから栗田が捲るも、それに合わせて後閑信一(写真)が番手から発進し、1着を取った。 「上原がいいところで行ってくれました。上原は今、怪我で調子を崩しているから先行したいって言ってくれて、その気持ちに応えたいと思ったんです。こういう選手はやっぱり強くなっていきますよね。ここから楽しみにしています! 自分は調子を一旦崩してしまったんで、また一歩ずつ上がっていきます。きっちり足場を固めながら上がっていかないと、また崩れるだけですからね」
三宅達也が赤板から上昇し、そのまま先行。最終バック前で中団の斉藤正剛が捲るが行き切れず。ゴール前、番手の山口富生(写真)が交わして1着。 「2周も行ってくれたんで本当にありがたいですね! 達也とワンツーが決まって良かったです」 三宅達也は2着に逃げ残った。 「気合じゃったな。でも、2周はきつかったー。翼が行くなら4番手でもいいと思ってたんだけど、来ないから、行きました。2着に残してもらってありがたいです。風の日はけっこう好きですね」
松川高大(写真)の後ろは中川誠一郎。そこに中村淳(写真)が競りにいった。打鐘過ぎ2センターから松川が先行すると、その後ろは中村が取り切った。最後、松川が逃げ切ろうとするが中村が追い込み、松川と中村は1着同着。 松川高大は「後ろは直競りだったし、しょうがないですね。自分の仕事は先行するだけなんで、今日もしっかりと先行することを考えていました」 中村淳は「2着だと思っていたら、1着同着だったんで良かったです。そういえば、最近は雨のレースが多いですね(笑)。小松島記念も経験したし、全日本選抜の2日目もひどい雨でしたから。あれに比べれば今日はマシですよ。なんだか雨に慣れてきている感じがしますね(笑)。でも、そのせいか今日は余裕を感じましたね」
赤板で吉田敏洋が前に出て、それを川村晃司が抑える。しかし、打鐘では新田康仁が先頭に立ったが、さらにそれを叩いて佐々木則幸が先行。最後、室井健一(写真)が佐々木を交わして1着。 「絶対にノリは捲りだと思ったんですけど、良い感じで行ってくれましたね。いつもはせんのにな(笑)。前が強かっただけです。そんで、前が勝手に残って」 佐々木則幸は2着に残り、四国勢のワンツー。 「最近は踏む距離が短かったのに、久々に先行したんで、きついですね。でも、順番がきたし、先行出来ました」
青板からゆっくり神山拓弥が上昇し、赤板で誘導の後ろに入った。赤板で小嶋敬二(写真)が神山を抑え、打鐘で一気に松坂洋平が先行態勢に入るが、最終ホーム前から坂本健太郎が松坂を叩いて先頭に。最終2コーナーから松坂が捲りにいくが、その上を小嶋が捲って1着。 「青板から動きましたからね。あんなに早く動くとは思いませんでした。でも、後ろはいやなんで、一回動いたけど、また後ろになっちゃいました。意味ない(苦笑)。でも、そこから前が行くのが遅かったんで、行けましたね」
打鐘前から桐山敬太郎が上昇し、先行態勢に。後方から坂本亮馬が捲ってくるが、それを高木隆弘がブロック。さらに後方から岡部芳幸が捲り追い込んできて、それを最終4コーナーで高木が牽制しにいくと内が空き、最後、伸びた渡邉晴智(写真)が1着。 「前の2人のおかげです。俺が前に踏まなければ、前の2人は残っていたと思うし、俺が下手だっただけですね」 高木隆弘は「ちょうど止められないところで来ちゃいましたね」
藤木裕の後ろの村上博幸に武井大介が競り。藤木が赤板から上昇すると、前を取った木暮安由(写真)も藤木の番手で粘り、3車並走になったが、最終1コーナーで番手を木暮が取り切った。最後、木暮が捲り追い込んだが番手から抜けた飯嶋則之が1着。2着に木暮が入った。 「中団が欲しかったんですけど、取れそうになかったんで、番手で粘りました。たまにはそういうところを見せておかないといけないですからね。(中村)淳さんに教えてもらったことが活きましたね!」
赤板で新田祐大が先頭に出て、打鐘前から平原康多が叩きに行くが叩き切れず引いて3番手に入る。浅井康太は後方から最終ホーム過ぎから踏み込み、捲って一気に前団を飲み込んだが、そこに切り替えた伏見俊昭(写真)が追い込んで1着。 「新田が行ってくれたおかげですね。後ろに平原が入ったから、あんまり持っていくと平原に内にこられそうで怖かったです。これが小倉(竜二)が後ろにいてくれれば、もっと違う展開になったんでしょうけどね」 2着の浅井康太。 「引いてすかさず行ったのが良かったですね。伏見さんを越えたところで行けるなと思ったけど、なんか脚が上手く回らんかったです」 3着には長塚智広が入った。 「難しかったです。前に踏んでいるし、よく分からないまま終わってしまいました。平原君のおかげだし、申し訳ないです。芦澤(大輔)君も頑張ってくれたのに…」
赤板から永井清史が上昇し、先行態勢に。最終ホームから武田豊樹が捲るが、これを加藤慎平がブロック。その内をすくった松岡貴久も加藤が捌いた。しかし、最後、伸びてきた佐藤慎太郎(写真)が1着。 「もう自分で踏んでいった時に山崎が下がってきたから、でも、あそこで入れたらきつかったんでごめんと思いながら、前に行かせてもらいました。最後はけっこう伸びましたね!」 合志正臣は外伸びて2着に入った。 「冷静でしたね。貴久が上手く武田の後ろにスイッチして、そこまではよしと思ったけど、でも、内に行っちゃったんで、僕はかぶるのがいやだったんでついていきませんでした。あとはコースを探して行きました」 3着に山内卓也。 「内からすくわれて驚いてしまって…。出来れば、慎平、永井と一緒にと思っていたんですけど…。前の2人が頑張ってくれたおかげです」 番手の加藤慎平は惜しくも4着に終わった。 「永井も頑張ったし、自分もやることはやりました。でも、……悔しいの一言です」
赤板過ぎに深谷知広が先頭に立ち、そのまま主導権を取った。最終2コーナーから稲垣裕之が捲るも、山口幸二が牽制。最終7番手から空いたコースを突き抜けた佐藤友和(写真)が1着。 「深谷が掛かっていましたし、あれは僕のギアでは外からは行けないですね。いつもだったら外から行くけど、今日は内の空いているところから行きました。二次予選で長い距離を踏んだのが、準決勝に活きました」 2着に深谷知広が逃げ残った。 「地元の幸二さんが後ろですし、良い緊張感で走れました。でも、二次予選の方が緊張しましたね」 3着に山口幸二。 「山田(裕仁)の分、(山口)富生の分、永井の分、慎平の分、岐阜の選手全員の分を背負って決勝で頑張ります。それで燃え尽きたいと思います」