| ガールズケイリンコレクション前橋 レース経過 |
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| 号砲と同時に小川美咲が飛び出すが、最内枠の石井貴子がスタートを制して前から攻める。石井寛子が続き、小川は3番手から。以下は加瀬加奈子、田中麻衣美、小林優香、中村由香里で周回。 赤板が過ぎても静かな周回が続くが、誘導が退避した打鐘からレースが大きく動く。加瀬がゆっくり上昇し、それに合わせ小林も動くと、後ろの中村が小林にハウスし落車し、6人でのレースになる。 すると打鐘2センターから石井貴が一気にスパート。最終ホームを石井貴、石井寛、小川、加瀬、小林は田中を交わし5番手で通過。ホーム過ぎから加瀬がまくり発進すると、小林もそれに乗って行く。2コーナーから2番手の石井寛も加瀬に合わせるようにまくり、石井貴に襲い掛かる。小林は加瀬のさらに外からまくり上げ、2センターで4人がほぼ横一線に広がる。加瀬、小林に交わされた小川も4人を追い必死に付いて行くが、直線でコースが空かず伸びきれず。直線に入り、先頭の石井貴を石井寛が捕らえるも、大外をまくった小林がゴール寸前で石井寛を交わし、渾身のガッツポーズ。ガールズケイリンフェスティバルに続く優勝を飾った。 |
 根田空史選手 |
根田空史（写真）が打鐘前からカマすと、前受けの志村太賀は突っ張り主導権争い。しかし、根田がホームで志村を叩いてレースを支配。踏み出しで岩本俊介は離れ、単騎の状態になるも、グングンと加速。そのまま後続の反撃を振り切って、力強く押し切った。 「キツいです。一人で行ったのは気付きました。ああいう展開の方がいいと思ったけど、（ラインで決まらず）残念です。昨日（3日目）からギアを変えて、今日はクランクも短くしました。状態はあんまり良くはないけど、4日目で少しはマシになりましたね」 踏み出しで離れた根田後位に、叩かれた志村太賀がスッポリハマる展開。志村はゴール前で根田に迫るが、差しきれず2着まで。 「もう誰も来ないから先行しようと思ったんだけどね…」 |
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 園田匠選手 |
赤板で一度は中団取りに動いた東龍之介が、再度踏み上げて主導権を奪取。叩かれた松川高大だったが、3番手で態勢を立て直してまくりを放つ。勝瀬卓也のブロックをなんとか堪えて、園田匠と九州ワンツー。シリーズ最終戦となった2着を振り返る。 「（スタートで）けん制があって前になったんで、全部突っ張ってやろうって思ったんですけどね。（東）龍之介は一回降りてから、また来たんで突っ張り切れなかった。でも、まくりに行ける脚もあったし、（4日目で）やっとスッキリですね」 松川に付けた園田匠（写真）は、ギリギリまで踏み出しを我慢。短い直線にもかかわらず鮮やかに突き抜けて、引き揚げて来るとニヤリ。 「やっと恵まれましたね。この3走は自分で流れを壊していた部分もあったし、今日（4日目）は松川が流れを作ってくれた。内を締めていて無理しないで（踏み出しを）待った。仕上がりはバッチリでしたね」 |
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 稲毛健太選手 |
赤板から藤田竜矢と高橋陽介が主導権争い。踏み勝った高橋だが、緩めたところを、稲毛健太（写真）が後方から一気にカマし、最終1コーナーで主導権を握る。稲毛は抜群のスピードで加速すると、別線を完封し逃げ切った。 「（スタートで）誰も前を取らないからいきました。後は前が緩んだんで（カマシに）行こうと。最後は差されてもいいというくらいの覚悟はしてましたね。作戦はどこからでもいいかなって気持ち。疲れはジッとしている方が溜まるんで、自転車に乗っていた方がいいですね。とりあえず良かった」 番手絶好となった坂口晃輔は、タイヤ差まで稲毛に迫るも2着。G1初勝利はお預けとなった。 「あっという間にゴールでした。ギリギリ付いていって、出た瞬間に後ろは見たけど、脚はいっぱい。強いですね。きれいに番手で回ったので、ゴール線までの距離を計れなかった。あれだけ思いっきりスピードが上がるとキツイです。でも、これで無事に明日の最終日も走れます」 |
