『東日本大震災被災地支援 第54回オールスター競輪(GI)レポート』 最終日編
 
配信日:9月6日


 第54回オールスター競輪(GI)は三重の浅井康太選手が、第20回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)優勝に引き続き、本年二度目となるGI優勝を果たしました。
 最終ホームから、仕掛けるタイミングは超一流ですね。
 年末のKEIRINグランプリまで、まだ、3か月ありますが、更なる活躍が期待できますね。

決勝戦 レース経過
 周回は、浅井康太‐山口幸二、深谷知広‐山内卓也、長塚智広‐合志正臣、佐藤友和‐佐藤慎太郎‐伏見俊昭。残り3周でまず佐藤友の北日本ラインが上昇。前で受けていた浅井は引く。残り2周で、佐藤友が踏み込んで先行態勢に入ると、6番手にいた長塚は外側にいた深谷をけん制。一旦引かせる。さらに打鐘前2コーナーで、長塚は内に切り込み、伏見をどかし、3番手に。深谷はここで踏み込んで主導権を取りにいったが佐藤友に合され前に出れず。山内は切れて、深谷を追走するため、内に切り込んで内長塚、外山内で競り。その縺れが、残り1周前の4コーナーで佐藤友に当たり、更に深谷に影響し深谷は外にういた状態に。最終ホーム、再度佐藤友は踏み込んで先頭に出るが、後方でかまえていた浅井が一気に仕掛け、先頭に躍り出て主導権。その後方では、長塚が佐藤慎を押し上げ、落車。浅井の後ろの山口は一旦は離れたものの、最終バックで追い付き追走。ゴール前では、浅井と山口のマッチレースになったが、浅井が残り、二つ目のGIタイトルを獲得した。2着は山口、3着は、合志を交わした佐藤友が入線した。

ゴール
ゴール
浅井康太選手
浅井康太選手


<1R>
岩津裕介選手
岩津裕介選手
   打鐘から小林大介がカマして先行。捲る鈴木謙太郎を諸橋愛がブロック、その空いた内をついた岩津裕介(写真)が1着。
「思っていたレースと違ったんですけど、対応して動けていたと思います。調子は、最終日の1レースを走っているくらいだから良いとは言えないけど、普通くらいでしたね。3日休みだったから動かないと(笑)。初めてですね、3日も休んだのは」


<2R>
鈴木誠選手
鈴木誠選手
   藤原憲征が先行し、捲ってくる栗田雅也を後閑信一がブロックしながら前へ踏む。鈴木誠(写真)が最後追い込んで1着。
「いやー、疲れましたね。ちょっと休みが多かったので、なんか気持ち的に疲れたというか、やる気をなくさないようにするのに疲れました。でも、最終日に1着が取れて良かったです。また、頑張ります」


<3R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
   坂本健太郎が先行。一回は川村晃司が捲り切るも、坂本の番手から荒井崇博(写真)が発進し、捲り追い込んで1着。
「健太郎のおかげや。ホームけっこうもっていったつもりだったけど、止められなかったですね」


<4R>
西川親幸選手
西川親幸選手
   北津留翼の番手の中川誠一郎に柴崎俊光が競り合い、なかなか決着がつかず。それを最終バックあたりから望月裕一郎が捲り発進。望月の捲りを追走した西川親幸(写真)が最後追い込んで1着。
「本当は誠一郎がすぐに捌いて、後ろにいる選手をつれていって欲しかったんですけどね。でも、誠一郎にはこれも経験の一つですね。見ていて、もっと上手く牽制すればいいのにとか歯がゆくもなるんですけど、やっぱり経験していかないと覚えていかないですからね。勝ち上がりはシビアに別線もありだし、今日みたいな時は並んで、九州は少ないから、勝ち上がっていくためには色々必要だと思います。そのために今日の経験も重要なんじゃないかと思います」


<5R>
南修二選手
南修二選手
   吉田敏洋が先行し、捲ってくる桐山敬太郎を志智俊夫がブロック。最終バック過ぎから中村淳が捲るも、さらに志智が牽制。しかしその空いたコースを南修二(写真)が突き抜けて1着。
「ちょうど捲りにいこうと思った時に淳さんの捲りに合っちゃったんですよ。本当は2センターから外に行っているんですけどね。それで、志智さんが牽制したから、空いたところを行きました。淳さんには今回色々とアドバイスをもらっていたんです。本当にありがたいですね。そのアドバイスは今後に活かしたいと思います」