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 浦川尊明選手 |
早坂秀悟の巻き返しを阻んだ高久保雄介が、伊藤保文を連れて主導権争いを制す。近畿ラインを受けて3手に飛び付いた神山拓弥が、まくりで楽に仕留めるかに思われた。しかしながら、伊藤のブロックに手こずりやっとのことでまくり切って、浦川尊明とワンツーの2着。 「33バンクだからけん制されても大きく振られるし、400バンクよりもきついですね。ただ2日目の朝にシューズのサンの位置を修正して、それで前走と今日は感じが良かった。1次予選もこのデキだったら、イケてましたね」 前団のあおりでできる波で追走に苦労しながらも、浦川尊明（写真）が神山を追い込んで1着。 「全部（神山）拓弥がレースを作ってくれた。自分は4.58のギアだし、何回も内に差してしまった。このギアでももっとすんなり付いていけないとダメだね。それでもバックを踏んだりしながら、（1着）取れているし脚の感じは悪くない」 |
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 桐山敬太郎選手 |
三谷竜生が前受けから果敢に先行策。隊列は一本棒。最終ホームを過ぎて池田勇人が先まくりを放つ。しかし、その上を桐山敬太郎（写真）が襲い掛かる。諸橋愛のブロックも凌いだ桐山がゴール前僅差でまくり切り、シリーズ2勝目を挙げた。 「今日は押さえて3番手だと思っていたし、本当は北津留を2周駆けさせない準備もしていた。（脚の状態は）普通くらいだけど、この調子じゃ上のレースは厳しい。でも、負け戦でも1着取れてリズムを取り戻せる」 池田勇人は惜しくも2着だが、今シリーズ初の連対に安どの表情。 「三谷が駆けたし、その上をいかないと。でもタイミングがズレてワンテンポ遅れた。もうワンテンポ早ければ差されなかった。でも前橋なんでしょうがないですね。まあ、仕掛けて2着なんでホッとしました」 |
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 渡邉一成選手 |
脇本雄太の突っ張りを警戒して、小松崎大地が早めの先行。レースの主導権を誰にも渡さない心意気が光った。脇本の反撃に合わせて4番手キープの新田康仁が、最終1センターからまくって出る。小松崎の番手で車間を切った渡邉一成（写真）は、新田のまくりを引きつけて番手発進。新田に押し込まれた山田敦也は、小松崎とともに後退。勝ち星を挙げた渡邉だったが、ラインでの上位独占を果たせず反省の弁。 「（小松崎）大地さんの気持ちがすごく強かったですね…。自分は1着を取ったこと以外は０点です。うまい人なら、（最終）3コーナーで止まってましたよ。僕の技量がないから、（山田）敦也も引き込めなかったし」 まくった新田康仁は渡邉に合わされると、柔軟に作戦チェンジ。山田を押し込めて渡邉後位を奪取。2着に流れ込んだ。 「理想は（北日本を）分断したかった。そのあとは無理やり（まくりに）行った感じでした。連日不完全燃焼に終わっていたんで、今日は仕掛けたかった。今回は状態は悪くないけど、メンタルです。（オリオン賞で）人任せにして、自分が仕掛けられなかったことがすべてだと思います」 |
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 矢野昌彦選手 |
竹内雄作が果敢に先行策。最終ホームまで後続を一本棒にする。しかし、佐藤友和が1センターからまくり出ると、それに合わせた矢野昌彦（写真）が2コーナー過ぎに踏み上げる。矢野は2センターで前団に迫ると、ゴール前でまくり切った。 「竹内君の出方次第で作戦は変えようかなって思ってました。（脚の状態は）悪くないけど、疲労はあります。日に日に溜まっている感じ。そこをケアしながら明日（最終日）も頑張ります」 竹内雄作は矢野にまくられるも、2着に粘った。 「昨日の失敗があったんで反省して臨みました。いい勉強にはなりましたね。疲れは溜まっているとはいえ、末は残っていた。今日はラインのおかげです。明日ももっと積極的なレースをしていきたい」 |
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 相川永伍選手 |
関東ラインの4車が出て主導権を握ると、成清貴之が5番手に続いて隊列は一本棒。絶妙なペースを保った相川永伍（写真）は、最後までスピードが落ちることなく後閑信一とのゴール勝負。別線を完封しての逃げ切りに、出迎えた池田勇人とレースを振り返りながら気持ち良さそうに大粒の汗をぬぐう。 「先行一車みたいなもんですからね、こういう時にしっかりと貯金を作っておかないと。叩き合いしないといけない時は、叩き合うんで。今日は（成清が）粘るかもしれないっていうのもあったし。（稲川翔の）カマシもあるから緩めずに行ったけど、オーバーペースにもならないようにごまかしながら駆けた。後ろ（別線）にプレッシャーもかけられたし、よかったです」 関東ラインの3番手から飯嶋則之が、外を踏んで3着。前2人をとらえられずも、伸びが目立った。 「最高の展開だった。それで（関東で）ワンツースリーフォーですから。自分は8月からずっと続いている重さがまだあるけど、良くなってはいる。若い人みたいに（今シリーズは）日に日に良くなっている（笑）」 |
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 石井寛子選手 |
ガールズコレクション2014前橋ステージが、一発勝負で行われた。激戦を制したのは小林優香。レースは打鐘後、すかさず動いた後方の小林だが、中村由香里が小林の後輪に接触し落車。接触の影響でスピードが鈍った小林はまくりの展開に。前受けから主導権を握った石井貴子だが、ホームから加瀬加奈子が発進。それに合わせて、石井貴後位の石井寛子も仕掛ける。さらに、小林も2コーナーから前団に迫り4車並んで最終コーナーを回る。直線勝負となったが、最後は大外を小林がをまくり切り、ドームクイーンの座に輝いた。 「スタートであの位置を選んだのは、松戸と同じ展開にならないように想定して、打鐘過ぎから緩んだところを一気に行こうと考えてました。でも、打鐘後のアクシデントでスピードが落ちてしまったし、前もかかってしまったので、もうまくりに回るしかないと思いました。内に入っていったら、最後包まれて抜けないと思ったので、大外を選びました。4コーナー過ぎてから直線長いことが今日の結果につがったし、最後は気持ちで粘って追い込みました。このメンバーで戦えた事も光栄ですし、自信にもなりました」 石井寛子（写真）は、松戸のガールズケイリンフェスティバルに続いて小林に敗れ2着。 「悔しいですね。自分のタイミングで行ったらズブズブにされてしまうし、勝負は後ろの人が来てからと思っていました。加瀬さんのスピードが良かったですね。でも、今回は（小林）優香ちゃんより先に仕掛けて行けたのは自信になりました」 懸命に風を切った石井貴子だったが、3着に破れ悔しさを口にする。 「今日の1番車は、お客さんが選んでくれて、自分にとって特別な物でした。だからその意味でもスタートを取って前を取りました。（落車があって）そういうことが道中にあるのもケイリンですから。ガシャンっていった時点で自分が先行勝負だと思いました。（ファン投票）1位で選んでもらったんで1着で返したかったんですけど、この結果は自分が未熟です」 加瀬加奈子も、最後まで小林に抵抗したが結果は4着。 「ジャンで小川（美咲）が動いて斬ると思って、その上を叩こうと思ったら（行かなくて）え？！っと思ってバックを踏んだ。後ろで落車があって脚がいっぱいになってしまった。初手の位置取りは悪くなかったと思う」 |
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 天田裕輝選手 |