<6R>
石毛克幸選手
石毛克幸選手
   金子貴志が先行。打鐘4コーナーから新田康仁が内に切り込み、岡山勢と絡む。新田と連係が離れてしまった石毛克幸(写真)が自ら捲って1着に入った。
「本当は新田さんについていかなきゃいけなかったんですけど、新田さんの動きがトリッキーでついていけなかったですね。難しいですね、人の後ろは。自力が出るくらいだから、調子は悪くなかったんですけどね。…これも経験ですね」


<7R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   打鐘で佐々木則幸と小嶋敬二の叩きあい、その短くなった前団を神山拓弥が一気にカマすと、車間を空けた神山雄一郎(写真)が最後追い込んで1着に入った。
「拓弥が頑張ってくれましたからね。あいつも先行選手ですから。自分の調子も変わらずにいけていると思うし、また頑張ります」


<8R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔選手
   稲垣裕之が武田豊樹を抑えて先行すると、武田豊樹は3番手に入った。最終2コーナー過ぎから武田が捲ると、伊藤保文が牽制するが、それを掻い潜って1着入線。2着には芦澤大輔(写真)が入り、茨城勢でワンツー。準決勝の落車が心配された芦澤だったが、しっかり武田につけきった。
「今日は付いていっただけですね。走る限り落車は言い訳にはなりませんからね。自分としてはやることをやれた開催だと思います」


<9R>
藤木裕選手
藤木裕選手
   打鐘から藤木裕(写真)が先行し、海老根恵太が叩きにいくが藤木に合わされてしまった。さらに後方から山崎芳仁、中団から松岡貴久が捲りにいくが、市田佳寿浩がブロック。結果、藤木が逃げ切って1着。
「自分がここまでこれると思わなかったし、でも、言われたことを出来てないところもありました。その出来てないところが(村上)博幸さんと一緒のレースで出来なかったのが、自分の弱さですね。博幸さんも前回の落車が痛いはずなのにそれを言い訳にしなかったし…。また2人して万全な時に一緒に走って結果を出したいです。一緒に走るのには、自分が上がっていくしかないので、また頑張ります!」


<10R>
平原康多選手
平原康多選手
   赤板から木暮安由が上昇し、先行態勢に。最終2コーナーで、中団から新田祐大が捲りにいくが、車間を空けていた平原康多(写真)が新田に合わせて捲り発進し、平原が1着にきた。
「あれだけ木暮が頑張ってくれましたからね。きつかったけど、人気に応えられて良かったです」
 果敢に先行した木暮安由は「今日は手応えあったし、また頑張れると思います!」


<11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   佐藤友和が早めに残り3周から動き残り2周過ぎに先頭に立った。打鐘前から一気に深谷知広がカマすが、きっちりと佐藤友が合わせる。内切り込んだ長塚智広と山内卓也が絡み、その煽りをくらって深谷が後退。残り1周で佐藤友が踏んでいくが、それを浅井康太(写真)が叩いて主導権奪取。最終1コーナーでは4車が落車するアクシデントがあったが、結果、浅井が押し切って優勝を飾った。
「一つ目のタイトルは本当に自分が獲ったのかなという実感もなかったんですけど、今回はこんなに嬉しいんだなって思いました。今日は幸二さんとワンツーを決めれるように仕掛けようと思っていました。友和さんがやる気だとは思わなかったので、それが自分に恵まれたのかなと思います。これからも自分はいつも通り、仕掛けられるところから仕掛けて、一戦一戦しっかり走りたいと思います」
 2着の山口幸二
「ホームで慎太郎と長塚が接触して、僕にもあたったんですよね。それで、浅井と口が空きました。あれがなければ…差せていましたね。僕に運がなかった。持てる力は出し切りました」
 3着の佐藤友和
「悔しいな、…優勝のチャンスはありましたね」
 4着の合志正臣
「友和を追うか迷いましたね。でも、車間が空いていたんで。あれで脚いっぱい。今日は表彰台に乗らない方がいい。下手に乗っちゃうと調子に乗っちゃいますからね。また頑張ります」
 5着の深谷知広
「出切れなかったことが全てでした」
 6着の山内卓也
「友和があんなにやる気だと思わなかったのが誤算でしたね。自分は、力がないから落車するわけだし、また練習してきます。まだまだやることがありますね」
 8着の佐藤慎太郎
「浅井がきた時に、長塚(智広)に内からこられて、挟まれました」

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