輪界屈指のスピード巧者が名を連ねた激戦区は、赤板で村上義弘を背に川村晃司が先行態勢。2次予選でバンクレコードを叩き出した中川誠一郎が、赤板の2コーナーから動き出すとあとは激流のハイスピードバトル。3番手を確保した新田祐大が中川を合わせ切って、京都コンビを乗り越える。そこで勝負あったかに思われたが、新田はその上を天田にまくられて2着。 「中川さんと車輪が掛かってしまったけど、（最終）バックではなんとか出て行けた。もうそこからはガムシャラでした。ダービーの次のＧ１がここだったし。ここに合わせて来たので、走るからには全力で必ず優勝する気持ちで最初から走った。なんとか決勝に乗れたし、（決勝も）ファンのみなさんの期待に応えられるように」 最終ホームでは8番手の天田裕輝（写真）が、まくり合戦を制して地元の舞台でG1ファイナルのキップを初めてつかんだ。 「神山（雄一郎）さんが好きに走らせてくれたし、（別線に）警戒されてなかったぶん、自分のタイミングで（まくって）行けた。警戒されていたらこうはいかなかったでしょう。（G1決勝の）実感がないけど、毎戦で集中できているのがいいと思います」 天田のまくりに離れ気味だった神山雄一郎だが、ソツないリカバー技術で3着に入った。 「あそこは（天田に）付いていけないから、内を狙っていた。オールスターはやっぱり相性がいいですね。決勝に乗れたし、あと一日頑張ります」 |
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 金子貴志選手 |
人気を集めた中部勢が、ワンツー決着で決勝にコマを進めた。レースは、今シリーズ、初めて自力となった浅井康太が打鐘で主導権。浅井はラインで出切ると、後続を警戒しながらペース駆けの態勢へ。1センターから石井秀治がまくり出ると、番手の金子貴志（写真）は車間を斬って援護。最後は金子が浅井を交わして、決勝へのキップを手に入れた。 「本当に強かった。浅井の感覚で走ってくれればチャンスはあると思った。なんとか（ラインの）3人で決めたかったけどね。連日、前で深谷（知広）、浅井が頑張ってくれたおかげです。浅井も深谷の分まで頑張ってくれている。（G1の決勝は）乗れないのかなって思ってたりもしたけど、浅井が頑張ってくれて乗れて良かった。（決勝も）浅井が優勝を狙ってくれれば、チャンスはある」 逃走劇を演じた浅井康太。「シャイニングスター賞」の反省を生かし奮起した。 「行ける時にいければいいかなって思っていたんですけど、石井さんが斬った時に、井上さんが行くと思ったので、その時には先行を考えていました。昨日、深谷君と接触してしまったので、そのぶんまで金子さんの前で頑張ろうと思いました」 最終コーナーで包まれるも、空いた内コースを突いた井上昌己が3着。 「一回叩いてからって感じで組み立てました。浅井君がもうちょっと遅かったら（先行の）腹くくろうかなって思ったんですけど、いい感じで来てくれたんで。初日先行したから決勝に乗れたと思っています」 |
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 武田豊樹選手 |
近畿勢が主導権を握って、人気の武田豊樹（写真）は打鐘で一本棒の6番手。決して楽な位置ではなかったが、最終ホーム手前から踏み出すと番手まくりの稲垣裕之を力でねじ伏せて1着をもぎ取った。 「自分の中では感触がいいってわけではない。決勝戦に乗ったからってうれしいわけじゃないし、しっかりと結果を残して家に帰りたい。（決勝は）全力を出し切るだけです」 武田に続いた平原康多は、危なげなく2着をキープした。 「もう武田さんに全部任せていた。あれで武田さんがまくり切れるかどうかで、稲垣さん（最終）バック前から併走していた。自分はそれに対応できるだけの余裕はありました。でも武田さんは抜けないですね。日に日に良くなっている感じはある」 赤板で踏み込んだ原田研太朗が外に浮くと岩津裕介は、ここが勝負どころとにらんで武田ラインの3番手へ切り替えた。結果的にその判断が功を奏して武田、平原に続いての3着。4度目のG1決勝進出を遂げた。 「思っているような展開にはならなかった。準決で（中四国ラインで）番手を回ることはあんまりないんで、（原田と）力勝負で決めたかったけど。相手にうまく（自分たちが）力を出させないように走られましたね。あそこは勝負どころだったし、シビアに行かせてもらいました。もう原田君が巻き返すのは無理だと思った」 逃げた藤木裕マークから番手まくりを放った稲垣裕之だったが、最後は力尽きての4着。 「藤木君が頑張ってくれたんですけど…。武田さんに力負けです。まだまだ課題があります」 |
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